ピクサーの精鋭が手掛けたモフモフのレッサーパンダになっちゃう女の子! 可愛さの極意は“日本のアニメーションらしさ”

ディズニー&ピクサー最新作、“ときどきレッサーパンダになってしまう女の子”を描く『私ときどきレッサーパンダ』が、3月11日(金)にディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)にて独占配信開始となります。

本作を手掛けるドミー・シーは、監督デビュー作『Bao』でいきなりアカデミー賞短編アニメーション賞受賞に輝いた注目の新鋭。この度、彼女が本作について、「日本のアニメーションからの影響はこの映画全体にあるの」と語り、「トイ・ストーリー」シリーズなどを手掛けてきた精鋭のアニメーターたちも、奇想天外でキュートな物語を生き生きと描くべく、日本の手描きのアニメーションを参考にして制作していたことを語りました。

本作で長編初監督を務めるドミー・シー。本作で目指したことについては、「アニメーションの世界で、漫画っぽくて、カラフルで、奇想
天外なことをやって、一方でシリアスなテーマについても語りたかった」と語っています。母親の前ではいつも”マジメで頑張り屋”のいい子だが、友達とハメを外して遊んだりする明るい自分を母親には秘密にしている女の子メイが主人公の物語。メイはある日、とある出来事
をキッカケに自分を見失ってしまい、感情をコントロールできなくなってしまいます。悩みこんだまま眠りについたメイが翌朝目を覚ますと…なんとモフモフなレッサーパンダになってしまった!本作ではそんなメイのコミカルな姿が描かれるとともに、<本当の自分らしさとは?>と、人生で誰もが一度は悩むテーマも描かれています。

この奇想天外でキュートな物語を生き生きと描くために、本作では、リアリティを追求した動きだけではなく、日本のアニメーションや漫
画でも見かける2Dらしさも掛け合わせて作られた。本作には、『トイ・ストーリー3』『トイ・ストーリー4』『インサイド・ヘッド』などを手掛けたアニメーターのアーロン・ハートラインとパティ・キムも参加。アーロンは、「日本のアニメーションでもよく見かける、手描きのアニメーションをたくさん見て参考にした。僕たちも今回やってみたいと思ったんだ。それらを見て育った人は特に、このスタイルを気に入ってくれると思うよ」と振り返ります。

パティは、「ドミーが今作のビジョンを語ってくれた初日から興奮した。同時に、どうすればそれができるのだろうとも思った。2D を3D に混ぜようとすると、うまく噛み合わないこともあるから。でも色々と試して、ふたつの世界を混ぜていく方法を見つけていった。特に苦労したのは目。目の中にハートがあったり、星があったりするのは、紙に描かれたストーリーボードで見ると、とても良いと感じるけど…それがアニメーションで表現できた時にはすごく嬉しかった!」と、試行錯誤を重ねた制作過程を回想。

他にも、具体的なポイントについて、アーロンは、「笑っている時に、口が耳のあたりまで広がって、その後またすぐ小さくなる、というような動き。すごくビッグなスマイルから、すぐ小さな口になる。とても難しいんだよ!」とこだわりを解説。豊富な経験を誇る精鋭スタッフたちが集結し、これまでのディズニー&ピクサーらしさを保ちつつも、レッサーパンダになっちゃう主人公のメイをはじめとするキャラクターたちのコミカルさや可愛らしさをフレッシュに描き出す、キュートなアニメーションを誕生させています。

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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