同人ノベルゲーム『虚構英雄ジンガイア』『闇を奔る刃の煌き』無償公開など～今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

2022/01/29 08:00 もぐらゲームスゲーム

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は6件です。

ノベルゲーム『虚構英雄ジンガイア』無償公開

ばかすかは1月28日、ノベルゲーム『虚構英雄ジンガイア』の無償公開を開始した。

2014年頃から2017年にかけて、有償同人ゲームとして連作でリリースされたSFファンタジー作品。妻と子供に囲まれ平凡な毎日を過ごしていた主人公「神原英雄」が、廃墟が広がる世界へ放り出され巨大怪獣と遭遇し、謎のロボットと邂逅することから物語が展開していく。

全編通してのプレイ時間は20時間以上、テキストは100万文字ほど。謎の世界に囚われた多数の登場人物達がときに争い、ときに協力しながら絶望的な状況に抗っていく群像劇という側面もあり、英雄以外の視点でも物語が描かれる。SFとオカルトが融合したような独自の理論をもって作品世界が構築されており、一見突拍子もないような描写に込められたロジックが徐々に明らかになるなど、内容的にもスケールの大きい作品となっている（紹介記事）。

ノベルゲーム『闇を奔る刃の煌き』無償公開

影法師は、ノベルゲーム『闇を奔る刃の煌き』の無償公開を開始した。

2011年に有償同人ゲームとしてリリースされた和風伝奇作品。侍の世が終わらんとする中、破天荒な夫婦が二人三脚で成り上がっていく様を描く立志伝となっている。

先日同様に無償化された『流れ落ちる調べに乗せて』と同一世界観の2作目にして前日譚だが、作者によるとほぼ独立した話となっており、どちらから読んでも構わないという。また“第二作であるこちらの方が様々な面で読みやすいかと思います。迷った場合は「闇を奔る～」からプレイしてみて下さい。”とのこと。

ラブコメビジュアルノベル『月光のソードブレイカーミナト編』リリース

あいあんそぉどは1月26日、ラブコメビジュアルノベル『月光のソードブレイカーミナト編』をSteamにてリリースした。本編は無料で、CG回想やシーン回想などを行えるギャラリーモードが有償DLCとなっている。

機械製品最大手企業「帝国重工」が自動機械人形「オートマタ」のシェアを独占し、人と機械の共存が当たり前になった世界を舞台とした作品。主人公「川島ユート」はとある存在により過去の記憶を改竄され本来の力を封印された学園のアイドル5人を救うため、彼女達を“攻略”することになる。

シリーズ第1弾となる本作「ミナト編」は生徒会長「獅堂ミナト」がヒロインで、公称プレイ時間は3～4時間。基本はカジュアルなギャグテイストながらシリアスも挟まれ、テンポ良く物語が展開する。

牧場系村運営シミュレーションゲーム『ドラゴノーカ』リリース

ゲ製うんかんは1月22日、牧場系村運営シミュレーションゲーム『ドラゴノーカ』をDLsiteにてリリースした。体験版も公開されている。

RPG『巡り廻る。』などの作者による最新作。地上が巨獣と害獣の巣となり人間が住めなくなってしまった世界を舞台に、竜の背中に築かれた村を運営していくという作品。鍛冶、釣り、裁縫、料理、調合、畜産のほか、飛竜に乗ったり巨大な竜の育成も可能となっている。

ドラゴノーカ（ゲ制うんかん）
巨大な竜の背中の村を運営し自由にカスタマイズしよう! 住人や家の間取り、施設などを好きな場所に設置可能!! 自分だけの村を作り上げよう!!

同人誌、同人ゲーム、同人ソフトのダウンロードショップ - DLsite

ADV『千里の棋譜～現代将棋ミステリー～』PS4ダウンロード版50% OFFセール実施

（画像はPC版より）

1月26日、PlayStation Storeの旧正月セールの一環としてアドベンチャーゲーム『千里の棋譜～現代将棋ミステリー～』PS4版の50% OFFセールが開始された。定価3,000円のところ1,500円で購入可能。セール期間は2月9日まで。

『千里の棋譜～現代将棋ミステリー～』は、ゲーム制作集団Child-Dreamがフリーゲームとして公開していたアドベンチャーゲーム『千里の棋譜』のリメイク作品。『千里の棋譜』は将棋をテーマにしたミステリー作品で、名人の失踪や、将棋界で隠され続けていたとある秘密を軸に、「将棋界最強は人間かAIか」といったトピックも絡めつつ物語が展開していく。高橋道雄九段が企画監修を行っており、ゲーム内に出演しているのも特徴。

リメイク版である『千里の棋譜～現代将棋ミステリー～』は、Child-Dream代表で同作シナリオライターの宮下英尚氏が設立した株式会社ミスタ・ストーリーズとケムコの共同制作で、従来のシナリオを第一部とし、第二部として書き下ろしの新章が追加されている。PC / Nintendo Switch / Android / iOS向けにも配信中。