“手話の父”髙橋潔の生涯を描いた、谷進一監督の最新作「ヒゲの校長」公開決定
手話教育の普及に努め、“手話の父”と呼ばれた髙橋潔の生涯を描いた手話映画「ヒゲの校長」が、2022年初夏に公開される。
手話を守った髙橋潔の人生を描く
「ヒゲの校長」は、谷進一氏が監督を務める手話映画の最新作。大正末期から昭和初期に、聴覚障害者への教育として口元を読み取り理解する方法である「口話法」がろう教育界を席巻し、手話を締め出した時代を描く。こうした口話法絶対の流れに対して異を唱えたのが、当時大阪市立聾唖学校の校⾧だった髙橋潔先生だ。同作では、手話を守った髙橋先生の人生を描き、手話の認知向上を図っている。
髙橋潔役は尾中友哉氏
髙橋潔役は、ろう者の両親を持つ耳の聞こえる子どもとして手話を母語に育ってきた、Silent Voice代表の尾中友哉氏。髙橋潔を支える妻を演じたのは、映画「繕い裁つ人」「日本のいちばん長い日」やCM、舞台など、関西を中心に活躍する女優の日永貴子氏。
また、ドラマ「新選組血風録」で土方歳三を演じ注目を集めた、京都の時代劇の大御所・栗塚旭氏がゲスト出演する。
さらに、NHK手話ニュースキャスターでお馴染みの那須英彰氏も出演。全日本聾唖連盟初代連盟長となる藤本敏文先生を熱演している。同氏は藤本先生を舞台で演じており、今回も自前の衣裳で参戦する。
そして、吉本興業の手話部に所属する次長課長の河本準一氏も実際に手話で語っている。手話でアドリブのツッコミを入れている場面は必見だ。
手話映画「ヒゲの校長」の公開をお楽しみに!
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