Pixelスマートフォンを最大23Wで急速充電できるGoogleのワイヤレス充電器「Pixel Stand(第2世代)」レビュー Pixelと連動した便利機能にも注目

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Googleが12月に発売したワイヤレス充電器「Google Pixel Stand(第2世代)」のレビューをお届けします。Qiワイヤレス充電の対応デバイスを最大15Wで充電できるワイヤレス充電器ですが、Pixel 3/4/5/6/6 ProではGoogleアシスタントを使ってスマートディスプレイのように利用できる他、Pixel 6シリーズで最大23Wの急速ワイヤレス充電に対応するのが特徴。こちらの記事では、主にPixel 6と組み合わせて試用しています。

急速ワイヤレス充電は、1月下旬からPixelスマートフォン向けに配布されたソフトウェアアップデートにより対応した機能。Pixel 6 Proなら最大23W、Pixel 6なら最大21Wの出力で急速ワイヤレス充電が可能になりました。「設定」→「デバイス情報」から確認できるソフトウェアのビルド番号が「SQ1D.220105.xxx」以降に更新されているPixel 6シリーズは、Pixel Standによる急速ワイヤレス充電に対応します。Pixel 3/3 XL、Pixel 4/4 XL、Pixel 5は「SQ1A.220105.002」のビルド番号にアップデート後、最大10Wのワイヤレス充電に対応します。

パッケージには、本体と長さ1.5mのUSB Type-Cケーブル、Power Delivery 3.0に対応する30WのUSB Type-C充電器が付属。

USB充電器をコンセントに差し込み、USB-Cケーブルで本体と接続して使用します。

スマートフォンを載せる面と底部には、グリップが効くラバー素材を使用。充電部と底部の間には、内蔵ファンで冷却する際に空気が通るスリットが設けられています。ちなみに、Pixel Standはスマートフォンの縦置きのみに対応し、横置きには対応していません。

Pixelスマートフォンを設置するとPixel Standが自動で認識され、セットアップ画面が起動します。厚さ3mmまでなら、ケースを装着したままでも利用が可能。

セットアップ画面ではPixel Standで充電中にもできるスマートフォンの操作として、「スマートホーム機器の操作」「Googleアシスタントによるロック画面でのユーザー情報の利用」「ロック画面でGoogleフォトのアルバムの表示」「充電中の通知OFF」「めざましディスプレイの利用」といった項目を設定していきます。

充電モードは、スマートフォンの使用状況に応じて最適化する「最適化」、内蔵ファンで冷却しながら急速に充電する「最大」、内蔵ファンの速度を下げて騒音を抑え、充電速度は遅くなる「静音」の3モードから選択可能。

セットアップ完了後も、スマートフォンの「設定」「接続済みデバイス」から「Pixel Stand Gen 2」を選んだ設定画面で各項目の設定が変更できます。

Pixel 6では出力が最大21Wとなる急速ワイヤレス充電の機能を、バッテリーの使用状況を計測できるアプリ「AccuBattery」で調べてみました。充電モードを「最大」に設定したPixel 6を充電したところ、リアルタイムで電圧は最大4.3V程度、電流は最大4.3A程度で充電する様子が確認できます。

比較のために、出力が最大10WになるPixel 5を最大モードで充電して計測してみました。まったく同じ条件では計測できていませんが、Pixel 6の充電時の電流が平均3511mAだったのに対して、Pixel 5では平均1220mA。電流量で約2.9倍と、Pixel 6がより高速に充電できることが分かります。バッテリー容量に対しての充電速度を比較しても、Pixel 5が34.8%/時であるのに対して、Pixel 6は73.3%/時と、その差は歴然です。

充電中にはGoogleアシスタントの機能が利用でき、話しかけることで調べものをしたり、天気やニュースを聞けるスマートディスプレイのような使い方が可能になります。もちろんスマートフォン単体でもロック画面でGoogleアシスタントを使うことはできるのですが、スタンドに設置して見やすい状態で使えるのが便利。Googleアシスタントが表示した画面を、そのまま指で操作して情報を確認することもできます。

Googleフォトのアルバムを表示するように設定すると、アルバム内の写真をスライドショーで表示。パーソナルなフォトフレームとして活用できます。

充電中に画面をタップすると、登録したスマートホーム機器の操作や充電モードの切り替えができるダッシュボード画面が利用可能。自宅でのリモートワークでパソコンの隣に置いて活躍する、コンパニオン的なガジェットといった印象です。

めざましディスプレイは、スマートフォンに設定したアラームが鳴る時刻の15分前から、徐々にスマートフォンの画面を明るくする機能。寝室に置いて利用する用途を想定しています。アラーム時刻を設定していると“アダプティブ充電”が適用され、起床時刻にフル充電になるように充電スピードを調整してくれます。

単なるワイヤレス充電器としてだけでなく、Pixelスマートフォンと組み合わせることで便利に使えるPixel Stand。Googleストアで販売する価格は9570円(税込)と、なかなかのお値段です。とはいえ充電速度が速いのは何よりも魅力ですし、さらに30WのUSB充電器が付属する、Pixelと組み合わせた独自機能も使える、といった点を考慮すると、Pixelユーザーには十分検討の価値がある製品なのではないでしょうか。

Google ストア
https://store.google.com/jp/product/pixel_stand_2nd_gen?hl=ja[リンク]

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shnsk

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

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