家庭でできる水害対策!これだけは絶対やっておくべきこと5つ
災害大国日本では、地震だけではなく、水害の対策も怠ることはできません。水害対策用にと、防災グッズの購入を考えている方も多いのではないでしょうか?でも、家庭での水害対策で、グッズを揃えるだけで安心とはいえません。そこで、家庭でできる水害対策の知識編を紹介します。
知っておきたい家庭でできる日頃の水害対策5つ
水害というと、床上・床下浸水や、堤防の決壊などが思い浮かぶかと思います。しかし、水害と定義されているのは、それだけではありません。
洪水、浸水、冠水、土砂崩れ、土石流、山崩れ、崖崩れなど、水が原因で起こるもの、全てが水害という枠に入ります。
家庭でできる水害対策1【ハザードマップの確認】
あなたの住んでいる地域で起こるかもしれない水害は、どれに当てはまりますか?家庭でできる水害対策最初は、ハザードマップを確認し、自分の家に起こる可能性のある水害はどれかを認識することです。
通勤についても、同じように確認しましょう。地下鉄を利用しているなら、水が階段から侵入してくる危険はないか、道路であれば、アンダーパスなど冠水しやすい場所がないかなどを知っておきましょう。
危険な箇所を知っておくということは、それを回避することができるということです。帰宅困難にならないためには、代わりの交通手段や、通勤路も事前に検討しておいてください。
家庭でできる水が対策2【避難経路の確認】
家庭でできる水害対策の2つ目は、実際の避難経路です。浸水が起こる可能性が高い場合は、高い場所への避難が有効です。2階建て以上の住まいであれば、垂直避難も視野にいれることができます。
一方、崖崩れや山崩れなど、土砂崩れや土石流などが心配される地域であれば、安全な場所に避難をする必要があります。
避難場所がどこになるのか、マンホールなどの危険なポイントを確認しながら、家族で歩いてみましょう。
ペットに必要な持ち出し品や、人のための荷物も持って歩いてください。本当に持っていける重さかどうかを知っておくために大切です。
歩いて避難する場合、小さな子供やペットは、おぶったり抱いたりということになります。それも考慮して、避難訓練をしておくことをおすすめします。
家庭でできる水害対策3【情報収集】
台風や低気圧で、大雨が予測されたときは、小まめな情報収集が重要です。
この地区は、洪水なんて起きたことはないから大丈夫といった、安易な自己判断が大惨事になってしまうことは、最近では珍しくありません。
家族の中に、早めに避難をしたほうが良い人がいれば、迷わず避難をさせましょう。何も起こらなければ、それが一番良いことです。事前にそうした話し合いをし、スムーズな避難に繋げましょう。
スマホのアラームを自動受信に設定し、いつでも即座に対応できるようにしておくのもおすすめです。
地域によっては、災害時には放送などの連絡手段があるところがありますが、雨の強い時などは、それは聞こえない可能性が高いことを忘れないでください。
家庭でできる水害対策4【貴重品の管理】
ハザードマップで確認された水害のパターンで、浸水や冠水、川の氾濫による洪水地帯の場合、貴重品はできるだけ高い場所に保管するようにしてください。
2階以上に建物の場合は2階のどこかに、平屋の場合は、壁に棚を設置するなどして保管場所を確保しておきましょう。
土砂崩れや土石流などが心配される地域では、貴重品の保管には金庫をおすすめします。手提げ金庫のような軽いものではなく、一抱えほどの大きさで、重さも十分ある耐水耐火用の金庫です。
例え家が倒壊しても壊れず、流されても遠くまでは行かないものが良いでしょう。そして、それが自分のものであることを証明できる工夫をしておいてください。
強力な接着剤でシールを貼り、それを画像に撮っておくなどすれば、個人情報も守れますし、証明もできるのではないでしょうか。
家庭でできる水害対策5【車の移動場所を確保】
避難場所に避難する場合も、自宅で垂直避難を考えている場合も、自家用車を持っているなら、その移動場所を確保しておきましょう。
避難は、基本的には歩いての避難とされています。どうしても車で避難をする場合も、駐車場所は高い場所を確保する必要があります。学校の体育館などが避難場所と設定されているときなど、グラウンドが駐車場として確保されていることが多いかと思います。
しかし、学校の校舎や体育館は土盛りがしてあって高い位置にありますが、グラウンドは低い位置にあるという作りが多く、グラウンドに停めた車は浸水してしまったという事例もあります。
避難場所が、100%安全な場所では無いことを、意識しておきましょう。
家庭の水害対策に有効な水害パターンを知ろう
水害には、内水氾濫と外水氾濫という、2つのパターンがあります。
内水氾濫とは
側溝などの排水処理が間に合わず、道路が冠水となり、その水が家に侵入してくるケースです。
また、河川の水が逆流して、用水路や下水溝に入り込み、処理ができなくなった場合も、内水氾濫といいます。
外水氾濫とは
河川の堤防が決壊し洪水となることを、外水氾濫といいます。こちらは、一気に水が押し寄せるため、避難が間に合わなかったり、住宅や車が流されてしまったりなど、甚大な被害が起きてしまいます。
また、復旧にも膨大な時間を要するのも、外水氾濫の特徴ともいえます。
内水氾濫や外水氾濫の起こりやすい地域
内水氾濫は、市街地で起こりやすい洪水のパターンです。アスファルトが多く、大量の雨水が給水されにくい地域に起こりやすいのが特徴です。
外水氾濫は、河川の近くで起こる水害です。しかし最近では、普段はほとんど水が流れていないような河川でも、外水氾濫などの水害をもたらす原因となっています。
市街地であっても、普段は忘れられているような河川がないか、注意しておきましょう。
おわりに
自分や家族の身を守るのは、日頃の準備と心がけです。決して、運ではないことを、肝に命じておきましょう。水害対策は、家庭でできることが沢山あります。事前準備をしっかりして、頻繁に起こる災害に備えてくださいね。
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