蛇口は意外と汚れている！汚れの種類と掃除の方法

2022/01/09 12:00 Pacoma

蛇口は意外と繊細です。間違った掃除をしていると蛇口が傷んでしまうこともあります。そんな蛇口の掃除の方法や、汚れの種類、汚れやすいタイプの蛇口について説明しています。蛇口の汚れが気になっている方は参考にしてください。

蛇口に付く汚れの種類は？

蛇口周りの汚れで多いのが、白く固まった汚れではないでしょうか。これは水道水に含まれるミネラルで、いわゆる水垢です。

蛇口などに付いた水の水分だけが蒸発し、ミネラルが残った状態です。もう一つの原因は湯垢です。湯垢は水道水に含まれるマグネシウムと石けんや皮脂などが化学反応したものです。

水垢はアルカリ性、湯垢は酸性の汚れになり、まったく別の性質をもっています。やっかいなことに、見た目での判断は難しく、お風呂場などは混合汚れになっている場合もあります。

赤い汚れは赤カビです。お風呂場などによく発生しますが、シャワータイプの蛇口にも発生することがあります。赤カビは根をはるタイプのカビではありませんが、繁殖力が強いのが特徴です。

赤カビは黒カビと違って健康面での影響は低いですが、黒カビのエサになったり、放置していると色素が沈着してしまったりします。

黒い汚れは黒カビです。黒カビはアレルギーや喘息などの健康面にも影響します。お風呂場の目地などに発生しやすい黒カビですが、いろいろな場所で繁殖します。

蛇口のようなツルツルしたところは、比較的簡単に落とせるので早めの対処が肝心です。

ぬめりはバクテリアやカビ、細菌などが繁殖するときに発生する汚れです。キッチンの排水溝や三角コーナーに多い汚れですが、蛇口の裏など、手の届きにくい場所でぬめり汚れが溜まっていることも。

蛇口にはいろいろな種類がありますが、シンプルな構造のもののほうが汚れにくくなります。逆にシャワータイプのものはヘッドの面積が広いので、汚れた水や石けんなどが跳ね返って付着し、汚れやすくなります。

ヘッドが伸びるタイプは、接続部分に水が入り、ぬめりやカビの原因に。使い勝手のよい蛇口は構造も複雑になりがちです。定期的にチェックし、しつこい汚れになる前にきれいな状態を保ちましょう。

キッチンや洗面所の掃除でよく使われる、重曹やクエン酸ですが、蛇口の掃除には向いていません。蛇口には酸性やアルカリ性に弱い素材が使われているからです。蛇口の素材は真鍮や樹脂が多く、まれにステンレスが使われています。

蛇口は金属でできているイメージですが、加工がしやすく、リーズナブルな樹脂にメッキ加工した蛇口も多く使われています。真鍮の蛇口もサビを防ぐためにメッキ加工されているので、シルバーの蛇口の大半がメッキ加工されたものです。

メッキ加工されている蛇口は、強い酸性やアルカリ性の洗剤を使うと、メッキがはがれやすくなります。また、メラミンスポンジや歯ブラシ、スポンジの硬いところなどでゴシゴシこするものNG。

メッキのはがれや、くすみの原因です。蛇口の汚れを一生懸命こすっていたら、実はメッキが剥がれた部分だった…なんてことも。そんなところをゴシゴシこすったら、傷が広がってしまいます。

樹脂製（プラスチック）にもいろいろな種類がありますが、樹脂製の蛇口も強い酸性やアルカリ性の洗剤に弱い傾向にあります。

これらの洗剤を長時間付着させると変色や、亀裂が入る場合があります。どちらのタイプの蛇口でも、洗剤を使う場合は中性洗剤で優しく洗うようにしましょう。

シャワータイプの蛇口を使っている場合、定期的にシャワー部分の掃除をしましょう。水垢が付いてしまうと、目詰まりをおこしてしまいます。

付いてしまった水垢は、プラスチックの定規や期限切れのクレジットカードなどでこそげとり、アルコール消毒液をつけたキッチンペーパーでふき取り、水を流しましょう。

細かい部分に汚れが入り込んでしまっている場合は、分解掃除でスッキリ。メーカーによって分解の方法が異なりますが、メーカーのホームページや蛇口の型番で検索すると取扱説明書が確認できます。

分解の手順やお手入れの方法などを見ることができるので、分解掃除したいときには調べてから行いましょう。

蛇口の本体部分についた水垢がなかなか落とせない場合は、水垢用のふき取りシートがおすすめです。特殊な繊維で傷は付きにくいですが、水垢などを効果的に落とせます。

蛇口の掃除は時間が経つと、汚れを落とすのに苦労します。しかし、水道を使い終わったら拭く習慣をつけておくと、きれいな状態を維持しやすくなります。

蛇口の水が出る部分は、下を向いているため目に付きにくく、汚れが放置されやすい場所です。定期的に確認し、掃除することで簡単な掃除で済んでしまいます。

水回りがきれいだと清潔感があり、気持ちがよいものです。せっかくきれいにした蛇口は、キレイな状態を維持し、しつこい汚れにしないように心がけましょう。

蛇口の汚れはしつこいイメージがありますが、早い段階で掃除すると楽に落とせる汚ればかりです。使うたび拭くのが面倒な場合は、食器を洗った後に拭くようにするだけでもきれいな状態が維持できます。

ピカピカの蛇口は気持ちがよいものです。ぜひ毎日の習慣にして、きれいな蛇口を維持しましょう。