伝統的な日本家屋×最新テクノロジーで環境負荷低減へ。三井不動産が提案する新しいすまいの形
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三井不動産レジデンシャル株式会社は、かねてより建築物における環境負荷軽減に積極的に取り組んでいます。
2012年には「環境共創プログラム」を、2021年11月には「グループ行動計画」を策定。「グループ行動計画」では、“新築・既存物件における環境性能向上”や“物件共用部などの電力グリーン化”など、脱炭素社会実現に向けた計画を掲げています。
そんななか、環境に優しく自然に寄り添ってきた伝統的な日本家屋の考え方に着目。日本家屋に最新テクノロジーを融合した、新しいすまいづくりの考え方を「カーボンニュートラルデザイン」として定義しました。
同社は、米国ラスベガスにて2022年1月5日~7日(現地時間)の期間で開催中のCES 2022に、伝統的な日本家屋を実物大で出展し、「カーボンニュートラルデザイン」を提案します。
昔の知恵×最新テクノロジー
「カーボンニュートラルデザイン」とは、建築・設備・サービス・取り組みのあらゆる面で環境共生意識を高め、カーボンニュートラルの実現を目指すための考え方を表現した言葉です。
具体的には、自然の力を活用しながら快適に過ごすという昔のすまいづくりの知恵(パッシブデザイン)と、環境に優しいエネルギー消費で利便性・快適性を実現する最新テクノロジーを融合させた、現代~未来における新しいすまいとくらしの形へ向けた考え方と言えるでしょう。
同社は今後、「カーボンニュートラルデザイン」という新たな指標のもと、分譲マンションを展開していく見込みです。
「カーボンニュートラルデザイン」のコンセプトプラン
同社は、「カーボンニュートラルデザイン」を具体的に再現したコンセプトプランをCES 2022に出展。
ブースに登場する実物大の日本家屋には、太陽光を調整しやすい大きな庇(ひさし)や縁側などの“中間領域”や、風の通り道を作ったりできる障子やふすまがあり、自然の力を利用しながら快適に暮らす工夫が施されています。
また、障子やふすまを開閉することで、部屋を区切ったり大空間にしたりできるため、普段のくらしから冠婚葬祭まで対応できる汎用性の高い間取りを実現することも可能。同社は、この家屋の様式を生活スタイルやライフステージに合わせてリフォームを行う必要のない「ロングライフ住宅」と捉えています。
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併せて、パッシブデザインと融合し得る最新テクノロジーとして、消費電力およびCO2排出量を最大約48%に抑えつつ室温を均一に保つ「全館空調システムAirLOGY」や、各住戸ごとにお湯や電気を生み出すコジェネレーションシステム「家庭用燃料電池 エネファーム」、バルコニー手すり・外壁利用による自家発電電力を共用部へ充当する「オンサイトでの太陽光発電」などが紹介されるようです。
(文・Higuchi)
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ウェブサイト: https://techable.jp/
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