【問題視】JR東海が車中泊許さず乗客を極寒の夜中に放り出す / 最高気温1.6度の大垣市「雪のホームに乗客放置」
2021年12月26日(日曜日)深夜、日付が27日に変わって間もなく、多くの途方に暮れた乗客たちがJR東海の大垣駅ホームに放置されていたようだ。降雪の影響で列車が大幅に遅れて到着したものの、乗り継ぎ列車はなく、車中泊は許されず、バスやホテルの用意もなく、乗客は極寒のホームに放り出されたという。
・JR東海は乗客の要望を聞き入れず
そのとき乗客として乗っていた人たちがTwitterで現状報告している。その書き込みによると、車中泊は許されず、ホテルの用意はせず、バスの用意もせず、臨時列車の用意もなかったという。乗客がJRスタッフに要望したものの、受け入れられなかったそうだ。
・命の危険があってもおかしくない状況
2021年12月27日(月曜日)の最高気温は1.6度、最低気温は-1.0度、まさに極寒ともいえる状況下で乗客たちが車中泊を許されず、放り出されたことになる。1.6度から-1.0度の気温は、健康的な若者でさえ数時間ずっと耐えるのは厳しい気温。子どもや年配者、病弱な人であれば命の危険があってもおかしくはない。
せめて車中泊さえできれば暖房により寒さをしのげたと思うのだが、JRから渡されたのは毛布1枚だけだったという。今回の出来事に関して、乗客としてこの出来事を体験した人たちがTwitterにて声をあげている。
@nhk_news 報道内容を訂正願います。2021年12月27日19時のニュースで米原〜大垣間の雪による列車の遅れで160人が車中泊と報道されましたが誤報です。実際には大垣駅で、乗客が何度も強く要望したのに、車中泊さえ準備されず、毛布1枚で雪のホームに放置された乗客が50人以上(私を含み)居ました。
— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 27, 2021
@nhk_news 12月27日夜7時のニュースで米原-大垣間の雪で「160人が」車中泊と報道されたが、実際は悲惨。大垣駅で深夜に降ろされ、乗客が何度も強く要望したのに車中泊も準備されず、雪のホームに放置された乗客が50人以上居ました(私を含む)。乗客無視の無策の上に、報告もないJR東海には抗議します。
— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 27, 2021
@nhk_news 12月27日未明、百人以上が大垣駅で降ろされ、乗客が何度も要望した車中泊を準備せず、雪の中を毛布1枚で過ごさせる判断をしたJR東海に強く抗議する。仮に急病人が出たらどうするのか。しかも報道に上げない。JR東海は乗客無視か。大垣駅の助役には報告を指示した。ぜめて報道すべきである。
— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 27, 2021
@nhk_news この悲惨に乗り合わせたのは、京都から名古屋方面最終21:30発。途中で雪が強くなった。彦根駅23:28, 12/26。
この段階で私はFBに「列車が遅れて困ったものだが、雪が見られるのは、よしとしよう」と、まだ余裕があった。
列車の遅れは、米原駅の踏切でのトラックの立ち往生が原因だった。 pic.twitter.com/cTc6HtVxPK— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 27, 2021
@nhk_news 途中の道路でも車が動かないのを見て、これは災害になると予感した。米原手前で列車から外を見ると、隣の線路が雪に埋もれて見えない。23:49分。まずいと思い始める。この線路の状態がずっと続く。米原で停車。見通しが立たないとアナウンス。その数分後いきなり発車。運行側の焦りの発露。 pic.twitter.com/2ubkw6hWIV
— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 27, 2021
@nhk_news 米原から大垣の間でアナウンス:「大垣についても接続がない」。私は「え〜!」(あとどうする)と思わず声を上げた。他の乗客はすでに聞いていたのか何なのか、何も言わない。
米原で列車が動かず。さらに遅延する。写真は12/27未明、00:07分、米原〜大垣間の醒井(さめがい)。凍てつく車窓。 pic.twitter.com/cMhczVS09x— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 27, 2021
わかんないんすけど、とりあえず大垣に行けと言われたので動くしか…
— TAKASHO (@TAKASHO_LL) December 26, 2021
大垣行けって言われて向かってるwww
— TAKASHO (@TAKASHO_LL) December 26, 2021
大垣に来たのはいいけどどうしろと? pic.twitter.com/9Ws9fNI1tY
— TAKASHO (@TAKASHO_LL) December 26, 2021
@nhk_news 12/27未明00:40大垣着。接続なし。改札では30歳程の聡明な若者が冷静に抗議、どうしろというのかと問う。
米原(JR西とJR東海の切り替え点)で西日本が東海に対処を押し付けた、東海に聞けと。それはそう。だがこれで誰も責任を取らない体制が完成。あとは日本社会の絵に描いた状況で膠着に。— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 27, 2021
@nhk_news その若者によると、しらさぎ66号が遅れて米原着、その乗客も乗ってきたことを、大垣駅の運用責任者(助役さん)は聞いてなかった。だから「私もびっくりした」と。それで大垣駅の改札周辺は、降りるに降りられない乗客で大混雑(日本人だから皆、冷静だったのが救われた)。そこから問題開始。
— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 27, 2021
@nhk_news この状況では4つ程の方法が。(1)代替手段の提供(近隣の私鉄、バス等)。(2)臨時列車の運行。(3)ホテル確保。(4)マイクロバスかタクシーでJR各駅へ送る。
大垣駅の助役さんは、どれも出来ないと。信じられず、何回も聞き直す。理由はこういうことらしい。(1)の代替鉄道なし。深夜バスもない。— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 27, 2021
@nhk_news 代替案がない理由。(2)臨時列車の運行出来ない。車庫が遠い。運行するなら整備に3時間かかり、始発と同じ。(水野註:技術的に出来ないことではない。どうすれば出来るか。工夫できるはず。)(3)ホテルは3km先。遠い。部屋数不足。費用は客が払う(水野註:責任者の判断一つだと思う)
— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 27, 2021
@nhk_news (4)マイクロバスかタクシーで送る。これも出来ないと、助役さん。車中泊も検討したが車両も出せないと。
皆びっくり。駅に放置されるのか?雪の降る真夜中に駅のホームで?
そこで50歳程の冷静な紳士が発言「これは災害である。これだけ多くの人が困っているのに何もしないのか」。正論だ。— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 27, 2021
@nhk_news その冷静な紳士の提案で、車中泊と代替案について再検討をお願いした。しかし最終的に車中泊の車両も出せないとの返事。
私も皆も「それはないでしょう」。車両を出せる人がいないとか。何を言っているんですか。それこそ責任者の判断一つでしょう。そうか誰も自分の判断にしたくないのか…— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 27, 2021
@nhk_news 助役が可哀想。駅長は代表者(不在)、助役が現場責任者。助役に意思決定の権限がない(事務的例規集的に彼の所掌事務にない)。
しかし彼しか現場で判断出来ない。車両を出すかどうかの判断は、東海路線区(と言っていたか?定かでないが)で出来ないと返事をしてきたらしい。助役も被害者だ。— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 27, 2021
@nhk_news 私が、これは日本の抱える問題なんだ、お分かりでしょう(などと頓珍漢なことを言ってしまう…)。助役さんは最後は涙目(のように私は感じた)、おっしゃる通りだけど、私には出来ない。私ができることは、…毛布ならある。倉庫にある毛布を出してくることだ。
私は諦めた。— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 27, 2021
休む場所も、切符等に関してもなんの説明もなく駅から出てくださいとのアナウンスが入りみんなガチギレですww
— TAKASHO (@TAKASHO_LL) December 26, 2021
そうなんですよね…
安全のためにシャーたー閉めるから出てくださいっていわれたんですが、寒いのでホームの休憩室に逃げ込んで暖を取ってますwww— TAKASHO (@TAKASHO_LL) December 26, 2021
大垣は毛布が支給されました pic.twitter.com/ZYzqMDKRKY
— TAKASHO (@TAKASHO_LL) December 26, 2021
@nhk_news 程なく、指示を受けた年若い賢そうな女性駅員が、カートを押して出てきた。私は思わず「お手伝いしましょうか」と言った。手伝おうとした。目が合った。でも理解した。これは彼女の仕事なんだ。
JRの毛布は茶色で、薄い割には目が詰んでいて、とても暖かかった。というより足が冷えていた。— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 27, 2021
@nhk_news そこから後は、助役さんが言っていた待合室へ行った人。座り込んで毛布を被る人。腰や肩に巻いて立ったまま、まどろむ人。コーナーの引っ込んだ場所に腰掛ける人。あるいは、名古屋まで数万円だから払えない額ではないが払いたくないと思いつつ、タクシーを待つ人。知人に電話する人。
— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 27, 2021
@nhk_news 毛布は全員に配布された。午前3時。私は腰に巻いた。タクシー乗り場に見に行った。数名に聞いた。来ますか?…時々。
見回すと、居酒屋が対面に見えた。毛布を巻いたまま店へ。午前5時まで。暖かい梅酒と少しの食べ物を注文。本を読んで過ごすことにした。忘れられない読書になった。— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 27, 2021
@nhk_news 午前4時過ぎ、眠くなったので、駅ホームの待合室に行った。私が入ると、どうぞ座って下さいと2人の女性から声をかけられる。災害ユートピアだ。助け合い、情報を交換し、正しい判断を工夫する。明るい雰囲気に満ちていた。私は正直に、今まで座っていたので大丈夫、と女性を元の席に戻した。
— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 27, 2021
@nhk_news 午前4時40分頃、始発列車の時刻表示が点灯。やっと帰れる。さらに明るい雰囲気の待合室。数時間を共有した人たちは対話の役割分担が出来上がっていた。
代表して交渉を続けた賢明な30歳氏、冷静な50歳紳士、オロオロして頓珍漢な発言を続けた私。
名前も聞かず、写真も撮らず、別れました。 pic.twitter.com/yIXalsuTV4— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 27, 2021
@nhk_news 12月27日夜7時のニュースで米原-大垣間の雪で「160人が」車中泊と報道されたが、実際は悲惨。大垣駅で深夜に降ろされ、乗客が何度も強く要望したのに車中泊も準備されず、雪のホームに放置された乗客が50人以上居ました(私を含む)。乗客無視の無策の上に、報告もないJR東海には抗議します。
— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 27, 2021
NHKは数字を訂正しないでしょうし、JR東海は、車内放送で接続なしと繰り返しアナウンスしたとして、今後も何もしないことは、予想出来ました。それで私が体験した範囲の事実を、記録しておこうと思いました。
これで少しでも改善されれば、良いのですが。
意見は、窓口があるので、そこに書きます。
— MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 (@y_mizuno) December 28, 2021
一連のツイートを読むと、判断できる上層部への連絡手順が存在しないのが問題。しかし、大事故が発生したらそんなことは言ってられないはずだ。仮に寒さで死 者でも出れば、JRに責任無しとは考えられない。公共交通機関を動かしている企業が緊急時への対応体制が確立していないのは何故? https://t.co/LJk7ccFss1
— 馬場正博 (@realwavebaba) December 28, 2021
乗客を毛布一枚でホームに放置するとはとんでもない。JR東海は、乗客の輸送の安全確保についての公共交通機関としての責任を果たしていないのではないか。事象の正確な報告をすみやかに国交省に報告したのだろうか。国交省は何もJR東海などに指示を与えなかったのだろうか。 https://t.co/MsHmzcEnM6
— 住友陽文 (@akisumitomo) December 28, 2021
・乗客が苦しんでもかまわない思考
JR東海の対応に多くの人たちが怒りの声をあげている。そもそもの問題は、ルールに沿ったシステマチックな対応に徹し、目の前にいる人たちを見捨てていることだ。そのルールが人のために存在することを忘れており、ルールを守るためのるルールと化しているのが最大の問題だろう。JR東海が目の前で困っている人を助けられないというのであれば、それは「乗客が苦しんでもかまわない」と言っているも同然だ。
・命を奪われる展開となっていたら
もっとも、このようなトラブルの際に、人道的な考えを優先して行動できる人員がJR東海にいないことが最大の問題といえなくもないが、もし、今回の「乗客放り出し」によって人が病み、命を奪われる展開となっていたら、はたしてどうなっていたか。今後、改善されることを願ってやまない。
もっと詳しく読む: 【問題視】JR東海が車中泊許さず乗客を極寒の夜中に放り出す / 最高気温1.6度の大垣市「雪のホームに乗客放置」(バズプラス Buzz Plus) https://buzz-plus.com/article/2021/12/29/snow-trouble-at-the-station/
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