寒い時期に知っておきたい!外側の窓掃除を手軽にすませる方法
高いところの窓掃除をする時に、外側の掃除に苦労した方は多いことでしょう。ベランダがあれば外側の掃除も楽ですが、すべての窓がベランダから手の届くところにあるとは限りません。外側の窓掃除を手軽にすませる方法をご紹介します。
窓ガラスの外側に付く汚れとは?
窓掃除の際に落とす汚れは、内側と外側で異なります。内側は主に室内を舞うホコリや手で触った時に付く皮脂、料理で揮発した油などが一般的です。それに対して、外側は風で舞い上げられた土砂や花粉、排気ガスが原因の「スス」と呼ばれる微粒子などになります。
窓の外側に付く汚れの厄介なところは、たとえ近くに更地などの土が舞いやすい所や、スギなどの花粉を飛ばす木が近くに生えていないところにも、風が運んでくることです。排気ガス由来の汚れは車の交通量によりますが、窓の外側が汚れやすいことは変わりません。
地域によっては火山灰や黄砂などの汚れも、窓の外側が汚れる原因になります。窓掃除をする時にいくら内側だけ掃除しても、窓の外側が汚れていてはキレイに見えないのは当然なのです。
【外側の窓掃除】基本のやり方
まずは外側の窓掃除の基本のやり方から確認しておきましょう。窓掃除に都合のよいタイミングや手順をご紹介します。
窓掃除に適した日とタイミング
窓掃除に適した日とタイミングはいつでしょうか?窓掃除に適した日は、曇りの日や雨上がりの日です。ではタイミングは?というと、雨が上がったばかりでまだ湿度が高いうちがよいですが、時間としては明け方か夕方がよいでしょう。
曇りや雨上がりの日がよい理由は、湿度によって汚れが浮き上がっているからです。そのため汚れが落としやすいだけでなく、日差しによって洗剤や水気がすぐに乾燥することもありません。
また、夕方は残った汚れが見えやすく、朝方は湿度が高めで乾燥しにくいメリットがあります。逆に晴れた日中は、乾燥速度が速いためガラスに掃除の後が残りやすいだけでなく、光の反射で汚れが見えにくくなるデメリットがあるためおすすめできません。
手順
外側の窓掃除の基本のやり方は、最初から洗剤をかけたりせずに下準備から始めます。まずは先に網戸を掃除して、網戸の汚れが窓に移らないようにしましょう。新聞紙や掃除機などを使えば、網戸は楽に掃除できます。
網戸の掃除が終わったら外側の窓掃除の番です。外側の窓掃除にも下準備が必要なので、すぐに洗剤をかけてはいけません。窓に付いた汚れに洗剤などで湿気を与えすぎると、水分を吸って固まってしまうため、逆効果になってしまうのです。
そのため、まずは伝線したストッキングやくしゃくしゃにした新聞紙などで、目立つ汚れから拭き取っていきます。目立つ汚れを落とし終わったら、窓掃除の下準備は完了です。
下準備が終わったら、濡れ雑巾で丁寧に手早く拭いていきます。基本的に洗剤を使わなくても濡れ雑巾で拭くだけで十分です。「コの字」を描くように上から丁寧に拭いていき、仕上げに乾いた雑巾で乾拭きをします。
それでも汚れが落ちなかった時には、洗剤を吹きかけてスクイージーで掃除していきましょう。すべての窓に洗剤を吹きかけたりせずに、洗剤が乾燥する前に掃除できるよう、1枚ずつ吹きかけて窓掃除をすることが大切です。
洗剤を吹きかけたら、スクイージーを上から下に動かしていきます。下のサッシの部分に洗剤受け用の雑巾を置いておくとよいでしょう。洗剤の後が残っているようなら、水拭きした後に乾いたタオルで拭き取れば、窓掃除は完了です。
【外側の窓掃除】高所や手が届かない窓の掃除方法
高いところにある窓は、すべてがベランダ付きというわけではありません。今度は、外側を拭くための足場がない場所にある窓掃除の方法をご紹介します。
家にあるものを利用する
窓掃除するための足場がないからといって、無理に外側の掃除を諦める必要はありません。ハンドワイパーに濡らしたマイクロファイバークロスを付ければ、窓の外側も掃除できるのです。
濡らしたマイクロファイバークロスで水拭きしたら、今度は乾いたマイクロファイバークロスで乾拭きすれば、手が届かないような窓の外側も掃除することができます。
ただし、いくつか注意点もあるのは事実です。まずは、力を入れて拭きにくいため、洗剤を使うと落とし切れないことがあります。水拭きだけですませるようにしたほうが、洗剤の跡が残らないだけキレイに仕上がるので覚えておきましょう。
また、高い所での作業のため、下に人がいた場合にワイパーを落としたら危険です。下に人がいないことを確認してから、外側の窓掃除をするようにしましょう。落としにくいようにワイパーに紐を付け、手首に引っ掛けておくとより安心できます。
もちろん、自分自身が落ちないようにすることも大切です。窓掃除に意識を集中しすぎて転落しないように、身を乗り出しすぎないように注意してください。
市販品を購入する
フロアワイパーを改造しなくても、窓掃除専用のワイパーが売られています。水拭き用のスポンジと、スクイージーと同じ構造の水切り用のブレードがセットになっているので、1つあればすべての窓掃除をこなすことができるのです。
柄の長さも調節できるタイプなら、窓の奥行きに合った長さにすることもできます。スポンジで水拭きしたら、ブレードで水を切るだけです。ブレードで水を切るごとに乾いたタオルで水気を拭き取ると、仕上がりがよりキレイになります。
また、磁石の力で窓ガラスを内側と外側の両面から挟み、いっぺんに窓掃除ができる両面ガラスクリーナーもおすすめです。磁石の強さで使える窓ガラスの厚みが違うので、確認してから購入してください。
外側のクリーナーが下に落下しないように安全ベルトも付いているので、過信は禁物ですが安心して使いやすいといえます。
ガラスが1枚の窓にしか使えない、表面が凸凹した窓もダメといった点はデメリットです。しかし、転落の危険性が無くなり手軽に窓掃除ができるのは大きなメリットといえます。手軽に窓掃除ができるアイテムが欲しい方にはピッタリです。
【外側の窓掃除】気をつけることは?
外側の窓掃除には、いくつか気をつけたい点があります。改めて注意点をおさらいしてみましょう。
窓掃除の順番を守る
窓掃除は順番を守っておこなうことが大切です。まずは網戸の掃除をすませ、窓に汚れが移らないようにしましょう。
洗剤を使う時にも注意が必要です。何枚もの窓にいっぺんに洗剤を吹きかけてから窓掃除を始めると、掃除中に洗剤が乾いてしまいます。そのため、乾いた洗剤を拭き取る作業や、先に吹きかけた洗剤によって汚れがこびりついてしまうなど、余計な手間が増えることも。
用意する掃除道具も掃除する窓に合ったものを用意しましょう。両面ガラスクリーナーのように窓ガラスの厚さや凹凸の有無などの条件があるものは、きちんと確認してから購入しないと意味がないことに注意が必要です。
高所での作業は要注意
外側の窓掃除は、高所での作業になることも珍しくありません。掃除道具を落とすことも考えられるため、下に人がいないかどうか安全確認をすることも大切です。もちろん、自分自身が転落しないようにも注意しましょう。
マンションなどの高層建築の場合には、定期的に管理会社がメンテナンスとして業者に窓掃除を依頼してくれることもあります。窓掃除がない場合には、いっそのことその窓の掃除を諦めるか、個人で業者に頼むことも大切です。
入居前や新居の設計の時にも、窓をはじめとして掃除しやすいかどうかをチェックしておくとよいでしょう。掃除をはじめとしたメンテナンスのしやすさにこだわって住居を決めると、掃除に対するストレスも少なくてすみます。
おわりに
外側の窓掃除は、ベランダがあったり、1階の窓だったりすれば、そこまで手間のかかる掃除ではありません。しかし、足場のない高所の窓はそうはいかないものです。
ぜひ、ここでご紹介したアイデアや便利な掃除グッズを使って、気になる窓の外側もキレイに磨き上げてください。きっと部屋の居心地も、よりよいものとなることでしょう。
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