『もやしもん』が絵本になった!きんのオリゼー シリーズ『てをあらおう』レビュー

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『もやしもん』という漫画作品をご存じでしょうか。『もやしもん』は2004年の夏より、講談社の隔週刊青年漫画誌『イブニング』にて連載されている石川雅之氏による漫画で、菌・ウイルスと農業大学生活をテーマとしています。東京にある農業大学に入学した主人公、沢木惣右衛門直保は菌やウイルスを肉眼で見る事ができ、さらには会話する事までできてしまう不思議な能力を持っていて、その主人公と菌を中心としてストーリーが繰り広げられます。2007年の秋にはテレビアニメ化もし、手塚治虫文化賞マンガ大賞や講談社漫画賞を受賞した作品です。

菌のキャラクターがものすごく可愛らしく描かれていることから、老若男女問わず愛され、キャラクターグッズも次々に発表されています。そんな『もやしもん』が乳幼児向けに絵本を発表しました。8月末に第1弾が刊行され、隔月で1冊ずつ、全10巻が発売予定されています。

第1弾は“えほん もやしもん きんのオリゼー シリーズ”『てをあらおう』です。1巻という事で『もやしもん』の一番人気キャラクターで醤油や味噌、醸造酒などを作るために利用されるA.オリゼー(学名:アスペルギルス・オリゼー、和名:ニホンコウジカビ)が「こんにちは きんのオリゼーです。」と自己紹介するところから始まります。菌には良いものもいれば悪いものもいるので、食事の前や外から帰ってきたらちゃんと手を洗おう、と教えてくれます。お家の方用に、そのページでの教育方法を小さく記してくれているので、小さいお子様に読み聞かせながら発展したお話もしてあげる事ができそうですね。

有名になったノロウイルスはもちろん、世間を騒がせる新型インフルエンザウイルス対策のためにも、是非お子様の教育のおともにいかがでしょうか。絵本ですので各ページに絵がいっぱいに描かれています。『もやしもん』の画集としても価値がありそうです。初版にのみ“てをあらおう きんのオリゼー”シールが封入されていますので、もやしもん好きな大人の方も必見。

ハードカバーの表紙込み40ページフルカラーで税込980円、全国書店にて発売中です。先述の通りシリーズ刊行され、第2弾は『いただきます(仮)』というタイトルで2009年10月末発売予定とのこと。隔月刊行ですので20ヶ月間という長期間、ゆっくり楽しみたいですね。

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