トイアンナ氏への名誉棄損訴訟第一審 はあちゅう氏の請求すべて棄却

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妊活ブログについて、作家トイアンナ氏にツイッターでデマの情報を拡散され、また、ガジェット通信などネットニュースにも悪意的に報じられ名誉を傷つけられたとして、人気ブロガー・はあちゅう氏が損害賠償請求を起こしていた民事訴訟の判決公判が26日、東京地方裁判所で行われ、原告・はあちゅう氏の請求をすべて棄却する判決が言い渡された。

「原告の請求をいずれも棄却する。訴訟費用は原告の負担とする。以上──」。法廷には双方の代理人とも欠席し、主文の言い渡しのみで即座に結審した。勝訴判決を受けトイアンナ氏は自身のブログで一連の裁判の経緯とともにコメントを発表した。はあちゅう氏側は敗訴についてのコメントを現在のところ出していない。

はあちゅうさんとの名誉毀損をめぐる地裁判決のお知らせ(トイアンナのぐだぐだ)
https://toianna.hatenablog.com/entry/2021/10/26/132003[リンク]

“昨今、度を超えた誹謗中傷がネットで見られることに、私も強く心を痛めております。それと同時に、名誉毀損の範疇ではないと考えられる批判が封殺されないよう、表現の自由と名誉維持のバランスを取りつつ、今後も発信を心がけてまいります。”

ことの発端は2019年、はあちゅう氏の書籍「旦那観察日記: AV男優との新婚生活」に掲載された続編ととれる妊活ブログ「旦那観察日記」の内容だ。当時、はあちゅう氏はブログを「リアルタイム更新」とうたっていたが(のちに釈明)、妊娠時期をめぐり、実際には妊娠判明後も妊活を続けているフリをして、コンテンツを更新し続けていたのではとの「疑惑」が指摘されていた。3月にガジェット通信でも記事を掲載した。

妊娠を隠したままで「ファッション妊活」との批判も…… はあちゅうさん「叩くほうがおかしい」「ウソは書いたことない」(ガジェット通信)
https://getnews.jp/archives/2137871[リンク]

この流れを受けトイアンナ氏が、はあちゅう氏へ批判ツイートを展開(現在は削除)。

はあちゅう氏側は内容証明を送り、書籍「旦那観察日記: AV男優との新婚生活」は「妊活の本」ではないと指摘。誤りを認めたトイアンナ氏は該当ツイートを削除。自身のブログでお詫び文を掲載した。

“この書籍が「妊活の本」ではない点に誤りがございましたが、はあちゅうさんは続編とも見えるそのブログにおいて、妊活について継続的に触れています。また、書籍発売時期の前後に雑誌等で妊活についてインタビューを受けるなどして、ご自身の妊活をテーマにお仕事をされていました。
そして、はあちゅうさんは妊活に関し、”実際は妊娠が判明していたにもかかわらず、妊活しているかのような表現”をしていた疑惑があります。
これらが仮に事実であれば、リアルタイムではあちゅうさんの妊活を応援していた方や、不妊治療をされている方への冒涜ではないかと感じます。”

はあちゅう氏側はこれに納得せず、トイアンナ氏とガジェット通信はじめネットニュース媒体3社を相手に提訴したのが今回の裁判だ(2社は判決前に裁判長の勧告を受け入れ和解)。争われたのは、インフルエンサーなど「業界の有名人」に対する批判やネットの書き込みはどこまでが受忍の限度内なのかという点だろう。

今回は、はあちゅう氏の訴えはすべて棄却されたが、同日には、大手電気通信事業者オプテージへの発信者情報開示請求訴訟(原告・はあちゅう氏)の判決も出され、請求9件中「妊活詐欺」のワードを含む4件の書き込みについて開示判決が出ている。判決文の詳細は現在のところ分からないが、この判決が名誉棄損訴訟において「批判の自由」と「誹謗中傷」の線引きに一定の判例となるのだろうか。はあちゅう氏側が控訴するかも含め、今後の動向が注目される。

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