大竹 巨人FA史上異例の「有終の美」の舞台裏とは

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大竹 巨人FA史上異例の「有終の美」の舞台裏とは

 「大竹フィーバー」が止まらない。今季限りの引退を発表した巨人・大竹寛投手(38)は25日、引退会見を行った。会見場には自身のラーメン好きにちなんで報道陣にラーメンの差し入れまで行う気配りも見せた。外様選手には厳しいとされる巨人で最後まで「愛されキャラ」で終わった舞台裏に迫る。

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 会見では20年間の現役生活を振り返り「まずはホッとしている。実感は湧いているようで湧いていない感じ」と素直な思いを口にした大竹。

 最後まで「らしさ」満点だった。会見場には「私は102勝しましたが101敗した男です。101敗の懺悔の気持ちを込めて、お世話になった皆様にラーメン101杯(敗)のありがとうをおくります。by大竹寛」と自筆のメッセージ付きで報道陣にカップ麺をプレゼント。

 会見場には菅野を筆頭に山口、戸郷ら後輩投手陣がサプライズ登場。最後は報道陣に扮(ふん)した畠から突撃されるなど、まさに投手陣のオアシスとして知られた大竹らしい締めくくりとなった。

 引退試合となった24日のヤクルト戦ではサンタナに向けて5球続けてシュート勝負。バットをへし折り、遊ゴロに仕留めた。これには原監督も「寛ちゃんらしく、全てシュート。見事な伝家の宝刀だった。あのプレースタイルは私の記憶に残る投手です」と最大限の称賛を寄せた。

 一方で巨人FA史上ここまで「有終の美」を飾るのは異例のこととなる。FA移籍後、7シーズン在籍したのは工藤公康、杉内俊哉と並び最長タイ。理由として上がるのは「FA選手の移籍といえば、まず選手生命としてピークを迎えた段階で来ることも多く、晩年は故障に悩まされて、そのままひっそりと引退を発表することも多い。そんな中で大竹は故障に悩まされながらも先発から中継ぎに転向、再び働き場所を得られたことが大きかった」(放送関係者)。

 入団1年目の2014年は先発ローテーションの一角を務め、9勝6敗。チームのリーグV3に貢献したが、その後は勝ち星も減り、故障にも悩まされる中、19年にリリーフに転向。32試合に登板し、4勝を挙げるなど、再び輝きを取り戻した。翌20年も中継ぎとして29試合に登板し、1勝2敗、防御率2・59とブルペンを支えた。

 また「愛されキャラ」であることも影響した。「外様選手の悩みといえば、なかなか自分から弱みを見せられない、愚痴をこぼせないこともあると聞きます。特に巨人のような常勝軍団であるならなおさらです。そこを大竹選手は『またラーメンのスープ飲んじゃったよ!』など、自身から自虐ネタを振ることで後輩からも話しかけやすい雰囲気を作ったとか。投手陣の士気も高め、これには首脳陣も感謝していると聞きます」(同)

 表に見える野球の成績だけでははかれない、ブルペンを支える陰のアシストも評価されたというのだ。FA選手としては異例の7シーズンを過ごし「有終の美」を飾れた裏には、大竹自身の努力の積み重ねがあった。今後は指導者としての道も期待されているという。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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