Craft Curiosity Issue : Money Wang 「好奇心を持ち、心を開いてください。オープンマインドで恐れないことが重要です」

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フィジカルな距離を求められる今、オンラインに没入する時間が増加傾向にある。情報収集や人との繋がりはもちろん大切だが、同時に自身を落ち着いたオフラインの環境に置くこともまた重要だ。自分が求めるものや喜びを感じるものを、己の手を動かして創り上げる時間は、ストレスフルな時代を生き抜くための術でもある。NeoLではハンドメイドのアートで人々を魅了する作家の作品を紹介するとともに、ものづくりの時間へ誘う。
特集第4弾は、セントラル・セント・マーチンズを卒業したばかりのMoney Wangが登場。テキスタイルとグラフィック・デザイナーという二つのバックグラウンドを持ち、パンデミックの最中にアクセサリーを制作し始めたというMoney Wnagに、卒業制作から新たなチャレンジについてまでを聞いた。(→ in English)



――卒業して改めて振り返ってみて、大学での経験はどのようなものでしたか。


Money Wang「正直なところ、パンデミックの影響は悲惨なものだったけど、全体的には素晴らしい経験だったと思います。楽しかったな」


――あなたの卒業コレクションは”the possibility of transformation変容の可能性”についてでした。最終年度になぜこのテーマを探求することにしたのでしょうか。


Money Wang「コレクションをオープンエンドなものにしたかったんです。自由に物事を探求したかったので、幅広いテーマを選びました。私が探求と実験を共にできる大きなテーマです。変形の可能性については元より取り組みたいと思っていたんですよ。以前のプロジェクトがプリントルームからの廃棄物を再利用することだったので、あるものが別のものにどのように変化するかについて話し合ってみたかったんです」
















――なるほど。あなたはとてもカラフルな服を着ていて、作品にもたくさんの色が使用されていますね。どうしてそんなに色と良い関係を築けているんでしょう。


Money Wang「色を扱うのはとても幸せなことです。もはや本能のように色に引き寄せられています。カラーパレットに目移りして、結局すべての色を使用してしまう。個人的には緑、黄、青、オレンジが好きです」


――アクセサリーのデザインを始めたきっかけは?


Money Wang「ロックダウン中は全てが変わり映えしない中で生活していたので、自分の気分を良くしたかったんです。ジュエリーを作ることは、パンデミックの闇から私を救い出してくれて、気持ちを明るくしてくれました」


――アイデアが浮かぶところからクラフト用粘土や様々なものを使って完成させるまでの制作のプロセスを教えてください。


Money Wang「幅広い素材を研究して、面白いと思うものをピックアップしています。主題から離れてさまざまな視点から眺めるようにしてみたり、さまざまな方法を試してみたり、うまく組み合わせられないか探っていって。さらにたくさんの技術と解釈を重ね合わせて、最終的にこうしようというゴールが決まります。様々な可能性を検証しながらもすごく直感的だし、その直感を即座に形にしていくようなやり方でもあります。
私はそうやって手を動かすことを楽しんでいます。そういうやり方が好きだけど卒業制作はデジタルの作品だったんですよね。レーザーカッティングはとても面白かったけど、卒業制作の最終作品は我がことながら驚きを隠せませんでした。私はグラフィック・デザインのバックグラウンドを持っているのですが、そこにさらにレーザーカッティングが加わってデジタル感がキツくなっていたんです。手での作業とデジタル・スタイルの融合をやろうとしたんですが、大量に同じものがあるというのはやっぱり歪ですね。手での制作に戻るというのは良いバランスになったと思います」

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――表現力豊かなクリエイティヴ環境にも刺激を受けました。芸術的な環境を発展させることで作品にどのような恩恵を得られますか。


Money Wang「それについてはあまり考えていません。素材をたくさん実験したり、テストするのが好きなだけなんです」


――作品を「Creative4 Systemic Change」に出したのはなぜ?


Money Wang「『Creative 4 Systemic Change(https://www.instagram.com/creatives4systemicchange/)の創設者の1人が友人なんです。私は彼女ともう一人の友人と一緒にロックダウンを過ごしていて、めちゃくちゃ楽しい時間でした。彼女は、ラッフルのために作品を出さないかとグループ・メッセージをしてきたんです。良い機会だし、良い理由だったので、やらないわけはないですよね』


――コロナ期間はどのように時間を過ごしたと思いますか。あなたは状況があなたに影響を与えたと思いますか?


Money Wang「間違いなく大きな影響を受けました。やりたい働き方は出来ないし、現在も多くの制限があり、たくさんのことが出来ない。悲しくなるけど、一方でアクセサリーが生まれるきっかけになっているんですよね。ロックダウンのうつ状態にある中で生まれたジュエリーですが、気持ちを高揚させるものになってくれました」


――直近の卒業生であり、快気溢れるクリエーターとして、どんなことを続けていきたいですか。また、常に心に留めておきたい価値観は何ですか。


Money Wang「自分のスタジオを立ち上げて、もっと積極的に制作していきたいです。価値観の面では、恐れないことがとても重要だと思います。好奇心を持ち、心を開いてください。オープンマインドで恐れないことが重要です。スキルは、その過程で学ぶものだから心配する必要はありません。ただやるのみです」













――おすすめの素材や道具を販売または提供しているオンラインショップやメーカーがあえば教えてください。


Money Wang「Instagramにはたくさんのメーカーがあり、クリエーターがいて、他のクリエイターを見つけるのに最適なツールですよね。私も素材を探すのに苦労していて、主にオンラインで購入していますが、買う前に触って感じたいなと思います」


――今後の予定があればシェアしてください。


Money Wang「ネックレスのラインができたら、次はやわらかい家具なんかも作る予定です。自分のスタジオも始めて、グラフィック・デザインとテキスタイルのバックグラウンドがミックスされた作品をコンスタントに発表していく予定です。その両方の分野の知識を持つことは非常に役に立つと思います」




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text Maya Lee (IG)


Money Wang
https://www.instagram.com/mrmoneywang/

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