驚愕の音質！パナソニックがワイヤレスイヤホン「Technics」新モデルを今秋発売

依然として続くコロナ禍。オンライン会議の増加や、ストリーミングサービスの人気によりワイヤレスイヤホンに注目が集まりつつある。そんな中、パナソニックではテクニクス（Technics）の完全ワイヤレスイヤホンの新モデルを10月15日に発売。これに先駆け9月2日（木）、メディア向け新製品体験会が開催された。

パナソニックのオーディオブランド「Technics（テクニクス）」。密閉型2ウェイユニットスピーカーシステム「Technics 1」を1965年に発売し、以降コントロールアンプやCDプレーヤーなど、高級オーディオ製品を市場に投入してきた。2010年にレコードプレーヤーが販売終了となり、一部のアクセサリを除きブランドとして一旦終息したが、2014年に復活。以来数々の商品を展開する。2020年4月にはテクニクス初となる完全ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ70W」が登場。業界最高クラスのノイズキャンセリングが話題を呼んだ。

「ヘッドフォン市場全体の規模は縮小しているものの、完全ワイヤレスイヤホン市場は伸びている。自宅でのオンラインコンテンツ視聴やオンライン会議など、新たな生活スタイルにイヤホンには高音質と高い通話音質が求められていると捉え、開発に至った」（同社担当者）

新発売される機種は2種。高性能モデル「EAH-AZ60」はブラックとシルバーの2色を展開。イヤーピースは7種用意。自分の耳にフィットしたサイズを選ぶことができる。

スタンダードモデル「EAH-AZ40」はブラック、シルバー、ローズゴールドの3色を展開する。上質感あるスタイリッシュなデザインを採用。

イヤホンの音質の良し悪しを決めるのはドライバーのサイズが要となるが、「EAH-AZ60」は8mm、「EAH-AZ40」は6mmのドライバーを採用する。ドライバー特性を最大限に活かす振動板を搭載し、高音質を実現した。「EAH-AZ60」は、高音質再生可能なLDACに対応。力強さを兼ね備えたリアルなサウンドを楽しむことができる。さらにドライバーの前後空間を最適化するアコースティックコントロールチャンバーにより、エネルギー感ある音質を実現。「EAH-AZ40」には、ドライバー一体型アコースティックコントロールチャンバーを新開発。これにより自然な高音の再生が可能となった。さらに使用中の装着感についても追求。接触面積を現行モデルから約３割増やし、高さを低減したことで外れにくい設計とした。イヤーピースは周辺部と中心部でシリコンの硬度を変え、フィット感と遮音性を両立する。

同社が調査を実施したところ、「オンライン会議中にヘッドホン・イヤホンを使用するか」という質問には約６割が使用すると回答。一方で「周りの音が聞こえないためつい大声で話してしまう」「生活音が相手に伝わっていないか不安」など通話品質に不安を抱く回答が目立ったという。

このような回答を基に、通話性能を進化させるべく同社は「JustMyVoice」を開発。これは発話者の音声帯域を2つのマイクで拾い上げ、声とそれ以外の音を区別しノイズを低減する「ビームフォーミング」、一秒間に15000回以上の音を分析している「音声解析」、2つのマイクで風切り音を低減する「風切り音対策」という3つのテクノロジーを駆使した技術だ。周囲の音を徹底的にカットし、自分の声をクリアに届けられるため、カフェなど公共の場でのオンライン会議時に役立つ。

また専用アプリ「Technics Audio Connect」は使いたい機能が速やかに選べるデザインが特徴。好みに合わせてノイズスキャンセリング、アンビエント、音質、タッチセンサー操作のカスタマイズが可能だ。紛失したイヤホンを捜索できる「ヘッドホンを探す」機能も搭載される。

「JustMyVoice」の効果を実証するデモンストレーションも実施された。カフェをイメージした騒音を流したボックス内から「EAH-A Z60」を使い電話をかけるというものだ。

左手のスピーカーからはボックス内からかけられた電話の音声が流れたが、驚くほど周囲の音が軽減されていた。これならば人が多い繁華街や駅での電話も安心できると言えるだろう。

新イヤホンを使った試聴体験も実施。「EAH-AZ60」は奥行きあるダイナミックなサウンドが印象的。「EAH-AZ40」はナチュラルながらも厚みのある力強さを感じた。両モデルとも右のイヤホンを2回タップすればミュート（音声を消すこと）が可能なので、移動中などスマホ操作が難しい時にも便利だ。

市場価格は「EAH-AZ60」が2万9000円前後（税込）、「EAH-AZ40」が1万6000円前後（税込）を想定。長引く自粛生活によりストレスが溜まりがちな昨今。仕事だけでなくプライベートも豊かに彩る新イヤホンで、自分を労ってみるのはいかがだろうか。