【日本酒★新発見】４種の出汁を使い分け！大人の隠れ家「洞窟おでん」（恵比寿）で日本酒ちびりちびり！

秋になると断然美味しく感じるのが「おでん」。日本の国民食、おでんの季節が今年も到来！

2021年7月にオープンした「洞窟おでん」は、恵比寿駅から徒歩数分の場所にあるにも関わらず、店内に入ると洞窟に迷い込んだかかのような間接照明の落ち着いた隠れ家バー。都会の喧騒から遮断され、ゆったりした大人の時間が流れます。こんな時代だからこそ、安心できるいつもの仲間や恋人とこっそり外食を楽しむのもいいかもですね！

「洞窟おでん」は食べログ3.5獲得でも知られる「京都まろまろ　恵比寿本店」の初代料理長　羽重憲一さんが独立して開業したお店。実は以前、羽重さんにメディアの取材でお世話になったことがあるのですが、美味しいおでんを追求するプロ職人ならではのストイックな姿勢が秀逸です。おでんの出汁は、なんと４種も仕込んでおり、素材に合わせてこれらを使い分け。この出汁だけで、日本酒ファンは何杯でもちびりちびり…といけてしまう！

とても希少なホップ「ソラチエース」を使用したビールとお通しで乾杯

まずは伝説のホップ「ソラチエース」を100％使用したという珍しいビール「SORACHI 1984」を発見したので、こちらで乾杯！ヒノキやレモングラスのような香りが広がり美味。

お通しに運ばれてきたのは「愛媛県真鯛の昆布〆 炙り」。バーなので乾きものなのかと思いきや、手の込んだお通しで感激！すぐに日本酒もオーダー。日本酒は日替わりで、この日は無濾過生原酒の「北島　山田錦　純米吟醸」（滋賀県・北島酒造）を注文。米由来のふくよかな旨味と、生酒ならではのフレッシュな香味がたまらないおいしさ！炙りの風味と見事にマッチ。

まずは冒頭写真のトマトのおでんから。トマト専用の出汁に、毎回、基本の出汁を継ぎ足しながら煮込んでいるそう。丸ごとトマトにスプーンを入れると、意外にスルリと簡単に二等分できるほどの柔らかさ。口の中でじゅわ～！と溶けて、トマトの甘み・酸味、だしの旨味が三位一体となり、体の芯から癒される味わいです。

次は基本の出汁に、鰹節を加えて仕込んだ野菜おでん。大根、焼きナス、生湯葉を注文してみましたが、他に濃熟たまごやロールキャベツなど全13種（220円～440円）を揃えています。１日１個限定の「福福がんも」（1,100円）は握りこぶしくらいの大きながんもで、中に11種の季節の具材が入っているとか。出汁のみ（220円）も注文できるのが、日本酒ファンとしては嬉しいところ。はい！日本酒お代わり！

羽重さんのオススメする順番に、最後は肉おでん。肉盛り（2,900円）や豚角煮（880円）など６種（440円～）がありますが、絶対に注文して欲しいのが厚切り牛タン（1650円）。文字通り、厚さ1.5 センチくらいの厚切りでびっくり！それなのに箸で切れるほどの柔らかさで、口に含むととろりととろけて濃厚な旨味が広がります。この牛タンは下茹でだけで３時間、だしで３時間も茹でたものとか。無濾過生原酒と相性抜群。　

基本の出汁は昆布、老鶏、挽肉、玉ねぎ、ショウガ、ニンニクなど11種の具材を煮込んだ滋味深い味わい。この基本の出汁を継ぎ足して作り続けているトマト専用の出汁、さらに野菜おでんなどに使われる鰹節を加えた出汁、そして一番濃厚な肉おでんのだし。この４種を少しずつ残しておき、飲み比べも楽しんでみました。日本酒ファンならここでまたお代わり間違いなし！です。

お店ではそんなお客の気持ちをすでに察知しているようで、日本酒や焼酎で「４種のおでん出汁割」（880円　数量限定）も提供していました（やられた！笑）。今回はお友達と二人で行ったので取り分けしながらいろんな種類のおでんを堪能しましたが、おひとり様には「洞窟セット（おつまみ1品、選べるおでん３品）」（1650円）などもラインナップ。

「緊急事態宣言が明けたら、外食飲みしたい」という方にもおすすめのバーで、日本酒の他に、クラフトビールやワイン（ロゼもあり）、ウイスキーならデュワーズからオルトモア12年まで揃っています。恵比寿の近くに行く機会があれば、ちょっとおしのびの隠れ家で、美味しいおでんを満喫されてはいかがでしょうか？

「洞窟おでん」https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13260823/