未だ一軍昇格なしの日本ハム清宮 ミスターファイターズが指摘する「物足りなさ」とは

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未だ一軍昇格なしの日本ハム清宮 ミスターファイターズが指摘する「物足りなさ」とは

 眠れる大器はいつ目覚めるのか。今季一軍昇格がないプロ4年目の清宮幸太郎内野手(22)だ。清宮は今季イースタン・リーグで92試合に出場し、15本塁打、1割9分2厘、49打点(11日現在)。チームは開幕から最下位に低迷するも、最近は野村を筆頭に高濱、浅間など若返りを図っており、清宮にもその一角を占めてもらいたいという声は日本ハムファンを中心に根強い。

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 しかし今季はここに至るまで一軍には呼ばれていない。将来のクリーンアップ候補と入団当初から期待を集めてきた清宮、その課題はどこにあるのか。ミスターファイターズとして知られる球団OBの田中幸雄氏はこう語る。

 「結果だけ見れば、ホームランもある程度打てていて、二軍レベルではいいけど、実はソロホームランばかり。ホームランもランナーがいる状態で打てていないという課題がある。しかも打率が1割9分台だと・・・。最低、2割5、6分ないと。一軍ピッチャーは厳しいでしょう」

 本塁打の数はある程度、積み上げられているが、ソロホームランが多いということはプレッシャーがかからない場面では打てるが、いざ好機には打てていないということを意味する。さらに二軍投手相手にしても打率が2割いかないようでは、一軍では難しいとみる。

 さらに根本的な問題が隠されているという。

 「飛ばす力もあるし、自分の打てるツボに来てそれをとらえたら、ホームランになる。ただ変化球など自分の狙い球とは違った球が来たときに強いスイングができない。いいバッターは崩されても、インパクトが強い。(打撃の)形を崩されないので、強く振れる」

 そこには以前から指摘しているように体幹がしっかり備わっていないことが影響していると見る。試合では自分の狙い球ばかりが来るわけではない、形を崩されながら、いかに安打にしていくかがプロに求められている技術でもある。

 高校通算111本塁打を放つなど、鳴り物入りで入団した清宮も今年でプロ4年目を迎えた。ヤクルト・村上やロッテの安田など同期でもしっかりチームの中軸として機能している選手もいる中、このままくすぶり続けるのか。田中氏は残り試合も少なくなってきた今こそ、清宮変革のチャンスとも進言する。

 「それこそ10試合ぐらい一軍でやらせてみて、どこがどう足りないのか、見てみるのもいいかもしれない。いいものは絶対あるんですから」とキッパリ。

 課題は打撃だけでなく、守備、走力にもあるといわれる清宮。ここまで注目を集め続けるのも周囲の期待の高さの表れだけに、何とか奮起したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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