好きな物が不調の原因? 「遅延型フードアレルギー」

access_time create folderエンタメ
好きな物が不調の原因? 「遅延型フードアレルギー」

 寝込むほどではないけど、何となく体調が万全ではない気がする…そんな違和感の中で過ごす毎日。胃は常に張っている感じがする、たまに手指が痺れたり、舌がピリピリしたり、疲れやすくなったような気がする。いつの頃からか軽度の喘息の発作も頻度が増し、肌のかゆみや腫れぼったさも出てくるように…。

年齢、ストレス、寝不足のせいにして、自分の中で勝手に大丈夫と思うようにしていたのですが、ある検査を受けて衝撃の事実が判明しました。その検査が「遅延型フードアレルギー」です。

聞きなれない方も多いかもしれませんが、からだを知る方法として私が受けた「遅延型フードアレルギー検査」をご紹介します。

・今すぐ読みたい→
小麦を食べ続けることで起こる、「腸もれ」とは? https://cocokara-next.com/food_and_diet/leaky-gut-syndrome/

フードアレルギー「即時型」と「遅延型」

 
一般的に知られているフードアレルギーは、食後すぐから1時間以内ぐらいの間で症状が現れる「即時型」と言われているもので、アレルゲンとして多いのは、卵、乳製品、小麦、そば、ピーナッツ、エビ、カニなど。その症状は、じんましん、胃の痛み、下痢などの症状のほか、呼吸困難なども引き起こすとされ、子どもの頃に発症することが多いとされています。

一方の「遅延型」は、食後6時間から24時間で症状が現れるものです。水以外のすべての食べ物は過剰に摂ればアレルゲンとなる可能性があるそうで、症状はとても幅広く、自分では気づきにくいとされています。また、大人になってからアレルギー反応が出る場合もあるそうです。

◇遅延型アレルギーで起こる症状

遅延型フードアレルギーは、血液検査でアレルギー反応の有無を調べることができます。その検査項目は、乳製品、フルーツ、魚介類、肉類、スパイス、野菜類、穀物・ナッツ類、その他(はちみつ、ココア豆、コーヒー豆など)と幅広く、反応なしの「0」から、強い反応を示す「6」までで評価されます。

※検査会社によって項目や評価は異なる場合があります。

(引用・参考:銀座上符メディカルクリニック http://www.uwabu.com/food.html)

好きな食べ物にアレルギー高反応

私の遅延型フードアレルギー検査の結果がコチラ。

仕事柄、和食よりも洋食を食べる機会が多く、チョコレートやケーキなどの甘いものも、ほぼ毎日。朝はカフェラテ、フルーツやヨーグルト、昼・夜はパンやパスタなど、自分の好きなものが増えてしまう食生活。

検査前から、何となく乳製品アレルギーは覚悟していたのですが、卵や小麦、大麦、ナッツ類にも陽性反応。さらにはトウモロコシ、オレンジ、キャベツも。ピスタチオは驚きでした。ビールを飲むと酔いやすいのは大麦や醸造用イーストが原因だったのかもと、自己分析しながらも、この結果に動揺を隠せませんでした。

先生から「好きだからと同じものを食べ続けることが原因のひとつ」と言われ、長年かけて体に蓄積されていた好きな物が、溢れ出した結果なのだと。

ちなみに、健康診断などで受けられるフードアレルギー検査は「即時型」の場合が多く、私は一度も陽性反応が出たことはありません。気付きにくいといわれる「遅延型」のみ、アレルギー反応が出たことになります。

6ヶ月の摂取制限で変化

「一定の期間アレルゲンを除去することで、また食べられるようになるから」という先生のアドバイスをもらい、今しかない!と、食生活を変えることを決意。
6ヶ月間は、アレルギー反応が高かった食品は食べないように徹底しました。乳製品や小麦を避けると自然と和食中心の生活になり、間食も洋菓子から和菓子に変更しました。7ヶ月目からは、1ヶ月に2回は小麦や乳製品OK、ただし続けては食べないなどルールをつくって、様子を見ながら徐々に条件を緩めていきました。

最初の検査から約1年6ヶ月後に改めて検査を受けました。その結果がコチラ。

検査項目を変更してしまったため、単純比較ができないのですが、高反応だった項目すべてが低反応という結果に。これは本当に嬉しかったです。

からだを知ることの大切さ

検査を受ける前に感じていた何となくのからだの不調は、解消されている気がしています。喘息の発作はほとんど出ていません。

正直、なぜもっと早く検査を受けなかったのかと自分の行動に反省もしました。実は、「遅延型フードアレルギー」の存在は以前から知っていました。検査方法や遅延型アレルギーにより引き起こされる不調について、さらには食生活を見直すことでからだを整え、また普通に食べられるようになることも。ただ、からだの状態を知るのが怖くて、見て見ぬふりをし続けた結果、何となくからだに違和感を抱えたまま、その不調の種類や頻度が増えて、どんどん悪化して…。

私は、遅延型フードアレルギー検査を受けることで、自分のからだと向き合うこと、からだの状態を知ることの大切さを改めて感じました。もし何か気になることがあれば、検査を受けるのもひとつの方法。セルフチェックから始めるのも良いと思います。食べたもの(食材単位)と体調変化(時間・どんな違和感があるか)をメモしたり、写真を撮ったりして、見返せるようにするのもおすすめです。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

・今すぐ読みたい→
小麦を食べ続けることで起こる、「腸もれ」とは? ​https://cocokara-next.com/food_and_diet/leaky-gut-syndrome/

野崎さちこ

複数の企業で広報、広告、マーケティング担当を経て独立。
現在は、店舗・施設や商品のプロモーション、イベントの企画・運営のほか、新規事業の立ち上げなどに携わる。ライターとしても活動。


関連記事リンク(外部サイト)

小麦を食べ続けることで起こる、「腸もれ」とは?
ダイエット効果も!話題の菌活でキレイになれる理由
10キロ痩せたい!1か月でダイエットを成功させるおすすめ方法4選

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 好きな物が不調の原因? 「遅延型フードアレルギー」
access_time create folderエンタメ
local_offer
ココカラネクスト

ココカラネクスト

ココロとカラダのコンディショニングマガジン『CoCoKARAnext』(ココカラnext)がお届けする総合情報サイトです。

ウェブサイト: https://cocokara-next.com/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。