パラリンピック開会式出演で話題になった俳優・滝川英治さん初の絵本『ボッチャの大きなりんごの木』自転車が大好きなゾウが主人公
パラリンピック開会式の出演でも話題になった俳優の滝川英治さんが初めて手がける絵本『ボッチャの大きなりんごの木』が朝日新聞出版より刊行。
著者の滝川さんは「リポビタンD」のCMでデビュー後、ミュージカル「テニスの王子様」の手塚国光役でブレイク。その後、ドラマや舞台、映画、CMで活躍しますが、2017年にドラマ撮影中、自転車の転倒事故により脊髄を損傷し、車いす生活になります。
そこから2年、懸命なリハビリによって指先の感覚などを取り戻し、テレビ番組のMCで仕事復帰。また何か自分が表現できることはないかと考え、スティックを口にくわえてタブレットで絵を描くことに。「どんな障害にぶち当たっても、必ず未来があるんだ」という力強いメッセージを込めて、絵本を描きました。
ボッチャや仲間の動物たちを、生き生きとした筆づかいとカラフルな色彩で細部まで描き出した絵はもちろん、賑やかなレースシーンから一転、ボッチャの心を投影した幻想的な場面へと展開していく深みのあるストーリーも大きな魅力です。
あらすじ
待ちに待った夢のロードバイクの大会。ゾウのボッチャは、自転車が大好き。たくさんの仲間たちと一緒にスタートラインに並んでいます。
「よーい! スタート!」
ボッチャは、大きな足で力強くペダルを踏み込みます。コーナーにやってきたところで、ボッチャはますますスピードを上げて後ろから前へ飛び出そうとしますが――。
ボッチャについて
主人公の名前のヒントになったのは、パラリンピックの競技でもある「ボッチャ」です。滝川さんがもともと描いていたパラスポーツの絵の一つにゾウの絵があり、「これは『ボッチャ』という競技の絵です。ボッチャは老若男女誰でも笑顔でできるスポーツ。僕のような重度の障がいがあっても挑戦できます。ボッチャがもつ可能性の広がりは、僕がかきたいテーマとも根底で繋がっているように感じます」という滝川さんの思いから、本作の創作が始まりました。
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ある日突然、 事故で手足の自由を失った彼を家族一丸となって応援、 サポートをしてきました。
とはいえ、 誰にも分からない彼の孤独を癒してくれていたのは、紛れもなくこの作品作りだったと思います。
嘘偽りなくさらけだされている彼のメッセージが誰かの勇気につながりますように。
(帯文より)
■著者プロフィール
滝川英治(たきがわ・えいじ)/1979年、 大阪府出身。 俳優。
「リポビタンD」のCMでデビュー後、ドラマ、映画、CM、バラエティ番組やミュージカル「テニスの王子様」などの舞台でも活躍。
2017年、ドラマ撮影中の自転車事故により脊髄損傷を負い、車いす生活となったがリハビリに励み、テレビ番組のMCとして仕事に復帰。現在はトークバラエティ番組「Smile again!~人生宝箱~」(BSスカパー!)でMCを務める。書著に『歩』(主婦と生活社)がある。口で絵を描いた本書で絵本デビューを果たす。滝川英治『ボッチャの大きなりんごの木』
定価:1,650円(本体1,500円+税10%)
発売日:2021年8月20日
https://www.amazon.co.jp/dp/4022517689[リンク]
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