Facebookが時刻保持を正確化するタイムカードをオープンソース化!

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Facebookは2020年3月、時刻保持サービスの移行過程にあることを発表。時刻同期の精度を、10ミリ秒から100マイクロ秒に改善しています。

このほど同社は、時刻保持システムの重要なコンポーネントで、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)や原子時計といった時刻ソースに直接リンクする「TimeAppliance」を新規開発しました。

また、既存のサーバーをTimeApplianceに変えるPCI Expressカード(タイムカード)をオープンソース化しています。

GNSS受信機と小型化された原子時計で構成

時刻保持をより正確にすることで、インフラストラクチャの管理は高度化し、分散データベースのパフォーマンスは向上します。

多くの企業は、時刻同期に外部のタイムサーバーを利用していますが、インターネット接続が失われたり、サービスがダウンしたりにより、システム停止やタイミングのズレが生じる可能性も。GNSS受信機と小型化された原子時計で構成されたTimeApplianceがあれば、こうした依存関係が断ち切れ、GNSS接続が失われたときにも、正確な時刻を保持できます。

すべての人が手頃な価格で利用できる

既存のTimeAppliance製品はベンダーに依存するため、管理/セキュリティ/コスト面での不利益が生じます。

Facebookは、研究者から大規模データセンターまで、すべての人がオープンかつ手頃な価格でTimeApplianceが利用できる状況を目指しました。

タイムカードは、GitHubで回路図などを確認し、PCBにプリントおよび小さな部品をはんだ付けすることで作成できます。

タイムカード、ネットワークカード、サーバーといったハードウェア構成および、OS、ドライバー、NTPサーバーといったソフトウェア構成についても、www.opentimeserver.comに公開されています。

参照元:Open-sourcing a more precise time appliance/ Facebook Engineering
(文・山田洋路)

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