ドコモが新会社「株式会社e-Craft」設立! プログラミング教育市場に本格参入
株式会社NTTドコモは、2019年より株式会社タカラトミーと共にプログラミング教育サービス「embot」を提供中。現在、多くの自治体や教育委員会に教材として採用されています。
プログラミング教育は、2020年度から小学校で必修化されるなど市場拡大が見込まれる分野。そこでドコモは、子どもがプログラミングをより楽しく学び、プログラミング教育を通して「作りたいものを作る」ことができる世の中の実現を目的に、「embot」を軸としたプログラミング教育サービスを企画開発する新会社「株式会社e-Craft」を2021年8月2日に設立しました。
新会社の事業展開
e-Craftは、「embot」の企画・研究・開発などを担い、タカラトミーが「e-Craftシリーズembotスターターキット」の開発・製造・販売を担当。従来どおり両社連携で「embot」を提供し、今後はAPI機能の追加などさらなる機能拡充や製品の拡大を予定しているようです。
この他e-Craftでは、プログラミングスクール「embot creative lab」の企画・運営、「embot」を用いた授業やワークショップなどの企画および運営の受託、ECサイト「e-Craft shop」の運営も行います。
「embot creative lab」は、e-Craftの本社オフィス(渋谷区代官山町)に開講。「embot」の開発者が実際にビジネスの現場で学び活用してきた「デザイン思考」の手法を楽しみながら身につけられるカリキュラムでプログラミングの習得をサポートします。コースは小学1・2年生用と小学3~6年生用の2コースを展開予定です。
また、小学校の社会科見学と企業のCSR活動をかけあわせた特別授業やアイデアを「embot」でかたちにするワークショップなどの企画・運営、「e-Craft shop」にて「e-Craftシリーズ embotスターターキット」などの製品の販売を手がけていきます。
軸となる「embot」とは?
e-Craftでの事業の軸となる「embot」は、ダンボールと電子工作パーツを用いてロボットを組み立てることで、電子工作やものづくりの基礎を学ぶことができるサービス。組み立てたロボットは、絵や図形を用いるビジュアル・プログラミングの専用アプリをインストールしたスマートフォンなどから簡単に操作することが可能です。フローチャート形式で取り組むことで、if文やfor文などの高度なプログラミング要素も直感的に身に付けることができるといいます。「embot」の公式ブランドサイトでは、「embot」の使い方を「工作編」と「プログラミング編」の2本立てで紹介する動画シリーズ「あそぼっと!embot」を公開中。例えば、「風船ばくだんゲームで遊ぼう! 」では、時間になったら爆発する「ばくだんボックス」の制作と風船を設置するプロセスを「工作編」で、指定した時間になったら、風船を爆発させるためのプログラミングの説明を「プログラミング編」で公開しています。
(文・Higuchi)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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