サッカー五輪代表、大会直前の「有観客」試合を現地観戦した雑感

東京オリンピックは、多くの会場が「無観客」となり、人気のサッカーも例外ではない。そんな中、オリンピック直前の強化試合(国際親善試合)として、U-24が2試合、女子が1試合行われるが、これは「有観客」となった。オリンピック代表に選ばれた選手の試合を観ることができる貴重なチャンス。7月12日、U-24ホンジュラス戦のチケットをなんとか入手し、大阪・ヨドコウ桜スタジアムに足を運んだ。

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キリンチャレンジカップとして開催されたU-24ホンジュラス戦は、「上限5000人」での開催。ちなみに、大阪では当時、まん延防止等重点措置が発令中だった。

■「上限5000人」で人まばら、関連イベントもやや控えめな印象

キックオフは19時半。会場に17時過ぎに着いたが、人はそれほどまだ多くなく、17時半の開門を待つ列も10人もいなかった。会場内外には、ユニフォームなどのグッズを販売する「JFA STORE」と、日本代表カレーやドリンクの販売コーナー、フェイスペインティングシールの配布(無料)があった程度で、地元で開催されるオリンピック直前とは思えないほど関連イベントも控えめ。

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チケット入場者には、先着5000人にタオル、全員にクリアファイルのプレゼントがあった。そのために開門前に行ったが、その開門時ですら20、30人しか並んでおらず、楽々ゲットできた。検温と消毒、手荷物検査があったものの、流れはスムーズだった。

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■完売のはずが観客は4000人あまり、スタンド空席多数

座席は全席指定席。前後左右に人がいないよう指定された座席だが、まんべんなく人が配置されているわけでなかった。前後左右は確かに人がいないものの、まったく人がいない一角や列があるなど、チケット売り方がどうも「雑」にも見えた。

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ちなみに、試合途中で発表された公式入場者数は「4063人」だった。チケットは「完売」と発表されたのに、1000人弱はいったいどこへ行ったのだろうか。

あと、アルコール類の販売は19時まで、その他の飲食物の販売は20時までだった。

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■Jリーグと比べてマナーの悪い客が散見、気のゆるみ?

Jリーグの試合との違いは「観客」だったように思う。試合中に、試合とまったく関係のない雑談をする人たちがけっこういた。もちろん雑談が禁止されているわけではないものの、Jリーグの場合、目の前の試合を真剣に観る人が圧倒的に多い。

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あと、鼻マスク、あごマスク、マスクすらせずに試合を観戦する人も目に付いた。スタッフが注意する頻度もバラバラで、明らかにマスクをしていない人にまったく注意しないのもどうかと思った。ただ、座席を空けずに隣り同士で座る人はほぼ皆無だった。

一概に比べることはできないが、Jリーグの場合、コロナ関連での試合の中止や無観客試合で辛い思いをしてきただけに、「スタジアムでクラスターを起こしてはいけない」という意識のもと、個々のサポーターが感染対策を徹底し、重々気を付けている。日本代表の場合も同じだと思うのだが、大阪の感染者が一時期より減っているからか、自粛疲れや気のゆるみもあるのだろうか。

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試合は、3-1で日本の勝利。改修された会場のヨドコウ桜スタジアムは、座席からピッチが近くて見えやすく、今後のJリーグなどの試合で訪れるのも楽しみだ。

(Written by トラコ)

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