【おうち飲み】酒と肉と南部せんべいと。岩手「二戸テロワール」を満喫!
コロナ禍2年目、おうち飲みがすっかり定着してきた今日この頃ですが、皆さんはどんなおうち飲みを楽しんでいますか? 今回はおうち飲みで地方に旅した気分を味わえるご当地グルメをご紹介します。旅先は岩手県二戸市(にのへし)。これから暑くなってくると、気持ちだけでも涼しい東北へワープしたくなりますね!
「巖手屋」の南部せんべい。納豆・イカ・明太子などの南部せんべいをおつまみに乾杯!
まずは岩手と言えば南部せんべい。ゴマやピーナッツなどを使った香ばしい小麦のせんべいで、固いのでバリバリ食べるとストレス発散にもなります。この時期、コロナ関連のニュースを聞くたびに気落ちしたりもしますが、そんな時にも気分をスッキリさせるにはちょうどいいかも?
創業して今年で73年目を迎える二戸市の小松製菓は、「南部せんべい乃巖手屋」(いわてや)というブランドで、これまで100 種類ものオリジナル商品を開発してきました。中にはイカ、りんご、納豆などの珍しいテイストも。「巖手屋」のオンラインショップで販売されている「おうちde乾杯セット」3400円には、納豆やイカの他に、明太子や香ばしい醤油味、たれ味など、おつまみに適した南部せんべいとお酒がセットになっています。全て小分けスタイルなので、家飲みにちょうどいいですね。
「巖手屋」の「おうちde乾杯セット」3400円。箱入りで贈答用にもオススメ。
岩手の酒といえば「南部美人」。世界54カ国に輸出しており、先日も「南部美人あわさけスパークリング北斎」がIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)という世界的な大会でゴールドを受賞したばかり。日本を代表する有名な二戸市の酒蔵ですが、気取らずに手軽に飲める缶のカップ酒もオンラインショップなどで販売されています。「巖手屋」の「おうちde乾杯セット」に入っているのは、「南部美人」の特別純米酒(赤缶・2本)と吟醸酒(青缶・1本)。
カップ酒というと“安いが味はイマイチ”というイメージの人もいるかもしれませんが、それは昔の話で、近年は低温発酵させて丹精込めて醸した吟醸酒などの高品質な酒も、缶カップで楽しめるように。例えば同じ東北・山形県の「出羽桜」も吟醸造りで有名な蔵ですが、吟醸酒の缶カップを販売しています。“手軽な吟醸酒”にまだ出会ってない人はぜひこの機会に! これからの季節、キャンプやバーベキュー、ベランダ飲みなどにも重宝します。
「おうちde乾杯セット」には10種類のせんべい菓子が入っていますが、旨味たっぷりのイカの南部せんべいは日本酒にピッタリ。納豆はフリーズドライ状なのですが、口に入れた瞬間に、あのねっとりした食感に早変わりし、納豆の風味が広がります。辛いもの好きな人には明太子のせんべいが本当にオススメ。ピリ辛味で純米酒とピッタリです。
「久慈ファーム」のピザと生ハムと白インゲンのトマト煮。「南部美人」のにごり酒を合わせて
一方、岩手・二戸は肉の生産地としても有名です。二戸はいわて短角牛の一大産地であり、全国で有数の若鶏生産地。豚肉の生産も盛んで、今回取り寄せた「折爪三元豚 佐助」も二戸を代表する豚肉。生産者である「久慈ファーム」のオンラインショップでは、佐助豚の生ハムやしゃぶしゃぶ肉の他に、手の混んだ特製シャルキュトリーやピザなども販売されています。
上の写真の「佐助豚特製モルタデッラハムとジェノベーゼのピッツァ」(冷凍・1200円)は、もちもちとした生地に佐助豚のモルタデッラハムと岩手県産のマッシュルームがトッピング。レストラン並みの美味しさを家庭で味わえます。「こだわりのスペイン風!佐助豚の生ハムスライス」(冷凍・590円)は、添加物は一切使用せず、塩のみで長期間熟成させ佐助豚の旨みを引き出した生ハム。口に入れた瞬間、とろける脂の旨味と生ハムの香りが最高です!
佐助豚と生産者の絵が印象的な「久慈ファーム」のお取り寄せ商品。
先日、テレビ番組でも紹介されていた「やわらかホルモンと白いんげんの完熟トマト煮」(常温・648円)は、ホルモンの濃厚な旨さとトマトの酸味が絶妙で、日本酒とも相性ピッタリ。そしてこれら洋風メニューにも合うのがにごり酒。今回はオンラインショップでも販売されている「南部美人」の「大吟醸うすにごり」(冷蔵・3465円)を合わせてみました。
この時期ならではの大吟醸の新酒のしぼりたては、火入れ(加熱)をしていない原酒。力強いのみごたえがあるので、チーズや濃厚な佐助豚の旨味とも相性抜群で、洋食にも合わせやすいのです。最初はそのまま注いで、澄んだお酒を味わうと、ピチピチとしたフレッシュ感やフローラルな香りが広がります。攪拌させてオリ(にごりの白濁部分)をからめると、フルボディの印象に変わり深みが増します。少し温めてぬる燗にしていただくと、乳酸菌飲料のようないい香りが広がり、これもまたピザにピッタリ。にごり酒はとにかく飲みやすいので、日本酒ビギナーにもオススメです。
そして生酒は1日で飲み切らないこと!日ごとに味わいが変化していくので、それを楽しみながら個人的には3~4日間くらいかけて飲むのがおすすめです。最初は“フレッシュ爆発!ピチピチ!”な感じなのですが、後半はまろやかになり、円熟味が増してくるのです。まるで人間が10代の思春期から、青年期を迎え、そして酸いも甘いも分かる中年の大人に成長していくような感じ。
「おお!今日はそんな味に変化したのかい?君は」と、思わずお酒に語りかけたくなるような愛着がわくものです。最近ではそんな楽しみ方をする人を、酒ファンの間では「にごらー」と呼ぶらしいです(笑)。にごり生酒が味わえる時期は1年でも限られるので、ぜひ見つけたらすぐに試してみてくださいね。
南部せんべいとチョコの競演!「巖手屋」の和でも洋でも楽しめる絶妙なお菓子
最後はスイーツ!スイーツはやはり別腹ですね~!「おうちde乾杯セット」に入っている「割りしみチョコせんべい」(上の写真左)は黒ゴマとせんべいの小麦風味に、なんと!ホワイトチョコレートが合わさった進化系お菓子。和でも洋でも楽しめる絶妙な味わい。そして6月1日に新発売したばかりの夏季限定「チョコ南部バナナ」(540円・冷蔵・上の写真右)は、ホワイトチョコとバナナの甘い風味と、せんべいの香ばしい小麦風味が見事なハーモニーです。
吟醸系のお酒は“バナナのような甘い香りがする”と表現されることもありますが、バナナ風味のお菓子と吟醸酒を合わせると、とってもユニークで重層感があり、深い味わいを楽しめました。巖手屋の南部せんべいと、南部美人のお酒と、久慈ファームの佐助豚、ぜひこの機会に「二戸テロワール」でおうちの飲みしてみては?
参考サイト:
小松製菓「南部せんべい乃巖手屋」オンラインショップ:https://iwateya-shop.jp/
「南部美人」オンラインショップ:https://www.nanbubijin.jp/shopbrand/ct61/
「久慈ファーム」オンラインショップ:http://3491.ac.shopserve.jp/
≪筆者プロフィール≫
▪滝口智子
国際きき酒師&サケエキスパート
飲食ライター歴20年の食いしん坊バンザイ!記者&PRプランナー。
日本酒やワインなどもこよなく愛す。
テレビ番組などにも出演中。
テレビ番組のリサーチャーによる情報サイト。 テレビ番組におけるネタ探しのプロが蓄積された知識とリサーチノウハウを武器に、芸能、雑学、海外、国内ご当地、動物など多岐に渡るジャンルをテレビ番組リサーチャー目線で発信しています。
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