バーチャルヒューマンが腕時計の魅力を伝えるVRの街「CITIZEN Timeless City」
シチズン時計株式会社は、さまざまな「時」にまつわる体験ができるバーチャル空間の街「CITIZEN Timeless City」を2021年6月10日にオープン。一部のコンテンツでは、バーチャルヒューマンがショーケースに飾られている歴代腕時計の数々を解説するなど、新たな角度から時計の魅力に触れられる空間となっています。なお、アプリなどのインストールは不要でWebブラウザから気軽に体験可能です。
第1弾として3コンテンツを公開
この街を上から見ると、まるで腕時計の文字盤上に創られたような形。デザインは「時間」の概念の起源といわれる古代ギリシャ・ローマをイメージし、街の中心「セントラルパーク」に「時計」の起源といわれる日時計のオベリスクを立てています。また、質感を追求した石畳や建造物、豊かな自然を再現し、リアルな時間の流れとリンクしたその時だけの風景が見られるのもポイントでしょう。オープンと同時に公開されたコンテンツは、「コンセプトラウンジ」「ミュージアム」「ライブスペース」の3つ。100年以上にわたり腕時計を作ってきた同社のこだわりや歴代の製品などを知ることができます。今後は、2021年夏頃に店舗に訪れているような体験ができる「ブティック」をオープンするなど、コンテンツの追加・更新を行い、街を拡張していくとのことです。
街を散策してみました
まずは、「レセプション」と呼ばれる街の入口があり、ここで街や住人についての説明を受けます。この街には6人のバーチャルヒューマンがいるらしく、それぞれの趣味や会える場所などを記したプロフィールをみることができました。なお、6月11日時点で会えるバーチャルヒューマンは「こよみ」と「ひかる」の2名のみ。
「レセプション」から「セントラルパーク」へ移動し、街なかを自由に歩いたり、画面右上のメニューから行きたいコンテンツにすぐに移動したりできます。
「ミュージアム」に行くと、案内役を「こよみ」「ひかる」から選んで館内へ。1918年からの年表と共に各年代の製品を見ることができます。例えば、1956年の120mの落下に耐えた「パラショック」、1980年の当時世界最小の女性用ドレスウォッチ「エクシードゴールド」、2000年の未来型透明ソーラーパネルを搭載した「エコ・ドライブ ビトロ」などを360°回して見ることができました。他にも、技術紹介や同社のみで販売されていた羊羹など普段は知り得ない情報も掲出しています。
「コンセプトラウンジ」では、美しい雲海の景色と共にブランドの世界観を発信。時間にまつわる具体例を示しながら時間の尊さなどを感じることができます。また、雲海は時間によってまったく違う姿を見せるとか……。
「ライブスペース」では、動画コンテンツを楽しめるようになっています。現在は、同社と建築家・田根剛氏による「時間とは何か」を追求する作品『LIGHT IS TIME』を公開中です。
時計に詳しい人もそうでない人も、独特の世界観を楽しめるよう設計されたすばらしい街でした。
(文・Higuchi)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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