「マントヒヒ」と「マンドリル」名前は似通っているけど・・・違いはたくさん!

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「マントヒヒ」と「マンドリル」名前は似通っているけど・・・違いはたくさん!

「マントヒヒ」と「マンドリル」、この2種の動物は名前がとても似ています。
そして、同じサルの仲間という共通点もあります。
しかし、「マントヒヒ」と「マンドリル」には違いもたくさんあります。

そこでここでは、マントヒヒとマンドリルの違いをご紹介します。

顔立ちが全然違う「マントヒヒ」と「マンドリル」

「マントヒヒ」と「マンドリル」、名前こそ似ていますが、顔立ちは全く違います。
まずは両者の顔の違いについて見ていきましょう!

「マントヒヒ」の顔立ち

マントヒヒの頭部は、薄い灰色もしくは薄い茶色の剛毛と言えるほどの体毛に覆われています。
しかし、顔は淡いピンク色の皮膚が露出しています。

人間に近い顔立ちをしていると言えるかもしれません。

「マンドリル」の顔立ち

マンドリルも、顔は体毛に覆われてはいません。
しかし、成体のオスの顔面は派手な色合いをしています。

鼻が赤で頬が縞模様のある青という、派手でユニークな顔立ちをしています。

名前の由来が違う

「マントヒヒ」と「マンドリル」という名前は似ているように感じますが、その名前の語源が全く異なります。
ここからは、両者の名前の由来について見てみましょう。

「マント」から来ているマントヒヒ

マントヒヒという名前は、「マント」から来ています。

マントヒヒは、成体のオスが薄灰色、メスが茶褐色の体毛に覆われています。
そして、オスの体毛は成長とともに側頭部から肩、背中にかけて長く伸びます。

この伸びた体毛がマントのように見えることから、「マント」のある「狒々(ヒヒ)」ということでマントヒヒと和名が付けられたとされています。

なお「狒々(ヒヒ)」は、日本や中国に伝わる巨大な猿の妖怪のことです。
これが転じて、主にアフリカに生息する大柄なサルの仲間に「ヒヒ」と名付けられるようになりました。

ちなみに、英語では「baboon(バブーン)」と呼ばれます。

「マン」から来ているマンドリル

マンドリルの名前は「Man」という英単語から来ています。

マンドリルは、体毛が茶褐色で腹部は白色、顔周辺は前述のとおり派手な色をしています。
このマンドリルには、同じオナガザル科マンドリル属に属するドリルと呼ばれる種がいます。

このドリルは、顔の肌色こそ黒褐色と違いはありますが、姿が似ています。
このドリルに、人や男性を意味する「Man(マン)」を合わせた英名「Mandrill」が名前の由来となっています。

生息地の違い

マントヒヒとマンドリルは生息地も違います。
ここからはそれぞれの生息地をご紹介します。

「マントヒヒ」の生息地

マントヒヒは東アフリカや中東を主な生息地としています。
アフリカではエチオピア、エリトリア、スーダン、ソマリア、ジブチ共和国といった国々、中東ではイエメン、サウジアラビアに分布しています。

「マンドリル」の生息地

マンドリルは、中部アフリカに生息しています。
ガボン、カメルーン、コンゴ共和国、赤道ギニアに分布しています。

生活する場所が違う

マントヒヒとマンドリルは、生活する場所も違います。
ここからは生活する場所の違いを解説します。

マントヒヒは「地表」で生活する

マントヒヒは、草原や岩場の地表で生活をします。
日中は小規模な群れで行動しますが、夜になると群れが合流し大規模な群れを使って安全を確保して休息します。

マンドリルは「樹上」で生活を営む

マンドリルは、生息地にある熱帯雨林で樹上生活を行います。
また、サバンナなどでも生活している姿が度々確認されています。

普段から樹上で生活しており、夜も樹上で休息をします。

どちらも雑食性

ここまでは、マントヒヒとマンドリルの違いをまとめてきました。
しかし、食性などに関しては同じ雑食性となっています。

どちらも雑食性ということもあり、なんでも食べます。
マンドリルは樹上生活をしているため、果実や樹皮を食すことが多いようですが、昆虫類や爬虫類、小動物も食します。
これは、マントヒヒも同じようです。

まとめ

「マントヒヒ」と「マンドリル」は、名前の響きが似た動物です。
しかし、名前の由来は大きく異なります。
マントヒヒはマントのように伸びる体毛から、マンドリルは人間や男性をあらわす「Man」から来ています。
また、生息地も異なりますが、樹上で生活するか地表で活動するかという違いもあります。

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