劇場アニメーション声優初挑戦の大谷凜香 「驚き・うれしさ・不安の割合は、4:1:5くらい(笑)」 劇場アニメ『映画大好きポンポさん』

モデル、女優として活躍中の大谷凜香さんが、劇場アニメ『映画大好きポンポさん』で劇場アニメーション声優に初挑戦しました。映画を愛する青年と映画に愛された女性が映画制作を通して”自分”を見つけ出す映画愛いっぱいの作品で、大谷さんは新人女優のナタリー役を好演しています。初挑戦のボイスアクトは、不安と喜びが入り混じるものだったそうですが、自身と重ねる合わせることも多かったと言います。ご本人にお話をうかがいました!

■公式サイト:https://pompo-the-cinephile.com/ [リンク]

■ストーリー

敏腕映画プロデューサー・ポンポさんのもとで製作アシスタントをしているジーン。映画に心を奪われた彼は、観た映画をすべて記憶している映画通だ。映画を撮ることにも憧れていたが、自分には無理だと卑屈になる毎日。だが、ポンポさんに15秒CMの制作を任され、映画づくりに没頭する楽しさを知るのだった。ある日、ジーンはポンポさんから次に制作する映画『MEISTER』の脚本を渡される。伝説の俳優の復帰作にして、頭がしびれるほど興奮する内容。大ヒットを確信するが……なんと、監督に指名されたのはCMが評価されたジーンだった! ポンポさんの目利きにかなった新人女優をヒロインに迎え、波瀾万丈の撮影が始まろうとしていた。

●出演が決まった時、率直にいかがでしたか?

驚き、うれしさ、不安が同時にやってきて、その割合が4:1:5くらい(笑)。なので半分は不安で押しつぶされそうな感じでした。オーディションも自分なりにたくさん準備してのぞんだのですが、あまり手応えはなく、初めて声優のオーディションを受けたので緊張しすぎちゃって、声が緊張でまったく出なくなったんです。なのでスタッフさんたちが思っていたナタリーよりも声が低くなっちゃったんです。なのでやらせていただくことを知った時は、うれしい思いよりも、どうしようという気持ちになりました。

●完成した作品では緊張を感じないほど堂々とされていましたが、いつほどけましたか?

プロのアニメーションの声優さんでもオーディションをされていて、いろいろな方がたくさん受けられているのに、普段声優をやったことがないわたしを選んでいただいて、原作のファンの方の期待を裏切ってしまうかもしれない、上手くできないかもしれないという不安があったのですが、ジーン君の声を担当された清水尋也くんとは以前共演したことがあり、その作品はわたしがデビューしたときの作品だったんです。デビューの頃から知っていた俳優さんだったので、そういうところでちょっと心強いなと思った記憶はありますね。

●改めて完成した作品を観ていかがでしたか?

エネルギッシュで疾走感いっぱいで、90分間があっという間に感じました。映画が完成するまではナタリーを演じることに集中していたので、ほかのキャラクターを客観的な目線で観ていなかったのですが、作品全体を改めて観た時に刺さるものがたくさんありました。映画作りのストーリーだからこそ、業界用語がたくさん出てくることも面白いなと思いました。

●もともとナタリーがお好きだったのですよね?

原作を読んでいたので、個性あるキャラクターがたくさん登場するなか、女優をしているナタリー目線で物語を受け止めていたんです。ナタリーの境遇は自分とよく似ていて、自然とナタリーを念頭に読み進めていたので、参加するならナタリーがいいなという気持ちと、映画化された時に、もしも自分がナタリーじゃなければ嫉妬で観られないかもというくらい、ナタリーを演じたかったんです(笑)。

●なるほどですね!確かにナタリーに感情移入しますよね。

わたしは大学にも行っているのですが、最後の学生生活ということで、これからの進路を最終的に決めていかなくちゃいけないんです。そういう分岐点に立っている時にこの作品と出会い、背中を押された部分がありましたね。

作品に出ているキャラクターたちがいろいろなものを背負いながらも、映画ひとつに賭けるためにいろいろなものを手放してしまうのですが、そういう何かひとつにかける姿を見て、わたしが本当に手放したくないものは何かなと考えされられて、これから女優という仕事をしていく自分にとって、それが手放したくないものだと背中を押してもらいました。

●今日はありがとうございました!最後にメッセージをお願いいたします!

わたしのファンの方には小学生のみなさんも多いのですが、わたしがもしその時にこの作品に出会えていたら、また新しい世界に出会えていたと思うし、もっと世界の選択肢が広がったと思うんです。親子で発見がある映画だと思うので、そういう人たちに届いたらうれしいです!

それに、すごく映像がきれいで山や街並み、本当にあの場所に行ってみたくなる作品なので、視界が広がるような前向きになれる映画だと思います。なのでぜひ劇場で観てください!

ヘアメイク 中軍裕美子
スタイリスト 田中あゆみ

公開中

(執筆者: ときたたかし)

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