「新茶」シーズン到来! 静岡市の担当者に聞いた4つの耳より情報
日本有数の「お茶」どころである静岡市で、待ちに待った「新茶」のシーズンが、今年もやってきた。
新茶は、緑茶が最も美味しい時期。今回、静岡市の担当者に、同市の新茶がなぜ人気が高くて好評なのか、お茶の名産地となった理由、自宅でもできる新茶のおいしい飲み方(淹れ方)などを聞いた。
■静岡市「新茶」が美味しい理由とおすすめポイント
静岡市のお茶が「美味しい」と定評ある理由、その1つが、「静岡市のお茶、その約7割が山間地の急峻な斜面を利用した茶畑で作られる“山のお茶”です」とのこと。
お茶とは、山間地の大きな寒暖差、霧や山影によって茶葉に照りつける日差しが和らげられることによって「お茶の旨味が増す」「渋みや甘みなどバランスのよいお茶ができあがる」ため、「山のお茶」は平野部のお茶と比べ、葉肉がやわらかく、鮮やかな緑が特徴。お茶の色は透き通っていながらも、爽やかな香りと凝縮された旨味を味わえるとのこと。早摘み、新芽の清々しい味と香ばしさ、淡い緑色が楽しめるのが新茶だ。
■静岡市、なぜお茶の名産地に? ルーツは鎌倉時代から
静岡と言えばお茶のイメージが定着する昨今。その理由は歴史に遡る。
鎌倉時代、聖一国師が宋(中国)より持ち帰ったお茶の種を、足久保に蒔いたことが始まり。そして、江戸時代に徳川家康公が、標高1200mの井川大日峠に設けたお茶蔵で、お茶を熟成させ、秋には味わい深い風味を楽しんだと言われている。さらに明治期、日本で栽培されているお茶の約8割を占める「やぶきた」が静岡市で発見されて広く普及するとともに、清水港からのお茶の輸出量が日本一に。
「現在も、市内を流れる安倍川・藁科川流域で作られる『静岡本山茶』や、興津川流域や日本平山麓で作られる『清水のお茶』など、茶農家数日本一を誇る静岡市で良質なお茶が多く作られています」とのこと。鎌倉時代から江戸時代を経て現在も「静岡がお茶の産地」として広く認識されている。
■新茶を味わえる!JR静岡駅「しずチカ茶店 一茶」
静岡市の新茶を手に入れる、味わうなら、とっておきの場所が、JR静岡駅北口広場にある「しずチカ茶店(ちゃみせ) 一茶(いっさ)」だ。静岡茶商工業協同組合が運営する日本茶カフェで、選りすぐりの新茶をはじめ、お茶製品などを販売する。
特に、店内のカフェで、週替わりで3種類の新茶を「本日のお茶」として紹介。その中から好みのお茶を選び、茶菓子または上生菓子とともに味わえるセット(税込700円)がおすすめだ。1煎目はスタッフが丁寧に淹れ、2煎目以降は自分で急須にお湯を注いでお茶を淹れながら、静岡市の新茶がじっくり味わえる。
■家でもできる「新茶」の美味しい飲み方(淹れ方)
ステイホームの時期、現地へなかなか足を運べない人向けに、静岡市の新茶を家で美味しく飲める(淹れる)レシピを、静岡市の担当者に教えてもらった。
①お湯のみにお湯を入れ、お湯を冷ます。
★お湯の苦み成分(タンニン)は、お湯の温度が高いほど抽出されやすくなります。お湯を冷ますことで、苦み成分が出すぎるのを抑え、お茶の甘みを引き出します。
②お茶の葉を急須に入れる。
③しばらく置いて、お湯が80℃くらいまで冷めたら急須に注ぎ入れる。
④お湯を入れてから40~60秒ほど待つ。
⑤時間がきたら、お湯のみにお茶を注ぐ。
★少しずつ均等に注ぎ、最後の一滴まで絞りきる。
淹れ方については、ホームページ「お茶のまち静岡市」にも掲載。ぜひ参照を。
https://www.ochanomachi-shizuokashi.jp/knowledge/howto/
ホームページ「お茶のまち静岡市」では、Webで買える静岡市のお茶なども紹介している。お茶の話題やキャンペーンの情報もあり、ぜひチェックしてみてほしい。
お茶のまち静岡市
https://www.ochanomachi-shizuokashi.jp
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