ラーメンライター井手隊長の美味しかったラーメン月間ベスト5(2021年4月)
全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。今回は私が4月に食べたラーメンの中で美味しかったラーメンベスト5をお届けします! 4月はここ数か月で一番熾烈なベスト5でした。殿堂入りのお店は除外させていただき、初めて訪れたお店に限らせていただきました。美味しいお店探しの参考にしていただければと思います。コロナ騒ぎでなかなか外食が厳しいという方も多いと思いますが、一日でも早く終息することを願って。それでは発表します!
第5位:中洲屋台 長浜ラーメン 健太(高円寺)
高円寺で元々豚骨ラーメンを出していたお店が、福岡の名店“駒や”でガチ修行され、本場の味でリニューアルした。カウンター横1列で店主が目の前で作る。臨場感があってワクワクする。
らーめん 麺かためで注文。具はチャーシュー、茹で卵、ノリ、ネギに加え、ワンタンの皮状の「トゥル」が乗る。麺は極細ストレート。
豚骨スメルがガンガンで最高のテンション。これがここで食べられる奇跡。
替え玉はバリカタで。紅生姜、辛子高菜、ゴマ、キクラゲを投入して味変しても美味しい。
大満足。ここまで振り切った店主に拍手を送りたい。
第4位:ラーメン 柳華(南林間)
小田急線南林間駅から徒歩1分のところにある、創業50年を超える町中華。なかなか年季の入った外観。
ラーメンが450円と激安。具はチャーシュー2枚、メンマ、ネギ。麺は店主が青竹で打つ手打ち麺。ピロピロの平打ちで手打ちならではだ。ここでこんな麺が食べられるなんて。
半チャーハンはチャーシューがゴロゴロで嬉しい。味がこれでもかと染み込んだチャーシューが満足度を引き上げる。
昭和そのままの、そして手作りでしか出ない貫禄の味。素晴らしい。
第3位:麺屋 藤(那賀町(徳島))
徳島県南部の山間部にある名店。山道で突如ここだけが満車で驚く。
醤油らぁめんを注文。具はチャーシュー、ほうれん草、ネギ、ナルト、メンマ。麺は細めの自家製麺。
節系中心の魚介の旨味がバッチリ。自家製麺もいいコシで主張があり、少し甘めのチャーシューもいいアクセント。かなりの仕上がりだ。
都内にあっても行列間違いなしの旨さ。これは凄い。四国でも1、2を争うぐらい美味しかった。
第2位:Ramen FeeL(日向和田)
湯河原の名店“飯田商店”出身の渡邊大介さんの独立店。
青梅線の無人駅・日向和田駅が最寄り。青梅のこんな奥地にお店を開くなんて凄い覚悟だ。
わんたん入り醤油らぁ麺を注文。3種類のチャーシューにワンタン2個、太めのメンマ、春菊、三つ葉。麺はしなやかな自家製麺。
師匠譲りの食材との向き合い方はハンパではなく、新店とは思えぬしっかりとした作りに驚く。素晴らしい一杯だ。
“飯田商店”イズムが渡邊さんにしっかり受け継がれ、味だけではなく全てに表れている。今後が非常に楽しみなお店だ。
第1位:地鶏豚骨らーめん ひなわ(戸塚)
戸塚に昨年オープンしたいわゆる“進化系”の横浜家系ラーメン店。“渡来武”出身。
“鶏油”にフォーカスし、週替わりの地鶏で上質な鶏油を合わせて、「家系」ではなく「地鶏豚骨らーめん」と名乗っているのが珍しい。とても清潔感のあるお店。
ひなわラーメンを注文。具は燻製ももチャーシュー、バラチャーシュー、味玉、ほうれん草、キャベツ、ネギ、ノリ。麺は中太ストレート。この週の地鶏は比内地鶏。
やはり上質とわかる鶏油の香りと旨味。臭みが全くない上、旨さが分厚い。豚骨ももちろん分厚いが、鶏がしっかり出ていて、名前負けしていない美味しさ。これは旨い。
チャーシューもかなり気合が入っていて2種類の良さが際立つ。ほうれん草やキャベツもとにかく質が高い。
家系の新たな未来が見える見事な一杯。ぜひお試しいただきたい。
(執筆者: 井手隊長)
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。