ポムポムプリン、シナモロール、ぐでたまなど ここ30年間に生まれたサンリオキャラの背景を解説!
1960年の創業以来、450以上のキャラクターを生み出してきた「サンリオ」。代表的な存在として、ハローキティやリトルツインスターズ、マイメロディなど初期の1970年代に誕生したキャラクターを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、1990年から2010年代までの30年間にも数多くの人気キャラクターが登場しています。
そこで今回は、ここ30年のサンリオの人気キャラクターやグッズを一挙公開した『’90s〜2010s サンリオのデザイン』を紹介。サンリオピューロランドの30年の歴史やサンリオキャラクター大賞ヒストリーなども含まれており、近年のサンリオ史の総まとめのような一冊になっています。
1章「’90s~2010s キャラクター&グッズ」では、ポチャッコ(1989年)、ポムポムプリン(1996年)、シナモロール(2001年)、クロミ(2005年)、KIRIMI.ちゃん、ぐでたま(2013年)など1990年代以降に生まれたキャラクターを詳しく紹介。
たとえば、垂れた耳にクルンと巻いたしっぽがトレードマークのシナモロール。誕生日や性格といったプロフィールのほか、発売されたグッズ、サンリオの最新情報を届ける月刊誌『いちご新聞』の名場面集、ポスターなどが写真付きで8ページにわたって掲載されています。
実はシナモロールは白い犬の男の子として知られていますが、当初の設定は「天使のウサギ」だったのだとか! そんな裏話も豊富に含まれていて意外な発見があります。
第2章「サンリオのテーマパーク」では、1990年に開業した「サンリオピューロランド」と1991年に開業したサンリオキャラクターパーク「ハーモニーランド」の30年の歩みが当時の貴重な写真を交えつつ紹介されています。
第3章は「いちご新聞」。1975年に創刊された『いちご新聞』を、1990年代~2010年代の30年間にフォーカスして特集。各年代の表紙がズラリと並んだ見開きページは圧巻です。キャラクターたちが登場する漫画あり、毎号お楽しみのポスターあり、お弁当や手芸などのDIYコーナーありと、ファンとつながれる場として『いちご新聞』が愛されてきたことが伝わってきます。
第4章「サンリオ AtoZ」では、1960年の創業から現在までの60年にわたる活動を、さまざまなキーワードから大解剖。これまでのサンリオキャラクター大賞の順位の一覧や、全キャラクターから抜粋した300組の掲載、サンリオが携わってきた出版や映画、アニメーションなどの紹介と、興味深い内容ばかりです。
サンリオのすべてが詰まっているともいえる本書。前作『’70s & ’80s サンリオのデザイン』と併せて読めば、世界中に広がった日本の「Kawaii」文化の真髄に迫ることができるのではないでしょうか。……なーんて固いことを考えず、ページをめくりながらキャラクターたちのかわいらしさにただただ癒されるのも、至福のひとときですよ!
[文・鷺ノ宮やよい]
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