「黒髪ロング美少女最高」「こんな同級生欲しい」 貧乏薬学生が超ハイスペックお嬢様女子にお世話されるマンガに羨望の声多数

Twitterなどでマンガを発表している最上工路さん(@mogamicoji)による『今日から使える薬学的お世話』が、『ドラドラしゃーぷ#』(KADOKAWA)で短期連載をスタート。第1話では、実家の薬局が潰れた薬科大2年の夏目博人のもとに、同学年の美女・柊紫苑がやってくるというストーリーになっています。

「もう。本当に理解しているのですか?」と髪をかきあげる美女に、「しっ、してるよ」と慌てて返す博人。「いいですか、ここは--」と教える様に、「で、でかい…」と胸に目が行って集中できないでいます。なぜ、彼女に「お世話」されることになったかというと……。

5月に父親から「すまん博人、薬局が潰れた。仕送りはできん。がんばれ」と電話で伝えられ、もやし&カップ麺主体の貧乏生活をするハメになり、要領の悪く、バイトをする余裕はないため、ただひたすら山盛りのレポートや試験勉強をこなす日々を送っていましたが、突然「こんにちは、夏目くん。あなたをお世話しに参りました」と同級生の紫苑がやってきます。

「まずは一服しましょう」とどこからかティーカップを差し出す紫苑に、「あ、あの~…。何でウチにいるんですか」と聞くと、「ああ。大家さんにお話して鍵を頂きました」と事もなげに言われて「セキュリティー!?」と内心とツッコみつつ、「っていうか!柊さんといえば成績トップの超天才!大手製薬会社の令嬢!世界が違いすぎて俺のウチに来る理由は分からない!いや、そもそもまともに話したことあったっけ!?」と混乱します。

「…私がお世話しに来た理由は、夏目家の薬局を倒産させ、あなたの日常を壊してしまったからです」と話す紫苑。「柊グループ総帥が夏目くんのご実家の薬局付近に新しい施設を作りました。その影響で恐らく--。ですから私に、あなたの生活をサポートさせて下さい」と頭を下げます。慌てて博人は「!! 顔を上げてよ!元々潰れかけの店だったし!柊さんのせいじゃな--」と言いかけますが、「理由はそれだけではありません」という紫苑。「私は常日頃悩んでいました。『本当に薬の事を理解しているのか』…と。そして、ある日気がついたのです。薬の『本質』は生活の質の向上にある。それはお世話も同じ。つまり…お世話を知る事は薬を知る事と同義。そして、目の前にはどんどんダメになっていく夏目くんがいた…。そのような夏目くんを見たら、お世話したくてしたくて、昨日隣に越してきました」とぶっとんだ理論を展開。博人は「…お世話って何だっけ…?って、お隣」と思います。

「では早速勉強しましょう。あなたの成績は芳しくありません。よって、学力の底上げをいたします。これもお世話の一貫です」と宣言した紫苑。ですが、採点してみて「…想像以上に酷いですね」と言われ、博人は「あ…、うん…」と返事するしかありません。「夏目くんはちょっと休憩していてください」と立ち上がった紫苑が「私は少しお部屋を片付けます」とバスタオルに手をかけ、「応急処置が!?」と慌てた博人。「いやいやいや!!片付けは自分でやる--」となりますが、前のめりに倒れてしまいます。「夏目くん、大丈夫ですか!?」「あーうん、ちょっとフラっとして…」という博人を見て、「ふふ、お世話のしがいがある…」と笑う紫苑。あっけに取られた表情の博人にハッと我に返り、「3食もやしとカップ麺の生活を数ヶ月続ければそうなります!」と苦言。「なんでそんな嬉しそうなの!?しかも食生活筒抜け!?」となった博人ですが、「では、いい勉強の機会ですから、体を使って色々覚えてもらいましょう」と言われて、「か…体を使ってだって!?まさかあんな事やこんな事っ」と妄想しますが……。

「柊さん…、これお世話と関係あるの?ってか何で公園来たの?」と疑問を口にする博人に、「あなたの体は栄養不足。私はお世話を必要としています。ここに来たのは食材が取り放題だからです」と答える紫苑。「食材…?」となった博人の前で、むんずと草を抜いて「はい。ビニール袋開けてください」「まさか雑草食うの!?」「何を言っているのですか。これは『スベリヒユ』。道路や空地、どこにでも生えています。一般的には雑草扱いされますが…、実はビタミンやミネラルが豊富な、れっきとした食材なんですよ」と教えます。

「これで節約しながら知識も増やせます。一石二鳥です」と言われて、「ガチで食材なんだ」と思いつつ「でもどうやって食えば…」となった博人を見て、「仕方ないですね。私が料理してあげます」とエプロン姿に。手早くスベリヒユのオリーブ炒めを作り、「はい、あーん」と食べさせられて「ホントどんな状況!?」となりつつ「うま!」と思います。「さ、改めて片付けを」とバスタオルをめくって、女子には見せられない本を見られてしまった博人。一方の紫苑、「……こっ、こんなお世話もあるんですね…。まだまだ私の知らないことだらけです」と顔を赤らめているのでした。

現役薬剤師でもあるという最上さん。「自分が培ってきた薬学的な知識や経験を活かしつつ、ヒロインの可愛さを多くの方に届けたい」というのがこの作品を描いたきっかけだと話し、「幼い頃から手塚治虫先生に憧れていて、医療分野とマンガに興味がありました。そして、それらを両立できる薬剤師を目指そうと思いました。薬学とマンガ的な面白さを掛け合わせることが難しかったのですが、この作品の原案が出来た時に手応えを感じました」と語ります。

「黒髪ロング美少女最高」「こんな同級生欲しい」といった反応が続出していた第一話。最上さんは「たくさんの方にお読みいただけて嬉しいです!」といいつつ、「薬学にはまだまだ面白い要素がたくさんあるので、それをヒロインを通じてお届けしていく予定です」と話してくれました。早くも「続きは?」「単行本化を!」といった声が上がっていましたが、『ドラドラしゃーぷ#』で「4話まで毎週金曜更新、その後はお気に入り登録が多ければ長期連載になります。ぜひお気に入り登録をよろしくお願いします!」とのこと。紫苑のコーナーで豆知識が得られるのもポイントが高く、今後の展開が楽しみな作品になりそうです。

『今日から使える薬学的お世話』(ニコニコ漫画)
https://seiga.nicovideo.jp/comic/46243 [リンク]

※画像はTwitterより
https://twitter.com/mogamicoji [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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