店舗とネットスーパーの中間、ありそうでなかったデジタルディスプレイを使った小売サービス

新型コロナウイルスによる在宅勤務の増加や三密を避けたライフスタイルが日常になった結果、ネットスーパーの利用が急速に進んでいるそうです。しかし、スマートフォンやパソコンでお目当ての商品を探す際に、同じ商品のサイズや容量、個数の違いによって悩んだという方は少なくないのではないでしょうか?中には1個注文したつもりが1ダース届いたり、2リットルサイズを選んだつもりが500mlであったり、こういった小さな失敗はよく耳にします。

そこで紹介したいのがマーケティング支援事業を手掛けるダン:サイエンス株式会社が2021年3月に発表したS_mart。お店の売り場の商品棚を”“実物大”でデジタルディスクプレイに再現して「買い物の愉しさ」をそのまま体験できる新しいスタイルの小売サービスです。ネットスーパーよりも、臨場感のある売場を体感でき、商品のバリエーションの豊富さとサイズ感を確認しながらお買い物を楽しむことができ、新たな体験価値の提供を目指しているそう。

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●ディスプレイ実物大であることのメリット
サイズや容量を直感的に判断できるため間違って買ってしまうようなことを防げるのはもちろん、探している商品を探しやすいということが挙げられます。また、スーパーマーケットの棚割りが再現されているので、いつも行っていたスーパーマーケットと同じ商品があり、AIがチョイスしたものではなく、自分自身で選ぶ楽しさがあったり、バラエティー豊かな商品が並んでいると見た目の楽しさもある。また、新商品や知らなかった商品の発見という楽しさも挙げられるではないでしょうか。

●全国約700か所、300万人の買い物困難者
日本では1km圏内に3,000人以上の住民がいるのにも関わらず、主要な食品日用品の小売店のないエリアが約700地区あり、その地区にお住いの方の合計は、約300万人にものぼるといいます。(ダンサイエンス調べ)

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買い物に出かけることが出来ない人たちや、不便を感じている人たち、ネットスーパーを使いにくい人たちにとって、どうしたら買い物ができるのかを考えたのがS_martのきっかけだったそうです。その大きな課題の一つは、商品を販売する小売店の出店コストが大きくかかわってきます。実際の店舗を出店するには多額の費用が掛かるため、採算が見合わないと見込まれればお店を出したくてもできないのです。
しかしS_martであれば小さなスペースさえあれば低コストでしかも短期間で出店することが出来るようシステム面も各小売店が使っているシステムと連携できるようになっています。

●可能性が広がるちょっとした“隙間”
地域の人々が集う公民館のような集会所や保育園、マンションのエレベーターホールなどの空きスペースに設置すれば、ちょっとした時間を使って買い物をして帰宅時に合わせて配達がされるなど、さまざまな活用シーンが期待できそうです。また、地域の理髪店や喫茶店の中にS_martが設置されれば利便性も高まることでしょう。
S_martは2021年の夏以降に正式に提供されるので今後に期待したい。

「S_mart (エス_マート)」 Webサイト

https://www.smart-retail.biz/

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