『シン・エヴァ』アスカの重要シーンに実はあの人物がいる!? 庵野秀明・鶴巻和哉・前田真宏監督陣が本編の小ネタを明かす

access_time create folder映画

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』大ヒット御礼舞台挨拶が行われ、庵野秀明氏(総監督)、鶴巻和哉氏(監督)、前田真宏氏(監督)、緒方恵美さん(碇シンジ役)が登壇し、本編の小ネタが一部語られました!

※本編のネタバレがあるのでご注意ください!

あのシーンは、よく目を凝らすと……

緒方:色々本当に細かいところに、想いや挑戦が込められていると思いますが、「ここは気づいていないだろう」という小ネタは?

前田:元々のシナリオでは、弐号機がビースト化してオリジナルのアスカが迎えに来る場面で、あの13号機の中にカヲルがいるんですね。2人いないと動かない、という前提なのでコピーして作られた複製の不完全なカヲルがいる、みたいなことが元々の台本にはあって。それを一度、画にしていたんですけど、画の力関係が変わって、オリジナルアスカを画面の中心に出してきたので、ほとんど見えないんですけど、なんとなくよく目を凝らしていただくと、人影がいるんじゃないかな~、と。

鶴巻:先日、ネットの『シン・エヴァ』の特番で司会をやられていたアナウンサーの松澤千晶さんが、ゲンドウが脳みそを拾うシーンがあるんですけど、そのシーンの面白い考察をされていて。実はあのシーンは脚本にないんですよ。前田さんが描かれているイメージボードにあったシーンを良かったので僕がそのまま使ってるんです。松澤さんの考察では、ゲンドウが人間ではないものになってしまったんだけれど、ユイのことを忘れたくないので脳みそを拾って自分に入れるという話をしていて。

それ、めっちゃ良いな~と思ったんですけど(笑)。そこまで踏み込んで考えていなかったので、前田さんはどうだったのかな?と思って。

前田:バッチリです(笑)。素晴らしいです。

鶴巻:じゃあこれを公式の見解で(笑)。

庵野:エヴァの画面って、物語上必要なものと、画として美しいものと、あとは僕自身の人生において関わりのあるものと、スタッフの好みなんですよね。僕の好みだけじゃなくて、メインスタッフ全体の好みが散りばめられていて。そういうのが世界観を広げて作っていると思うんですよね。

アニメーションというのはフィクションなので、基本的に自分の好きなものでしか構成しないで済むんですよ。実写だと、「あそこにある変なビルなんとかならないかなあ」というときに、CGでわざわざお金をかけて消すとかあるんですけど。アニメの場合は最初から作らなければいいので、それが出来るのがアニメーションの良いところで。

だから、基本的にエヴァは僕の好きなものか、スタッフの好きなもので構成されています。その中に小ネタもいっぱいあるんですけど、僕の中では宇部新川駅とかクモハ42とか。あのモデルになっている駅の周辺って電化されていないんですよね。だから、電車があるのはそもそもおかしいなんですよ。これはなかなか言われていないのかな、と思いますけど。

キハ40という移動車を置いているんですけど、本来、電化されていないところに電車が置いてあるのは変なんですよね。あれは僕が子供の頃から見ていたり乗っていたりした電車なので、その思い出のところとして画面が構成されているんです。だから、クモハ42も、僕の妻の絵も、大好きなもので自分の人生にものすごく関わりのあるものなんです。そういうものだけで構成しているので。

そのへんを考察するのもいいかな、と思いますけど、ただ妻の考察に関しては、妻がどういう人かというのをある程度理解していただいてやってもらったほうがいいかなって。そこは、「ANNORMAL[アンノーマル]」展(安野モヨコ展)という妻の展覧会の図録があって、あれにたぶん妻の公にしている一番深い情報が入っていますので、ぜひそれをご覧いただいてから、妻のことは色々話してもらえればなと思います。

前田:庵野さんは先程も言っていましたけど、キレイなものが好きなので。でも、僕は例えばゲンドウのドロドロとかを描こうと思うと、どんどん汚いものを入れていくんですけど、全部カットされて(笑)。

庵野:いや、結構残してるよ。

緒方:脳みそが残っているだけでもね(笑)。

庵野:あと、ラストカットの実写なんだけど、ものすごいお金をかけて好きなものを1個入れていますので、それは気づいていただけると幸いです。すごいお金かけたんです。

ラストカットの庵野監督がお金をかけた好きなものとは……!? ぜひ皆さん見つけてみてください!

他にも、制作の裏側やNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』についても語られた舞台挨拶の様子はコチラの記事で↓
庵野秀明「こういうところはNHK撮ってない」「誤解されているけど、僕は自分だけで作りたくないんです」『シン・エヴァンゲリオン劇場版』裏話と感謝を述べる
https://getnews.jp/archives/2985171

キャスト14名登壇の舞台挨拶の様子はコチラ↓
ゲンドウのセリフに「お前が言うな!」石田彰が絶叫!『シン・エヴァンゲリオン劇場版』完成映像に感涙のキャスト14名が心境を語る
https://getnews.jp/archives/2975174[リンク]

山寺宏一「葛城、本当によく頑張ったな」加持からミサトへのメッセージを6万人が目撃!『シン・エヴァンゲリオン劇場版』舞台挨拶に豪華キャスト14名集結
https://getnews.jp/archives/2975176[リンク]

≪作品概要≫
・タイトル:『シン・エヴァンゲリオン劇場版』大ヒット公開中
・上映時間:2時間 35 分
・企画・原作・脚本・総監督:庵野秀明
・監督:鶴巻和哉、中山勝一、前田真宏
・テーマソング:「One Last Kiss」宇多田ヒカル(ソニー・ミュージックレーベルズ)
・音楽:鷺巣詩郎
・声の出演:緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、三石琴乃、山口由里子、石田彰、立木文彦、清川元夢
関智一、岩永哲哉、岩男潤子、長沢美樹、子安武人、優希比呂、大塚明夫、沢城みゆき、大原さやか、
伊瀬茉莉也、勝杏里、山寺宏一、内山昂輝、神木隆之介
・制作:スタジオカラー
・配給:東宝、東映、カラー
≪あらすじ≫
新たな劇場版シリーズの第 4 部であり、完結編。 ミサトの率いる反ネルフ組織ヴィレは、コア化で赤く染まったパリ旧市街にいた。旗艦AAA ヴンダーから選抜隊が降下し、残された封印柱に取りつく。復元オペの作業可能時間はわずか 720秒。決死の作戦遂行中、ネルフの EVA が大群で接近し、マリの EVA 改 8 号機が迎撃を開始した。一方、シンジ、アスカ、アヤナミレイ(仮称)の 3 人は日本の大地をさまよい歩いていた……。

(C)カラー

access_time create folder映画

non

アニメや可愛いものが大好き。主にOtajoで執筆中。

ウェブサイト: http://otajo.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

ガジェ通制作ライブ
→ガジェ通制作生放送一覧