ラーメンライター井手隊長の美味しかったラーメン月間ベスト5(2021年3月)
全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。今回は私が3月に食べたラーメンの中で美味しかったラーメンベスト5をお届けします! 殿堂入りのお店は除外させていただき、初めて訪れたお店に限らせていただきました。美味しいお店探しの参考にしていただければと思います。コロナ騒ぎでなかなか外食が厳しいという方も多いと思いますが、一日でも早く終息することを願って。それでは発表します!
第5位:博多ラーメン でぶちゃん(高田馬場)
激戦区・高田馬場にある博多ラーメン店。
博多ラーメン 麺のかたさ普通で注文。
デフォルトでチャーシュー3枚乗っているのは嬉しい。麺は“ラーメン 凪”が手掛ける新宿だるま製麺の特注麺。程よい粉っぽさとしなやかさのバランスが良い。ランチタイムは替え玉無料なのも嬉しい。
スープは本場に近い乳化しすぎていないタイプで美味しい。表面の泡立ち感もなかなかそそる。卓上の辛子高菜とすりごま、紅しょうがで味変。スープの味が壊れず、濃厚すぎないがボディのしっかりしたスープはさすが。
第4位:ラーメン ギョウザ ぷれじでんと(本郷三丁目)
「ミシュランガイド東京」でビブグルマンを3店舗(“小池”“にし乃”“キング製麺”)で獲得した水原店主の新店。ラーメンだけでなく餃子も看板メニューなのが特徴だ。
ラーメン・ギョウザセットを注文。ラーメンは塩と担々麺から選べるのだが、今回は塩をチョイス。
具はチャーシュー、鶏団子、刻みタマネギ、青菜、ネギ。麺は細めストレート。
スープは魚介が効いた塩の清湯。特に貝の旨味が特徴的。スープ、塩ダレ、香味油と三段階で味を複合的にしていて、これは旨い。
ギョウザも旨い。香ばしい焼き方が抜群で、ザクザクとした野菜の切り方もセンスの塊。タマネギ醤油、ゴマダレ、黒酢と3種類のタレも楽しい。
第3位:荏原町 しなてつ(荏原町)
目黒のワンタンメンの名店“かづ屋”の元店長の独立店で2010年オープン。
ワンタンメンを注文。
店主はベテランの手さばきで手際がよく、平ザルのビシッとした湯切りがかなりカッコいい。
具はワンタン、チャーシュー、メンマ、ネギ、ノリ。麺は細め角切りストレート。じんわり醤油スープは程よく魚介が効いていて最高に美味しい。ここに少し主張の強い細麺が絡む。
しっかり焼きの入ったチャーシューも絶品。ワンタンは餡は少なめだが味はしっかり美味しい。卓上の揚げネギを入れるとまたスープにコクを与えてくれる。
まさに近所に欲しい名店。
第2位:中華そば 結。(大森)
昨年10月オープンの新店。“麺や でこ”の2号店。新潟のご当地ラーメン「長岡生姜醤油ラーメン」を提供する。
チャーシュー醤油ラーメンを注文。
具はチャーシュー、角切りチャーシュー、メンマ、ナルト、ほうれん草、ネギ、ノリ。麺は太め平打ち。
4種類の醤油と黒みりんを使ったチャーシューの煮汁がカエシ。動物系のじんわりした旨味で、生姜をいい具合でマスキングしつつ、かなりバランスの良いスープになっている。
特筆すべきはチャーシュー。箸でほろっと崩れる柔らかさで、とても美味しい。角切りも入っているのが嬉しい。麺も柔らかく茹できっていて、崩れたチャーシューとともに美味しい。そこに大きめに切ったネギのシャキシャキ感と、細めのメンマのコリコリ感がいいアクセント。
新店とは思えぬ本格派。
第1位:麺処 はら田(南浦和)
令和の初日(2019年5月1日)にオープンしたお店。“麺処 ほん田”出身。オープン当初は豚骨魚介で人気になったが、今は清湯を推しにしている模様。
特製醤油そばを注文。手もみ麺と細麺から選べるので手もみ麺で。ランチは中盛無料。
具はチャーシュー2種×2枚ずつ、味玉、メンマ、青菜、ネギ、刻みタマネギ。麺は極太手もみ麺で菅野製麺製。茹でる前に丁寧に手もみしている。
醤油の香りまろやかなスープで、動物がキリッと効いていて旨い。油の量もよく、極太麺に絡むギリギリのラインを突いている。これ以上あっさりだと絡まないと思うので、とても良くできている。
チャーシューは歯応え、香りがそれぞれ違って楽しめる。メンマは自家製で、味も強すぎずベスト。味玉も美味しい。ネギと刻みタマネギ両方入っているのもニクイ。刻みタマネギが最後まで残り、少し八王子ラーメンのようなテイストになるのも面白い。
全パーツが素晴らしいレベルで、拍手を贈りたい一杯だ。
(執筆者: 井手隊長)
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