レイズドベッドとは?DIYでおしゃれに作るポイントを紹介
レイズドベッドとは、日本語で言うと「かさ上げ花壇」。ガーデンデザインの要としてもよく設置される植栽コーナーです。見た目のよさだけにとどまらず、植物を育てるうえでもたくさんの利点があります。
家庭菜園にも最適なレイズドベッドを活用しよう
コンパクトなレイズドベッドを設えて、ミニ菜園にするのもおすすめです。いくつかレイズドベッドをこしらえて、ハーブティー用に、トマトとバジルなどイタリアンセットになどなど、菜園計画も立てやすくなりますよ。
そもそもレイズドベッドって?
「レイズドベッド(Raised bed)」とは、直訳すると「揚げ床」。園芸やガーデン用語では、地面の一部をレンガ、枕木、ブロックなどの土留めで囲い、その中に土を敷き詰めた、植栽のためのスペースをさします。
「立ち上げ花壇」「かさ上げ花壇」「ベンチ栽培」と称することも。普通の花壇とは、コーナーを資材で囲うところまでは同じですが、花壇はグラウンドレベルに植栽。
レイズドベッドは、土を足してグラウンドレベルより高いところで植物を植える点が大きな違いです。
レイズドベッドのメリット・デメリット
レイズドベッドには、メリットがたくさん!
●ガーデンデザインの見どころになる
庭のイメージに沿った資材を用いることで、レイズドベッドはガーデンデザインの要になります。またグラウンドレベルと高低差が生まれることで、ガーデンにメリハリがつくのも利点です。
●ガーデン作業が行いやすくなる
グラウンドレベルより高い位置に植栽するため、水やり、施肥、花がら摘み、剪定など、植物の手入れがラクなのも長所。さらに、しゃがむのがつらい人も作業しやすく、高齢者や車椅子ユーザーのガーデニングの助けにもなります。
●水はけ&日当たり&風通しが改善、植物の生育がよくなる
レイズドベッドは地面より上に土を盛り上げるため、日当たりや風通しだけでなく、水はけがよくなるのも特徴です。特に過湿が苦手で、根腐れを起こしやすい植物に最適。
●土壌がよくない場所でもガーデニングが可能に
たとえば粘土質の土など、水はけが悪い庭土を一から改善するのは大変。でも、レイズドベッドをつくり、その中を市販の培養土で満たせば庭土の良しあしは関係なし!安心して草花や野菜を植えられます。
逆にレイズドベッドのデメリットをあげてみましょう。
●資材の購入費用が必要
レンガや枕木など市販の資材を使う場合、購入費が必要です。
●DIYの手間がかかる
自分でレイズドベッドをつくる場合には、それなりに時間と手間がかかります。
●一度設置すると撤去が大変
レイズドベッドは土留めの資材だけでなく、中には土が詰まっているのですから、撤去するのは一仕事です。どこにレイズドベッドをつくるのか、どのくらいの大きさにするのか等々、よく検討してから制作に着手しましょう。
レイズドベッドの資材
代表的なレイズドベッドの資材をご紹介します。
●レンガ
レンガはさまざまなサイズやカラーがあり、アンティーク風にもモダンにもイメージづくりができるのが利点です。またDIYで積み上げるだけでなく、レイズドベッド用に工夫されたキットも市販されています。
●木材
レイズドベッドに木材を使う場合には、防腐処理をされたものを使うと手軽です。もし未処理のものを使うのなら、事前に防腐用材をしっかり塗布しておきましょう。
●コンクリートブロック
風雨にも耐性があり、頑丈なのがコンクリートブロックのよさ。一般的なグレーの建築用ブロックのほか、おしゃれなカラーやデザインの化粧ブロックや、花壇用ブロックもあります。
●プラスチックや樹脂
プラスチックや樹脂製の、土に差し込んで連結させるパネルなど。レイズドベッド用の市販品を利用するのも手です。
レイズドベッドづくりのポイント
レイズドベッドの基本的な作り方を解説します。
【1】資材で土留めをつくる
資材でレイズドベッドの周囲を囲んでいきます。一般的な植物用には、高さ30㎝くらいが目安です。ブロックやレンガを並べてつくる場合は、接合部から土が漏れないようにしっかり接着させるのがポイント。DIYに自信がない方は、市販のキットを利用するのがおすすめです。
【2】 底に軽石を敷き詰める
レイズドベッドの底に、水はけがよりよくなるように、5~10㎝ほど軽石を敷き詰めます。
【3】土を入れる
軽石を敷き詰めた上に、市販の培養土を入れていきます。 多くの市販の培養土には肥料分がブレンドされているので、特に肥料は加えなくてもよいでしょう。
あとは苗を植え付けて、たっぷり水やりをするだけです!
おわりに
レイズドベッドは「高齢化社会」 「ユニバーサルデザイン」など、今日的な課題に対応するガーデニング術としても注目を浴びています。ぜひあなたのお庭に取り入れてみてくださいね。
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