「必死でかわいい」「ちょっとだけ鳥肌が」 オカルト部の先輩女子が間接キスをたくらむマンガがゆるホラーだった

access_time create folderエンタメ

『ギャルの背後に霊がいる』が『週刊少年チャンピオン』で連載中の橋本くらら先生(@hashimotokurara)が、Twitterにマンガ『オカルト好きな先輩が心配』を公開。『オカルト好きな先輩は間接キスがしたいらしい』では、オカルト部部長で片目隠れなナナ先輩が後輩の切道くんに突然「喉乾かない?」と聞いて「え? ええまぁ…」「じゃあ飲もうか、血液」と言い出すストーリーになっています。

当然ながら「すいません、俺人間やめて吸血鬼になる予定ないんで、他をあたってもらえますか?」という切道くんに「き、吸血鬼!?」となったナナ先輩。「吸血鬼になった切道君も凄くいいと思うけど…」「ちっとも良くないですよ」「でも今日扱う怪談は『吸血缶』だよ」と言い出します。

ナナ先輩に「…ってなんですか?」と聞くと「フッ。知らないの? 切道君、巷ではタピオカか血液缶かっていうくらい流行してるよ」「どこの世界の話をしてるんですか」と言い出してツッコミ。「校舎裏に古い自販機があるのは知ってる?」「ああ…使ったことないですけど」「あそこの自販機でジュースを買うとね…、時々もう一本別のジュースが出てくることがあるんだって」との言葉に、切道くんは「『あたりでもう一本もらえる』ってやつじゃないですか?」と聞きますが……。

「そのジュースは赤いラベルで成分表も何も書かれてないんだけど、味は濃く美味しくて一度飲むと止められなくなっちゃうんだって。でも、味がどんどん変わっちゃって…、気が付くと口の中が血でいっぱいに…。自分が吐き出したものなのか、最初から血を飲んでいたのかわからない。これが最近この学校で広まってる『血液缶』の噂だよ」と話すナナ先輩。切道くんは「へー、うちの学校にそんな噂あったんですね。全く知りませんでした」と答えます。

「切道君…、友達いないの? 私と一緒だね」というナナ先輩に「いや普通にいますけど」と返して「裏切者ー!!」と泣き叫ばれてしまいます。「き、気を取り直して『血液缶』を飲みに行こう」とヨロっと歩き出したナナ先輩。「マジですか…」「切道君にジュース買ってあげるね。私先輩だから」といい笑顔になったところで、「サイフ忘れたーなんてベタなオチはやめてくださいよ」と言い、「ひ…ひどい!ジュース買うくらいのお金は持ち歩いてるよ」と抗弁されます。

なんやかんやで件の自販機に。ナナ先輩が小銭を入れますが、何度入れてもチャリーンと返ってきます。「やたら自販機に嫌われる小銭ってありますよね」という切道くん、「もういいです。自分で買いますよ」といいますが、「ま、待って。ここは先輩の私に奢らせて…!」と豊かな胸の間にギュっと手を持ってきて「ちょ…先輩!」と慌てた声を出します。それに気づいたナナ先輩、「ご、ごめん」と手を離して切道くんも「いえ、すいません」と言い、「わかりました。俺の500円玉と交換すればいいですね」「あ…ありがとう。じゃあ大切にしてね、この呪われた500円玉」「どうして受け取りづらい言い回しをするんですかね」とドン引き……。

「切道君どれ飲みたい?」「えーと…じゃあココアで」「ココア!? 切道君甘いの好きなの?」「別にいいじゃないですか」と話しながらガコンと缶が転がってきて、それを取ろうとしゃがんだナナ先輩。「見て切道君! 凄いよ! 一回で出ちゃった! 血液缶!」とココアと一緒に見せます。「本当ですか!? 豪運…というべきなんですかね」「早速飲んでみるね」というナナ先輩、「フフ…これは私があらかじめ入れておいた赤い紙を貼り付けただけのスポーツ飲料なんだよね」と思ってます。 

「大丈夫ですか、そんなわけわからないもの飲んで」と心配する切道くんをよそに、ゴクゴクと飲むナナ先輩。「一気にいきすぎでは!?」という切道くんに、「うん。意外とイケるよ。…美味しい」とナナ先輩、「はい。切道君も…一口どう?」とドキドキしつつ差し出します。

当然のごとく「いえ、俺はいいです」と答える切道くん。「いやでも…今日の部活は血液缶の検証だから…味を確認しないと」「味見なら先輩がしたじゃないですか」「そ、そうだけど…。切道君はこのジュースの味…気にならない?」「いえ別に。俺は先輩に奢ってもらったココアを飲みますよ」といいます。ナナ先輩は「こ…このジュースに口を付けない限りココアは渡せません」とぐすっとなって、切道くんは「なんで泣くんですか!?」とツッコみ、「飲みますよ、飲めばいんでしょ」となります。

切道くんが缶に口をつけようとするのを「朝早く来て学校に来て缶入れておいてよかった」と切道くんとの間接キスに心踊らせるナナ先輩ですが、自販機の取り出し口から手が見えて……。

思わず缶を落としてしまった切道くん。「どうしたの!? 切道君」「いや…今取り出し口…取り出し口に…」「取り出し口?」と言われて覗き込むナナ先輩。そこには手つかずの缶が。

「アレ? これ…私が入れておいた缶? じゃあさっき飲んだのは…」と思うナナ先輩。顔が青くなり、「先輩!?」と声をかけたところ、おなかがゴロゴロと鳴って……。

その後、トイレの前でココアを飲んで待つ切道くん。ドアから出てきて「だ…だいぶ楽になってきた…ありがとう切道君」というナナ先輩、ズーンとなっています。「保健室行かなくて大丈夫なんですか?」「た、多分大丈夫…」「はぁー…やっぱり得体の知れないジュースなんて飲むもんじゃないですよ」と苦言を呈する切道くんですが、「これがほんとの『大当たり』…なんてね」と懲りてないナナ先輩に、呆れつつ「ココアご馳走様でした」と答えるのでした。

『くらげパンチ』(新潮社)の第4話『血液缶の謎』として発表されたこのマンガ。橋本先生は「プレイステーションのホラーアドベンチャーゲーム『夕闇通り探検隊』から着想を得ています。『夕闇通り探検隊』に自販機にまつわる怖いエピソードがあるのですが、それをマンガ向けに色々とアレンジを加えました。得体の知れない飲み物を口の中に入れてしまった時の怖さ、気持ちの悪さを意識して描きました」といいます。

「ホラーが顔出してきた」「ちょっとだけ鳥肌が」という反応のほかに、「先輩が必死でかわいい」という声が多数寄せられていたこの回。橋本先生は「残念ながら打ち切りになってしまった作品なのですが、Twitterに投稿することでたくさんの方に読んで頂けたので、描いてよかったと改めて思いました。特に“先輩が可愛い”とキャラクターを好きになって貰えたことが何より嬉しいです」と話します。

『くれげパンチ』で新たに『死んでから本気出す』の連載が2020年3月下旬から連載開始される橋本先生。「こちらもオカルトを題材としたマンガなので、興味のある方は是非読んでいただけると嬉しいです」とのことなので要注目です。

『オカルト好きな先輩が心配』(くらげバンチ)
https://kuragebunch.com/episode/10834108156673871439 [リンク]

※画像はTwitterより
https://twitter.com/hashimotokurara [リンク]

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 「必死でかわいい」「ちょっとだけ鳥肌が」 オカルト部の先輩女子が間接キスをたくらむマンガがゆるホラーだった
access_time create folderエンタメ

ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

ウェブサイト: https://note.com/parsleymood

TwitterID: ryofujii_gn

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。