正しく捨てないと危険！モバイルバッテリーの捨て方とは

2021/03/17 12:00 Pacoma

モバイルバッテリーの捨て方を知っていますか？モバイルバッテリーの正しい捨て方を、あらかじめ知っておくことは、事故を未然に防ぐためにも、とても大切なことです。モバイルバッテリーが危険な理由と、正しい捨て方を紹介しますので、ぜひ読んでみてください。

モバイルバッテリーの間違った捨て方が原因の事故とは

モバイルバッテリーは、乾電池式のものと、充電式のものがあります。乾電池式の場合は、乾電池を抜き取り、電池は専用の回収に出し、本体は不燃ごみ扱いでも捨てることができます。

問題は、充電式のモバイルバッテリーです。
最近の主流は、リチウムイオン電池が使われていることが多く、圧力が加わると爆発を起こすという、大変危険なものです。

もしも、ゴミの回収などに出してしまったら、爆発事故が発生してしまう可能性が高く、時実際にそうしたニュースを見聞きすることが増えました。

モバイルバッテリーは小さいからと、安易に捨てることは決してしてはいけません。
自治体によっては、リチウムイオン電池を、発火性危険物と指定しているところもありますので、モバイルバッテリーに表示されたリサイクルマークを確認して、正しい捨て方をしてください。

ゴミ収集車の爆発事故だけではなく、電車内での発熱や発火、それに伴う火傷など、モバイルバッテリーが原因の事故が年々増えているのが実状です。

また、古いモバイルバッテリーの場合は、ニッケル水素電池など、違う媒体を使っているものがあります。

そこで今回は、モバイルバッテリーに最も多く搭載されているリチウムイオン電池使用のモバイルバッテリーの捨て方を紹介します。

モバイルバッテリーの捨て方は、大きく分けて3つあります。

中古品として販売する方法

不用品回収業者に依頼する

リサイクルに出す

新品同様にキレイなモバイルバッテリーなら、中古品として買い取って貰えるかもしれません。わざわざ持っていくほどの金額にはならないのが普通ですから、何かのついで程度に考えたほうが良いでしょう。

また、PSEマークのついていないモバイルバッテリーは、買取対象にはなりません。PSEとは、経済産業省が設定している電気用品安全法に合致した製品であるという証明です。

不用品回収業者に依頼するのは、もちろん有料ですし、量が必要です。大量処分の場合のみと考えておきましょう。

モバイルバッテリーの捨て方は、リサイクルボックスにいれるというのが、一番正しい方法です。もう少し詳しく解説しましょう。

リサイクルボックスが置いてあるのは、家電量販店やホームセンターなどです。

こうした窓口は、一般社団法人JBRCの会員として登録されていて、共同でモバイルバッテリーなどの回収を行っています。

だから、買った店舗と違う店舗に持って行ったとしても、問題なく引き取ってくれます。

ただ、店舗内の人目につくような場所には置いていないことが殆どです。カウンターに持って行って、スタッフに回収をお願いしてみてください。

回収品では無いものを入れられて、事故に繋がることを防ぐため、バックヤードに置いている店舗が多いのがその理由です。

膨らんでしまった電池も、回収ボックスがある店舗なら引き取ってくれます。ただ、事故を防ぐため、状況をスタッフに説明してから渡すようにしましょう。

また、熱を持ったバッテリーを自分で何とかしようとは、決してしないでください。空気に触れることで爆発を起こす危険があります。

安全に運ぶことに留意し、近くの回収ボックスを目指してください。

回収ボックスが置いてある店舗は、JBRCのサイトで検索できます。

海外のモバイルバッテリーなど、一般社団法人JBRCに加盟していない店舗から購入したものは、基本的には捨てることができません。

その場合は、購入したメーカーのサイトで、モバイルバッテリーの捨て方を調べてみてください。

リサイクルキットを無料で送ってくれるなど、対処法が書かれているはずですから、それに従って捨てるようにしましょう。

モバイルバッテリーの捨て方を解説しました。自分が使用しているものが、大事故の原因になってしまうようなことは、絶対に避けなければいけません。便利さは、こうした危険とも隣り合わせだということを、忘れないようにしたいものです。