狙撃&身を挺して守る! 隕石を撃ち落とすクール系ボクっ子に助けられるマンガがカッコかわいくて素敵
『便利屋斎藤さん、異世界に行く』(MFC)や『剥かせて!竜ケ崎さん』(ガルドコミックス)の一智和智先生(@burningblossom)が創作マンガ『隕石を撃ち落とす女の子に会う』をTwitterに公開。「素敵」「素晴らしい」という声が寄せられています。
隕石を撃ち落とす女の子に会う(後編) pic.twitter.com/xjc8G0Wj5M
— 一智和智バーサスアース続編更新中 (@burningblossom) March 12, 2021
火の玉がよく降ってくるので至る所に『キューポラ』がある国。火球を感知するとキューポラがレーザーを発射し打ち落とします。高校の防護服を身にした少女は火球予報を確認し、「降火確率10%。レーザー迎撃率は99%。火の玉当たる確率は千回に一回…防護服いらないや今日」とヘルメットを外します。
防護服が「ださいし動きにくいから」とできれば着たくない少女。「いいよね、自己責任だし。当たって死んだ人身近にいないし、今日も大丈夫。キューポラが撃ち落としてくれるし」と思い、夏服で歩いていますが、ここでキューポラがバシュっと発射! 破片が飛んできて「こっちに落ちる?」と慌てます。
ですが、ボッと何者かによる狙撃により破片は木っ端微塵に。「迎撃完了。ぼくの言った通りだろ? 割れやすいんだ、あの角度で落ちると」と交信。「念のため待機しててよかった。警報出すべきだったね。…? 誰かいる」と話すのは、少女と同じくらいの歳の子でした。
「キミ、なんで防護服着てないの?」と身体ほどの大きさのスナイパー砲を持つボクっ子。その姿に少女は心を打ち抜かれます。
「あなただって着てない」という少女に、「ぼくはいいんだ。仕事だから」と答えて「仕事?」「火球の破片処理。二次被害が多いから手作業で撃ち落とすんだ。防護服着てると素早く狙撃位置確保できない。それに、ぼくには必要ないし」と語るボクっ子。そこに小火球が見えて「しまった。風に流された撃ち漏らしが…。話してて砲身冷却解除忘れた…。間に合わない!」といい、少女をかばうように前に出て……。
小火球を身を挺して防いだボクっ子。突っ伏した彼女に言葉を失う少女ですが、起き上がって「ぼく、火球では死なないから」と服がボロボロになって肌が露わになりながら表情を変えずに答え、「あ、あ」となる少女に「怖い? ごめん、すぐ治るから気にしないで」といいます。頭を振った少女は「私のせいですいません」と謝りますが、「気にしないで。それよりお願いが」と返されて……。
「今それしかなくて」と体育着を着たボクっ子。「やっぱ、私がそれ着てこっちの制服貸します」という少女に、「いいよ。ありがとう」と初めて表情を緩ませます。それから毎日防護服を完全着用するようになった少女。ボクっ子について、「なぜ焼かれても死なないのかは教えられないらしい。火球発生の原因やキューポラの仕組みと関係あるとか」といいますが、「でも、そんなことはどうでもいい。素敵なともだちができたのだから」とメッセージで遊びに行く約束をしているのでした。
Amazon kindleで無料配信されている『15集 優し異世界(やさしいせかい)へようこそ』に収録されているこの作品。ボクっ子の凛とした佇まいや、フツーの女の子っぽさも垣間見えるところが魅力だといえるのではないでしょうか。ファンタジーとSFがミックスされた世界の描写も想像を膨らませてくれます。
なお、一智先生の『剥かせて!竜ケ崎さん』は第3巻が2021年3月25日に刊行予定。亜人の竜ケ崎さんと皮やしっぽが気になる遊上君の関係がエスカレートしていそうなので、こちらもぜひチェックを。
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乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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