日本記録でマラソン優勝したのにオリンピック代表になれないのはなぜ?

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日本記録でマラソン優勝したのにオリンピック代表になれないのはなぜ?

2021年2月28日に開催されたびわ湖毎日マラソンで,鈴木健吾選手が,男子日本記録となる2時間4分56秒の日本新を樹立して初優勝を果たしました。しかし,彼は開催されるとしても東京オリンピックに参加することはできません。その理由は,選考基準にあります。

2021年2月28日に開催されたびわ湖毎日マラソンで,鈴木健吾選手(25歳,富士通所属)が,男子日本記録となる2時間4分56秒の日本新を樹立して初優勝を果たしました。日本人初の2時間4分台ということで,快挙であり,素晴らしい記録です。

東京オリンピックが開催されれば,好記録をもつ彼の活躍間違いなし!そう思った方も多いかもしれません。
しかし,残念ながら,鈴木健吾選手は,東京オリンピックに参加することはできません。それはなぜでしょうか。
理由として申し上げるならば,「選考基準を満たしていない」ためです。
以下,具体的に説明します。

オリンピックの選手選考については,オリンピック憲章において,各競技団体において選考基準を策定することが委ねられております。
そして,各競技団体の多くは,各国の競技団体に選手選考を委ねております。
代表選手の選考を委ねられたスポーツ団体は,まず選考人数,選考期間,選考の方法,その他選考において考慮すべき要素(対象となる競技者の資格や範囲,選考対象となる大会における成績・記録の指標など)を明確にした選考基準を定めることになります。

鈴木選手は,東京五輪代表の2枠を決める2019年のMGCで7位。東京五輪代表選考レースの最終戦と位置づけられた昨年のびわ湖毎日は最後の1枠をかけて出場したものの,風雨にも泣き、12位となりました。

そのため,残念ながら上記の選考基準を満たしていない,ということになります。

<基準の適格性>
今回のオリンピックは異例の延期という事態があったので,それをふまえた選手選考の基準の改定も行われても良かったのかもしれません。例えば,同じ陸上でもトラックアンドフィールドに関しては,昨年と今年に行われる日本陸上選手権を選考対象レースとしております。
もっとも,基準はある程度明確でなければならず,また,選手にとって不意打ちのものではいけません。また,マラソンに関しては,既にオリンピック出場選手が内定していることもあり,出場枠が埋まってしまっているという現状もあります。マラソンという競技の特質上,年単位の準備やスケジュールも重要になってくるので,軽々に基準を変えるべし,という結論にはならないと思います。
鈴木選手には,ぜひ,パリの五輪でご活躍されることを祈念いたします!

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