今年の冬は“肌の三重苦”!専門医が教える、冬の肌トラブルを解決する秘策とは?

1月も下旬となり、寒さも本格的に。空気が乾燥するこの時期は肌荒れに悩む人も多いと思いますが、今年はコロナ禍の影響で「肌の三重苦」が指摘されているのをご存知でしょうか?ここでは3つの“苦”をそれぞれ見ていきましょう。

<苦① 乾燥と冷えによる冬老け>
乾燥に加えて寒さで身体が冷えることにより、肌表面の細い血管が収縮して血流は滞りがち。よって顔の肌まで十分な栄養が届けられず、シワやくすみが出現してしまうこともしばしば。また血流が悪いと余分な水分が体外に上手く排出できなくなり、むくんだ皮膚が垂れ下がることで、たるみも引き起こりやすくなります。つまり乾燥と冷えは“冬老け”をもたらす大きな原因と言えるのです。

<苦② 毎日のマスクによる肌トラブル>
新型コロナウイルス感染防止に不可欠なマスク。ですが着け外しを繰り返すことで摩擦が生じて角層が剥がれ、バリア機能の低下によって肌ダメージを受けやすい状態になってしまいます。さらにマスク着脱によって温度・湿度が変化することで、ニキビの原因となる雑菌が繁殖しやすいという面も。

<苦③ 花粉によるバリア機能の低下>
乾燥によってバリア機能が低下した肌は花粉が侵入しやすく、体内の免疫システムが花粉を異物ととらえ、排除しようとする仕組みにより肌荒れが起こりがち。
早い方はそろそろ花粉を感じ始める人もいますが、毎年花粉による肌荒れが気になる人は一層気をつけたいものです。

これらの“肌の三重苦”への対策として、健康ソムリエ講師としても活躍する、イシハラクリニック副院長の石原新菜医師は「身体の外側と内側からバリア機能を高めることが大切」と話します。

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身体の外側のケアとしては「毎日の生活の中で加湿・保湿を心がけること」が重要と石原医師は強調。たとえばマスクは摩擦を防ぐため、肌にやさしい天然素材やシルク素材を推奨しています。またマスクの下にガーゼを挟み、マスクが直接顔に触れないようにすると肌荒れ防止の一助となるのでおすすめなのだそう。

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さらに部屋の乾燥対策も不可欠とのこと。室温は22°C、湿度50~60%を目安に、温湿度計を活用しながらキープしたいところです。

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また湯船にゆったり浸かることも大事なポイントなのだとか。ここで気をつけたいのがお風呂上がりの保湿。というのもお風呂上がりは細胞と細胞の間の保湿因子が逃げてしまうため、身体の水分が蒸発しやすい状況。お風呂から出たら1分1秒でも早く保湿をして、身体の水分が蒸発しないように気をつけましょう。
「身体の内側のケアとしては、毎日の食事に“美肌ビタミン”を取り入れることが必須」と説明する石原医師。特に摂取したいのが、皮膚や粘膜の健康維持をサポートする栄養素「ナイアシン」と「ビオチン」なのだそう。これらを多く含む食材の代表がキノコ類。なかでも「まいたけ」には特に多く含まれており、さらに肌の潤いを保つ「トレハロース」や、メラニンの活性化を抑える「チロシナーゼ阻害物質」という成分も豊富で美肌作りに高い効果が期待できるようです。 
*日本食品標準成分表2015年版(七訂) 

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肌にうれしい成分たっぷりの「まいたけ」。肌へのダメージが強くなる季節には積極的に料理に取り入れたいものです。そこで、手軽に且つ美味しい「まいたけ」を使ったレシピを管理栄養士の篠原絵里佳先生に教えていただきました。

<厚揚げのまいたけ黒酢あん>

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材料(2人分):
まいたけ80g、厚揚げ1枚、トマト中1個、万能ねぎ適宜 
A黒酢大さじ1.5、水・しょう油・砂糖各大さじ1、片栗粉小さじ1

作り方:
1 まいたけ、トマトは一口大に、厚揚げは縦半分、横4等分に切る。
2 耐熱容器に混ぜ合わせたA、まいたけ、トマトの半量を加えラップをして電子レンジで2分(600w)加熱後、混ぜる。さらに2分加熱し、残りのトマトも加えて混ぜ合わせる。
3 レンジで1分半加熱した厚揚げを器に盛り2をかけ、小口切りにした万能ねぎを散らす。

一人分あたり、ナイアシン2.9mg、ビオチン12.6μgを摂取可能。たんぱく質やビタミンB群を含む厚揚げと組み合わせることで、ナイアシンとビオチンの利用効率が良くなるのだそう。
<まいたけのキムチーズ>

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材料(2人分)
まいたけ80g、ネギ50g、キムチ80g、スライスチーズ1枚

作り方:
1 まいたけは大きめの一口大に切り、ネギは幅5mm弱の斜め切りにする。
2 盛り付け用の耐熱皿に1を入れてラップをし、電子レンジ(600w)で2分加熱する。
3  2とキムチを和えて、スライスチーズを乗せてさらにレンジで1分半加熱する。

一人分あたり、ナイアシン2.5mg、ビオチン10μgを摂取可能。発酵食品であるチーズやキムチ、まいたけの食物繊維で腸内環境が整いやすく、美肌効果も大きく期待できる一品です。

1月~2月は全国ほとんどの地域で乾燥がピーク。マスク着用などにより例年以上に肌へ負担をかける今年は、生活習慣や料理を工夫して美肌対策に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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