【スニーカーヒストリー】スニーカーの歴史を知ろう!Reebok INSTAPUMP FURY編

みなさん、どうも!
今回はスニーカーの歴史「Reebok INSTAPUMP FURY(リーボック インスタポンプ フューリー)」です!

気になる方は是非ともチェックしてもらいたい。

◆Reebok リーボック
1900年、イギリスのボルトンで活動していたランナー、ジョセフ・ウィリアム・フォスター。彼の「靴底に釘を打ち付けたら、地面を噛んで早く走れるのでは」という発想により、世界初のスパイクが誕生。スポーツシューズメーカーを設立後、1958年にReebokへ社名を変更。現在は、様々なブランドやアーティストとコラボレートモデルを発表し、スポーツとファッションの架け橋となるブランドへと成長を続けている。

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初回生産カラーの復刻「INSTAPUMP FURY PROTOTYPE」の広告にも、デザインを担当したRACのロゴが強調されている
◆INSTAPUMP FURY インスタポンプ フューリー
かつてリーボックに存在した精鋭揃いのスペシャルチームRAC(リーボック アドバンスド コンセプツ)によって開発され、1994年に発売されたブランドのもっともアイコニックなモデル「INSTAPUMP FURY(インスタポンプフューリー)」。
この世に存在するどのシューズにも似ていないデザインを生み出すために、極めて野心的なコンセプトを掲げて進められて完成した1足。
いうまでもなくストリートの絶対的なアイコンモデルであり、ハイテクスニーカーブームの熱狂を知る世代だけでなく、足元に個性を求める若い世代のファッショニスタからも支持を集めるプロダクトだ。
機能だけでなく、他のスポーツブランドとは全く異なる“見た目”が求められた90年代だからこそ誕生した、Reebokを代表するモデルの誕生秘話を紹介しよう。

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発売から四半世紀以上経ても変わらない近未来感
Reebokの名作「INSTAPUMP FURY(インスタポンプフューリー)」を知らないスニーカーファンはいないだろう。ハイテクスニーカーブームの直前にあたる1994年、過去に類を見ないデザインを取り入れたランニングシューズは、後のスニーカーブームの追い風を受けて親しまれる存在になった。25年以上も前にデザインされたスニーカーの多くは“ビンテージ”という形容詞が冠されても違和感がないのが普通だが、このINSTAPUMP FURYに与えられた近未来感は全く色褪せていない。当時のスニーカーブームを知るファンがINSTAPUMP FURYに惹かれるのは当然としても、若い世代のスニーカーヘッズやファッションに敏感な女性が、新鮮な魅力にあふれるスニーカーとしてINSTAPUMP FURYを“指名買い”している事実はレアケースといえる現象だ。

発売から25年以上経ったいまなお近未来感を感じるデザインで幅広い層に愛されている

INSTAPUMP FURYをデザインしたのはReebok Advanced Concepts、通称“RAC”と呼ばれるデザインチームだ。Reebokから、かつてないランニングシューズのデザインを求められたRACは、ある日エアチャンバーに空気を送り込み足の形状を問わず快適なフィット性を発揮するReebok独自の“ザ・ポンプテクノロジー”を搭載したバッシュを前に、退屈な会議をおこなっていた。

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INSTAPUMP FURYデザイン構想初期のスケッチ

その際、RACに参加した4人のメンバーのひとりスティーブン・スミス氏が、ザ・ポンプテクノロジーのエアチャンバーをアッパーに構成するパーツとして採用するアイデアを思いつき、その場でラフスケッチを描き上げた。これが長きにわたり愛され続けるINSTAPUMP FURYの原点である。

2019年3月には幻の初回生産版カラーを再現した「INSTAPUMP FURY PROTOTYPE」が復刻されたが、このインソールに“RAC”のロゴがデザインされているのは上記のようなストーリーがあるからだ。
マーケティング担当とデザインチームの攻防
INSTAPUMP FURYの開発にまつわるエピソードとしては、当時のマーケティング担当者とのやりとりもよく知られている。スティーブン・スミス氏は“かつてないランニングシューズ”のデザインの仕上げとして、INSTAPUMP FURYのアッパーをブラックとレッド、そしてシトロンと呼ばれる鮮やかなイエローでコーディネートした。今でこそランニングシューズに蛍光色が使われるのはよくあることだが、1994年当時はランニングシューズといえばホワイトやブラック等のシンプルなカラーが当たり前で、売れ筋でもあった。

 
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当時では珍しいブラック、レッド、シトロンの鮮やかなカラーリングが目を引くデザイン

そうした状況を踏まえてReebokのマーケティング担当者は「ブラックかグレーでつくれないか?」と発言し、その言葉を聞いたスティーブン・スミス氏は完成したプロトタイプを自宅に持ち帰り、グレーのスプレーでペイントしたのだ。翌日の打ち合わせではグレーに染めたプロトタイプを「これが良いんだろ?」とばかりにデスクに放り投げる。グレーのINSTAPUMP FURYに対して「きっと売れる!」と喜ぶマーケティング担当者を見たスティーブン・スミス氏は“YOU DON’T GET IT, DO YOU?(分かってないね?)”と心の中で呟いたのだ。

しかし、実際のINSTAPUMP FURYのファーストカラーは“シトロン”がラインナップされた。商品化にあたり、マーケティング担当者の要望よりもスティーブン・スミス氏のコンセプトが優先されたのだ。ただ、発売直後はINSTAPUMP FURYの奇抜なデザインとカラーリングがネガティブに受け止められたのか、ランニングシューズとしての評価は決して高くなかった。その意味ではマーケティング担当者の意見も決して的外れではなかったのかもしれない。

それでも翌年に“ハイテクスニーカーブーム”が巻き起こるという運の良さがあったにせよ、シトロンカラーのINSTAPUMP FURYが当時のスニーカーファンの感性を刺激してReebokを代表するアイコニックアイテムへと昇華したのは紛れもない事実だ。INSTAPUMP FURYのデザインには“分かる人と分からない人がいる”と評されているが、スニーカーファンに限っていえば“分かる人”が多かったのだろう。
出典:https://reebok.jp/classic/instapump-fury/
https://gs.abc-mart.net/story/3485/
スニーカーの歴史を知ることでさらに愛が深まるぞ!!

(Written by 元部長from Occ)

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