4Gと5Gってどっちがいい?現状と各技術を徹底比較

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4Gと5Gってどっちがいい?現状と各技術を徹底比較

現在携帯通信技術では「4G」が中心ですが、最近では「5G」普及への土壌が整いつつあります。そして各携帯電話会社においても5Gの本格的な整備を開始しています。
現在携帯電話会社のプランを変更したい、あるいは乗り換えて別の携帯電話会社にしたいと思っている場合は「4Gと5Gのプラン、契約するならばどっちがいいの」と迷うかもしれません。判断するには4Gと5Gの現状を含め情報の整理を行いましょう。
今回は4Gと5Gどっちがいいのと思っている方向けに、基本的な知識や各技術の比較、そしてどっちがおすすめかなどを解説していきます。

【どっちがいいを説明する前に基本を理解】そもそも4Gと5Gってどんな通信技術?

最初に4Gと5Gの基本を解説していきます。

動画もスムーズに再生できる高品質の通信技術!4Gとは

4Gとは「第4世代移動通信システム」と訳され、従来主要なモバイル端末用の通信技術として利用されてきました。

1つ前の「3G(第3世代移動通信システム)」よりもさらに通信速度が向上しており、動画再生がスムーズになったりとさまざまなメリットを私たちにもたらしてくれています。

ちなみに「LTE(長期的進化)」も4Gにくくられることがありますが、LTEは3Gと4Gの間にある技術であり4Gとは厳密には異なる点もポイントです。

現在4Gで最高速をうたっているのは「ドコモ」の「プレミアム4G」です。プレミアム4Gでは下り最大1.7Gbps(2020年3月時点での理論値)といったように、光回線に匹敵する通信速度を誇っているのが特徴です。

4Gの問題を解消できるハイスペックな通信技術!5Gとは

4Gは今まで主要な通信技術でしたが、それでも

・IoT機器(スマートウォッチなど)が増加しており、多数機器接続が当たり前に
・遠隔医療といった最新のITに対してより低遅延の通信技術が必要に

といった課題から一番世の中に適している通信技術とは言えなくなってきています。

そこで将来的なITの進化にも耐えられる技術として登場したのが5Gです。

5Gには下記のような特徴があり、4Gよりハイスペックな通信技術となっています。

・大容量、超高速:理論値が下り速度20Gbpsなど4Gよりはるかに高速
・低遅延:遅延は4Gの10分の1である
・大多数同時接続:4Gと比較して約10倍ほどの機器を同時接続できる

現在では「AR」や「VR」といった立体映像を含んだ動画も増加してきており、インターネットで処理を行う機器もタブレットやスマホに限らなくなっているので大量のデータ通信が必要になっているのがポイントです。

既存の4Gでは将来的なインターネット通信量増加に対応しきれないですし、遅延もネックになるので新しい5Gの普及が求められています。

 

4Gと5Gってどっちがいい?機能的には5Gが圧倒的に便利だが・・・

機能的には明らかに5Gのほうが4Gより優秀なのですが、次のような点からまだ5Gは本格的に使える状況にはなっていません。

エリアカバー率がまだまだ低い

5Gのエリアカバー率(使える地域率)は今普及が始まったばかりということもあり、とても低いです。5Gは都市部の公共施設といった場所から対応して、最終的には全国へ拡大していく予定です。

たとえばドコモの場合

・2021年3月末までに500都市
・2021年6月末までに1万局
・2022年3月末までに2万局
・2023年3月末までに3万2000局

と基地局開設の計画を立てています。また人口カバー率は2022年3月末までに55%、2023年3月末までに約70%を予定しています。

2023年3月までに約70%と言っていますが、70%でもまだどこでも安定して5Gが使えるような状況とは程遠いです。99%といった極めて高いカバー率を達成するにはまだまだ時間が掛かるでしょう。

4Gの施設を流用しているので十分な性能を発揮できない

現在5Gが利用できる地域にいても素直には喜べません。現在の5G設備は「ノンスタンドアローン方式」だからです。

ノンスタンドアローン方式では4Gの設備を使って5Gを提供する方式です。従って4Gよりも高速な通信などは可能ですが、専用の設備ではないので十分な性能を発揮できないのがネックです。

参考としてたとえばドコモの現在の5G速度は、下り最大4.2Gbpsとなっています。数値から見ても本来の5Gとはほど遠い数値になっているのが分かります。

スタンドアローン方式が普及して本格的に真の5Gが使えるようになるのはまだまだ先です。

 

【4Gと5Gってどっちがいいと思うならば】節約したいならば4G、最新技術を体験したいならば5Gを選ぼう

契約者目線から4Gと5Gを語るならば、

・4Gは最新技術ではないが、安いプランを提供している携帯電話会社が多い
・5Gは最新技術だが提供している会社が少なく、料金も割高

となります。

そのため

・携帯電話は安く使いたいという方は現行通り4Gを使う
・提供エリアに住んでおり新しい通信技術を早く試したいならば5Gを使う

となるでしょう。

将来的に5Gが普及して一般的になれば、料金も安くなるはずです。各キャリアが設備を整えてどこでも使えるようにしてくれるのを待ちましょう。

こちらの記事では5Gについて簡単により詳しくまとめています。5Gってなに?という方はぜひご参考ください!(テキストリンク:「5Gとは 簡単に」の記事URLを設置)

また、こちらの記事では5Gって実際のところどうなの?という疑問をお持ちの方に5Gの利用サービスや注意点などについて解説しています。併せてお読みください。

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