パセリのカロリー知ってる?栄養も優秀な緑黄色野菜だった!
サラダや肉料理などの付け合わせでよく目にするパセリ。しかし、ほとんどの人はそんなパセリを残しているのではないでしょうか?パセリは低カロリーなだけでなく栄養も豊富な緑黄色野菜です。パセリのカロリーや優れた栄養成分についてご紹介します。
パセリのカロリーはどのくらい?栄養価は?
パセリは野菜だけあってカロリーも低く、栄養も豊富に含まれています。付け合わせとしてよく目にする野菜ですが、見た目の彩りをよくするだけでなく栄養も豊富に含まれているため、ぜひ残さず食べたいものです。
そこで本記事では気になるパセリのカロリーがどのくらいなのかや、豊富に含まれている栄養についても調査してみました。パセリを食べる時の意外な注意点もご紹介します。
パセリのカロリー
パセリは見た目でもわかるように緑黄色野菜のため、ほかの野菜と同様に低カロリーな食品です。日本食品標準成分表2015年版によると、生のパセリは水分を含む分低く、100gあたり43kcal、乾燥パセリなら水分がなくなる分だけカロリーが上がり、100gあたり341kcalとなります。
しかし通常付け合わせで使うパセリの量は、生の枝で1~2g程度、乾燥パセリも普通に振った程度ならごく少量でしかありません。どちらも100gとなると相当の量を食べることが必要です。このことからもわかるように、パセリはカロリーを気にせず食べられる優良野菜といえます。
パセリの糖質量
パセリはカロリーを気にせず食べられる野菜であることはわかりましたが、糖質量はどのくらい含まれているのでしょうか?
カロリーと同じく日本食品標準成分表2015年版でみると、生のパセリなら100gあたり1.0g、乾燥パセリならカロリーと同様の理由から100gあたり39.1gと、普段の食事で使う量を考えれば気にするほどではありません。
つまりパセリはカロリーはもちろん、糖質量の面でも気にすることなく安心して食べられる野菜なのです。
パセリの栄養
カロリー面でも糖質面でも安心して食べられるパセリですが、栄養面ではどうなのでしょうか?実はパセリには豊富な栄養が含まれています。ぜひ摂りたいその栄養成分を、日本食品標準成分表2015年版を参考に見ていってみましょう。
β-カロテン
パセリは100gで7,400μg(マイクログラム)ものβ-カロテンを含んでいます。β-カロテンは野菜や果物の色素成分の1つで、体が必要とする分だけビタミンAに変換される栄養素です。
緑黄色野菜と淡色野菜を分ける基準にされる栄養素だけあって、さまざまな効能があります。β-カロテン自身が強力な抗酸化作用をもつだけでなく、ビタミンAに変換されることでさらなる効果が期待できるのです。
肌や粘膜を保護して免疫力も高め、眼精疲労やドライアイ、夜盲症の予防にも効果が期待できます。油に溶けやすい栄養素のため、油料理の彩りとして加えるのもおすすめです。
ビタミンC
パセリは100gあたりで120mgのビタミンCを含んでいます。緑黄色野菜の中でも、最もビタミンCの含有量が高いといわれているのです。
ビタミンCといえばβ-カロテン同様に高い抗酸化力を持つといわれている栄養素ですが、活性酸素を取り除くことで老化予防だけでなく、動脈硬化やがん、成人病などの予防効果も期待できます。
さらにビタミンCは現代人には欠かせない栄養素です。なぜなら、ストレスに対抗する効果を持つアドレナリンというホルモンの生成に、大量のビタミンCが必要不可欠なことから、普段からストレスの多い人ほど摂る必要のある栄養素といえます。
ただし、ビタミンCは熱に弱い水溶性の栄養素です。さっと水で流せば生でも食べられるパセリは、ビタミンCの補給にピッタリの野菜といえます。
鉄
パセリは100gあたりで7.5mgの鉄を含んでいます。鉄といえばすぐに思いつくのは貧血予防でしょう。そして野菜で鉄といえばほうれん草が有名ですが、パセリはなんとそのほうれん草の4倍もの鉄分が含まれているというのです。
ただし野菜に含まれる鉄分は、魚や肉といった動物性の食品に含まれる鉄分よりも、体内への吸収が悪いといわれています。そんな鉄分の吸収を助けてくれるのは、パセリに豊富に含まれるビタミンCです。パセリは効率よく鉄分を摂るのにおすすめの野菜といえます。
カリウム
パセリは100gあたりで1,000mgのカリウムを含んでいます。カリウムは体内に溜まった余分なナトリウムを、水分と一緒に尿として排出してくれるとされる栄養素です。余分なナトリウムを排出することで血圧を安定させ、高血圧の予防や改善効果も期待できます。
さらに体内にナトリウムが溜まると起こりやすいのがむくみです。体内の塩分濃度の調節のために体が水分を溜め込み、結果としてむくみやすくなるといわれています。体内の余分なナトリウムごと水分を排出してくれるカリウムは、むくみ改善効果も期待できるのです。
マグネシウム
パセリは100gあたり42mgのマグネシウムを含んでいます。マグネシウムは骨を形作るミネラルの1つで、カルシウムやリンと同様に体の形成に欠かせません。
さらにマグネシウムは体を動かすためにも欠かせない栄養素です。筋肉を動かしたり神経の働きを正常に保つ効果もあるといわれています。そのためマグネシウムが不足すると、体温や血圧を正常に保てなくなる危険性もあるといわれている重要な栄養素です。
アピオール
アピオールはパセリの香りの素となっている香油成分で、優れた効能があるとされています。アピオールを食事と一緒に摂取すると、腸内にすむ菌の中でも害のある菌の増殖を抑えることによって、食中毒を予防するというのです。
このほかにも胃を刺激して食欲を増進したり、口臭予防にも効果が期待できたりします。食前、食中だけでなく食後もパセリで締めれば、さまざまな効果が期待できるのです。料理に添えられたパセリはぜひ食べるようにしましょう。
パセリの栄養を効率よく摂るには?
パセリそのものは低カロリーのため、食べる量を気にする必要はありません。しかし栄養豊富とはいえ、大量に食べるには大変な野菜です。それだけにパセリの栄養を効率的に摂るために、食べ方を工夫しましょう。
油と相性抜群!
パセリに大量に含まれるβ-カロテンは脂溶性です。油と一緒に摂った方が吸収がよくなります。特にパセリの独特な苦味が苦手な人は、油と一緒に調理すれば苦みを抑える効果があるといわれ、食べやすくなるためおすすめです。
肉やほかの野菜との組み合わせもおすすめ
パセリに豊富に含まれる鉄分は、動物性のたんぱく質と一緒に摂ると、吸収率がアップするといわれています。また、パセリに含まれるビタミンCの効果も活かすことができるので、おすすめの食べ合わせです。
ただしこのビタミンCは熱に弱い欠点があります。そのため生のまま刻んでふりかけたり、サラダなどのドレッシングに刻んで混ぜたりすれば、簡単により栄養価の高い食事にすることも可能です。ほかの野菜と合わせれば、パセリのクセを抑えて食べやすくすることもできます。
パセリは食べすぎに注意?
パセリの食べすぎに関して、はっきりとした研究結果はありません。しかし香り成分のアピオールには、子宮を収縮させて生理を整える効果があるといわれ、古くは月経不順の治療薬として使われたといわれています。そのため妊娠中は控えた方がよいとか。
またパセリを大量に食べると、パセリ自体の殺菌作用が原因となって、胃を刺激して吐き気を引き起こすこともあるといいます。肝臓や腎臓にもよからぬ影響があるともいわれるのです。目安として200gもの量を摂らなければよいといいますが、過剰摂取は控えましょう。
おわりに
パセリは低カロリーで栄養価の高い緑黄色野菜です。栄養価が高いため食べすぎには要注意ですが、普段使う使用量なら問題はありません。単なる彩りとしてだけでなく栄養補助食品としても活用し、ぜひ健康に役立ててください!
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