大きな鳥のエミューとダチョウ、その違いは何?

世界でも屈指の大きさを誇るエミューとダチョウは、世界で二番目に大きな鳥と世界で一番目に大きな鳥です。
このエミューとダチョウ、見た目も似ており、飛べないけれど走るのが得意という共通点を持っています。
しかし、実はそれぞれ比較してみると意外と違いも見えてきます。
そこでここでは、エミューとダチョウの違いについて詳しくご紹介します!
エミューとダチョウの共通点
まずはエミューとダチョウの全身写真を見ておきましょう。

こちらがエミューです。
エミューはダチョウ目ヒクイドリ科エミュー属の動物です。

こちらがダチョウとなります。
ダチョウはダチョウ目ダチョウ科ダチョウ属の動物です。
エミューとダチョウは共通点も多いので、まずはそちらから見ていきましょう!
どちらも飛べない鳥
エミューとダチョウの最大の共通点は、飛べない鳥というところにあります。
ダチョウには翼もあることはありますが、鳥類特有の竜骨突起がありません。
胸筋も発達していないため、飛ぶことはできないのです。
エミューも翼が退化して小さくなっていて、長い羽毛に埋もれています。
当然ながらダチョウと同じく飛行することはできません。
ではどうやって移動するのかというと・・・走るんです!
走るのはどちらも得意
通常、鳥類の足の指は4本が基本となっています。
しかし、ダチョウの足の指は2本が退化していて、残り2本しかありません。
その一方で脚力が非常に発達しているため、個体によっては最大時速70kmものスピードで走ることが可能とされています。
また、エミューの足の指も1本が退化していて、残り3本で生活しています。
ダチョウと同様に脚力が発達しており、最大時速50kmで走ることが可能だそうです。
どちらも走ることに特化した鳥ということになりますね!
エミューとダチョウの違い

そんなエミューとダチョウには違いも多々あります。
ここからは両者の違いについてご紹介します!
体はダチョウの方が大きい
エミューとダチョウは体の大きさに違いがあります。
結論を先に言うとエミューよりダチョウの方が大きいです。
ダチョウが、世界で一番大きな鳥とされています。
ダチョウは体高約2.5mほどで体重約120kgほどと巨体です。
エミューは体高約1.9mほどで体重約35〜50kgほどとなります。
これを比較すると個体によっては3倍近く違うこともあるようですね。
生息地の違い
エミューとダチョウに関しては生息地も違います。
エミューは、オーストラリアの草原などに生息している鳥です。
ダチョウはアフリカのサバンナなどに生息しています。
そもそもの生息地が大きく違うわけですね。
足の指の違い
すでに前述してしまったのですが、エミューとダチョウは足の指も違います。
エミューの足の指は3本ですが、ダチョウの足の指は2本です。
通常の鳥類は本来足の指が4本だとされていますが、進化の過程においてより速く走るために指が減ったとされています。
卵の違い
エミューとダチョウ、その卵は大きく異なります。
エミューの卵は深緑色なのに対してダチョウの卵はクリーム色です。
見た目が全然違うので、すぐに見分けがつきます。
また、エミューの卵はダチョウの卵に比べて小さいため、大きさによっても違いが見てとれます。
エミューとダチョウに関する豆知識

エミューとダチョウに関しての違いだけでなく、それぞれの豆知識もいくつかご紹介します。
ダチョウの名前と学名の由来
ダチョウという名前はよく考えるとおかしいと思いませんか?
「チョウ」はまだ「鳥」と書くことができるので良いのですが、「ダ」に関してはどこから来ているのでしょうか?
結論を先に言うとダチョウの「ダ」はラクダから来ているそうです。
ダチョウを漢字表記すると「駝鳥」となります。
この名前は、大きな体や逞しい足がラクダを思わせることに由来するとなります。
ちなみにラクダを漢字で書くと「駱駝」となります。
そこからとってダチョウと呼ばれるようになったわけです。
なお、種小名の「camelus」もラクダという意味があります。
オーストラリアの国章に描かれたエミュー
オーストラリアの国章にはエミューが描かれているのを知っているでしょうか?
なぜオーストラリアの国章にエミューが選ばれたのかというと、カンガルーと並んで「前進しかしない」動物だと認識されているためです。
オーストラリアでは常に前進するエミューとカンガルーのように、国としても前進していきたいと考えているのかもしれませんね。
ダチョウは視力がいい?
ダチョウは非常に視力が良い動物とされています。
動物界No.1の視力の持ち主という意見もあるほどです。
ダチョウの目はとても大きく、直径5cmで重量60gほどあります。
これは重量40gほどとされる自身の脳よりも重いとされています。
そんな大きな目があるなら、視力が良くて当然ですよね!(笑)
一説によると、ダチョウは5km先まで見えるとも言われる他、4m先にいるアリの行列を識別できるとも言われています。
範囲で言えば周囲10kmにある物体を認識できるとも考えられています。
なお、眼には「しゅん膜」という膜があります。
これは、乾燥地帯でホコリから目を守る為にあると考えられています。
このようにダチョウにとって目はとても重要な器官なのです。
まとめ
エミューとダチョウは飛ぶことができずに、むしろ走ることに特化しているという共通点があります。
しかし、生息地や体の大きさ、足の指の数、卵などに違いがあります。
動物としてはとても似ているのですが違いもあるので、もし動物園などで見かけることがあればこの記事の内容を思い出してみてくださいね!
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