「かっこいい」「そんな前から繋がっていたなんて」 マンガ『博士と××したい助手ゾンビ』過去話が胸アツだった

人類がゾンビに滅ぼされる可能性のある世界で、ゾンビの生態を研究する博士と、ゾンビになった(?)助手のじれじれとした関係を描いている山久悠さん(@Thank_You_Every)のマンガ『博士と××したい助手ゾンビ』。第14話では、博士のことを想う助手の18年前の町内会の夏祭りを思い出すというストーリーになっています。

「私は天邪鬼。自分で意見を言うのが怖いから、学校の友達といても楽しめなかった」という助手。18年前の夏祭りでぬいぐるみのくまを見て、「誕生日だもんね。買ってもらうの?」「でも全然かっこよくねぇくまだなぁ」「ウチにもっと可愛いやつあるよ!!」と言われて、店主から「お嬢さん、このクマ欲しいのかい?」と聞かれて、「…んーん! 可愛くないからいらない!」と答えてしまいます。

それをじっと見ていた博士。家に帰ってから母親と「お祭り楽しかった?」「うん」「新学期でお友達と仲良くできそうで良かったわね!」「…うん」と話しているところにチャイムが。ドアを開けると、さっきずっと見ていたクマが!

「博士くん…?」と呼びかけると、意を決したように口を開き、「--ほ…本当は…欲しかったんだよね…? このクマさん…」と言われて「い…いや別に--」と答えようとするのを遮って「俺は好きだよ!」との言葉が。

「…え?」となったところに、「あ…いや…俺もクマさん可愛いと思ったし…、お小遣い余っちゃったから買っちゃったけど…。欲しかったら譲ってあげなくもないっていうか…なんというか…」と不器用に話す姿を見て、「私も好き」と本音を投げかけます。

「私もクマさん好きだよ…!!」と答えると、「…じ、じゃあ、あげるよ」とクマを差し出し、「素直になった記念に---」と渡されます。クマにはハートのネックレスが付いていました。

そのネックレスを身につけた助手。「---博士は昔から静かで控えめだったけど、それでも言う時はちゃんと言ってくれたよね。あの時も。あの時も。そのおかげで自分の気持ちに素直になれたし学校も楽しくなった」と振り返り、「だから今度は、私が伝える番」と思っているのでした。

「最初はギャップを意識した作品を描きたい……というところから着想を始めて、“怖い”と“可愛い”の対比を兼ね備える存在から、“人間とは別の何か”となり、“ゾンビでいいじゃん!”という安易な考えて出来上がりました」と山久さんが話す『博士×助手ゾンビ』。「檻の中でイベントを発生させるとキャラクターたちが動いてくれるので、今は作者として見守っているだけになります」といいます。

また、今回の回想ストーリーについて、「実は第一部完結の構想は既にあり、そのうちの半分に差し掛かってきたタイミングだったため、過去を掘り下げるエピソードを入れました。この後の話でも、ストーリーに関わる重要なエピソードが多く出てくるため、ぜひ見逃さず読み進めていただきたいです」と語ります。

「博士かっこいい!」「子どもにとって500円は大金」という声や「そんな前からふたりが繋がっていたなんて」と驚きの反応が寄せられていたこの回。山久さんは「一時期2ヶ月ほど更新が止まってしまい、正直話の流れも忘れてしまった方が多いのではないでしょうか。ただ、そんな中でも変わらず反応いただける方も多く、執筆の原動力になっております。今後も多くの方に反応やご支援頂けると幸いです」とメッセージを寄せてくれました。

「恐らく年末年始で皆さんに告知できることが出てくると思うので、発表した際にはぜひ拡散していただけると嬉しいです!」という山久さん。今後の展開も含めて要注目です。

※画像はTwitterより
https://twitter.com/Thank_You_Every [リンク]

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 「かっこいい」「そんな前から繋がっていたなんて」 マンガ『博士と××したい助手ゾンビ』過去話が胸アツだった

ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

ウェブサイト: https://note.com/parsleymood

TwitterID: ryofujii_gn

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。