1000人調査でわかったSNS利用者の本音は? 「上手につきあうにはソーシャルデトックスが必要」
ネオマーケティングは、2013年1月15日~16日に、全国の男女1000人(20~49歳)を対象に「SNS利用者の本音」をテーマにした調査を実施。男性では57.2%、女性は70.8%もの人が「SNSを利用して不満を感じたことがある」と答えるなど、“SNS疲れ”を感じさせる結果が明らかになりました。これに対する心療内科医のコメントも併せて紹介します。
同調査によると、利用者の多くは「パソコン(91.7%)」「スマートフォン(53.9%)」からSNSを利用しており、利用時間は「30分以内(27.7%)」「10分以内(23.7%)」「1時間以内(18.6%)」で、利用するシーンは「寝る前(60.4%)」「夕食後(39.5%)」「仕事・勉強の休憩時間(34.1%)」。仕事中はパソコン、移動中はスマートフォンを使って、「ヒマがあればSNSを利用する」という実態が伺えます。
「SNSを利用して良かったことは?」という質問では、「暇つぶしができるようになった(50.2%)」「昔の友人などと再会できた(30.4%)」「友だちが増えた/友達の輪が広がった(25.3%)」という回答が上位に。空き時間を利用して、SNSで友達づきあいをすることにメリットを感じている人が多いようです。
一方で「SNSを利用して不満に思ったことはある?」という質問には、男性は57.2%、女性では70.8%もの人が「ある」と回答。女性のほうが、人間関係のストレスに敏感なのかもしれません。「SNSを利用していて面倒に感じることがあるか?」という質問には、「とてもそう思う(9.7%)」「ややそう思う(41.9%)」と約半数が面倒に感じていると回答。ちなみに「SNSを不満に思った理由」については、「面識がない人からリクエストがある」「SNSに拘束されるようになった」「自分の書き込みに返事があるかどうか気になる」など、“SNS疲れ”の内実があらわになりました。
「SNSを利用していて、SNSを休む時間が欲しいと思う時はあるか?」という質問では、男女ともに年代が若くなるにつれて「そう思う」という回答が多くなる傾向にあり(冒頭グラフ参照)、特に20代に「休みたい」と思っている割合が多いことが明らかになりました。最近ではSNSへの依存度を下げるためにSNSやデジタル機器を離れる“デジタルデトックス”という言葉が使われていますが、SNSを休むことを「ソーシャルデトックス」と呼んでもいいかもしれません。
この調査の結果に対して、銀座泰明クリニック院長で心療内科・精神科医の茅野分先生は「SNSが誘因と思われる、『ソーハラ(ソーシャルハラスメント)と言われている新しい精神的なトラブルを抱える患者さんも来院している」とコメント。若い人ほど「SNSを休む時間が欲しい」と思っていることに対して、「今後は、SNSと上手くつきあっていくために、寝る前や日曜日にはSNSを休んでみる、その代わりに他人の目を気にすることなく自分の好きなことに打ち込んでみるなどしてみてはどうでしょうか」と、ソーシャルデトックスを提案しています。
みなさんも、SNSに不満やストレスを感じてしまったときは、“ソーシャルデトックス”を試してみてはいかがでしょう?
京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。
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