「シャッターボタンはどこ?」「瞳AFはマジでエグい」 大事にしていたカメラが男の娘になったマンガが可愛くてあざとい

『コミック電撃だいおうじ』(KADOKAWA)で『女装しないのは俺だけなのか!?』を連載中の田中ぬぬさん(@nunupon0514)がTwitterに『カメラが美少年になった話』を公開。大切に扱っていた中古カメラが突然に美少年の姿の精霊として現れるというストーリーに、「シャッターボタンはどこ?」「レンズを替える時はどうすれば……」などの反応が集まっています。

アマチュアカメラマンの岩瀬健吾。マウントを丁寧に掃除して「今日もお疲れさん。明日も頼むぜ、相棒」と言ってレンズなどと一緒に片付けます。しかし翌朝……。

出発しようと起き上がったところに、なぜか生まれたままの姿のおかっぱ少年が! 「おはようございますマスター。僕はカメラの精霊。名前はまだありません。よろしく」と言われて「待った待った!」となります。

「お前誰だ!?どっから入った!?」と至極真っ当な質問に、「ですからカメラの…」というのを聞かずに「そうだ、警察…!」と電話しようとする岩瀬。それを止めて、「今警察が来て困るのは僕かあなたか、よーく考えて」と脅迫。おとなしくなったところを「そうそう、いい子ですね」と言い、「自己紹介の続きですが、僕はいわゆる付喪神と呼ばれる怪異です」と説明しだします。

「でも付喪神って妖怪っぽいじゃないですか。なので精霊という認識でお願いします」と言うのに「第一印象は妖怪だよ」と突っ込む岩瀬。ここで慌てて保管庫を開けると、カメラ本体が消えています。「お察しの通り僕はあなたの愛機です。中古屋に並べられていた僕を救い大切に扱ってくださった」という少年。「この御恩はなんとしてもお返しせねばとこの姿に」との言葉に、「…戻れ」「は?」「今すぐ元に戻れー!!」「無理でーす」と……騒々しい日々が始まるのでした。

岩瀬が仕事から帰ってみると、「あ、マスター。お帰りなさいませー」というメイド姿のカメラの精霊。「その服どうした…」「先日注文した召し物です。つい先程届いたんですよ」と嬉しそうにしています。「マスターの服はサイズが合わなくて難儀でしたが、これでバッチリです」との言葉に、「なんで女物を選んだ…」「そりゃマスターが喜ぶと思ってー」「喜ばんわ!」と言い合いますが、「それよりごはんにしましょう。今日も腕によりをかけて作りました」と言われます。

元に戻る方法がわからないと言われて、「戻れるまでは家事くらいしてくれ」とやけくそでお願いすると、意外と器用にこなしているカメラの精霊。それまでカップ麺生活だった岩瀬にとっては大きいこと。しかし。じっと見つめられて「?なんだよ」と聞くと「マスターの瞳を追いかけています」と答えられて……。

「瞳AF、ONです」と笑うカメラの精霊。「はいはい。好きにしろよ」と言う岩瀬ですが、ずっとピントを合わせられて落ち着かず、「ええい!やっぱりそれやめろ!」と怒ります。カメラの精霊は「えー。いいじゃないですかー。ひょっとして照れてるんですか?」と煽り、「ばっ…!お前やっぱ元に戻れー!」「だから無理なんですって」と言い合うのでした。

「もともとカメラ好きでしたので、こだわりというわけではありませんが、各メーカーの新機種などの情報は収集しています」という田中さんが「カメラを擬人化するとどうなるかと考え始めて、擬人化するにあたってもうひとつ好きな要素の男の娘というジャンルを組み合わせて今回のような形になりました」と話すこのマンガ。「美少年なのがポイント」「自分がかわいいと認識してかわいい」といった声のほか、「瞳AFはマジでエグい」「うちのカメラも美少女(♂)になってほしい」という反応も寄せられていたことについて、「カメラ趣味をお持ちの方からのフォローなども増えていてありがたい限りです」とコメントしてくれました。

以前より男の娘を題材とした作品を発表している田中さんは、「個人的には、女装男子が変身願望から女装するのに対して、男の娘は女装しているのがデフォルトという認識です。自分自身がかわいいという自覚がある分、女装に対して羞恥心や抵抗感が少ないのも魅力だと思います。これもある種のギャップ萌えのようなものだと考えています」と語ります。

ちなみに、『女装しないのは俺だけなのか!?』では写真部の部員の上田が学校で最初に女装したというストーリーになっています。こちらも合わせて注目です。

『女装しないのは俺だけなのか!?』(ComicWalker)
https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_AM06201814010000_68/ [リンク]

※画像はTwitterより
https://twitter.com/nunupon0514 [リンク]

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 「シャッターボタンはどこ?」「瞳AFはマジでエグい」 大事にしていたカメラが男の娘になったマンガが可愛くてあざとい

ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

ウェブサイト: https://note.com/parsleymood

TwitterID: ryofujii_gn

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。