足からキレイに主張する!デザイナーズタイツがアート系女子に人気のヒミツ
秋冬から春先にかけて、おしゃれと保温を兼ねてタイツを着用する機会が多いという女子は多いはず。中でも最近、アート系女子を中心に凝ったプリントが施されたデザイン性の高いタイツに密かな注目が集まっています。
プチブームのきっかけになったのが、グラフィックデザイナーの中村瑠奈さんの個人ブランド『vili&ve』(ヴィリーアンドヴェー)から発表された幻覚タイツと感覚タイツ。シュルレアリスムの絵画を思わせるような瞳や唇が配置され、独特の妖艶な雰囲気が漂うデザイン性の高さが人気です。
多くのデザイナーズタイツを取り扱う東京・高円寺の前衛派珈琲処マッチングモールのオーナーの卞さんによると、2012年の夏頃に女性イララストレーターやデザイナーの間でtwitterで話題にしているうちに、プリントをする会社からの連絡があり実現をしたとのこと。「少ない生産数なので、普通のタイツにはない尖ったデザインも出来たということですね。それがこの喫茶店に来るような若い女性の間で広まっていきました」と話します。
マッチングモールでは、店舗オリジナルのタイツも発売。脳髄博士さんがデザインした旭日タイツと、星之杏奈さんが手がけた万歳タイツは、日章旗が鮮やかな戦前モチーフ。
「おめでたい時に着てもらいたいですね」(卞さん)。
中には人気の猫モチーフのタイツも。写真撮影を中心に活動している黒依さんがデザインした猫のまたたきタイツは、膝の裏に大きな瞳がプリントされ、歩くごとにまばたきをしているように見えるようになっています。
他にも、まだ10代のハヤカワゴミさんが手がけたキリトリ線タイツや、画家の森夜ユカさんの描く女の子がプリントされた永久少女タイツなど、若いクリエイターが多く参入しているのもポイントといえるでしょう。
ただかわいいだけではなく、ダークな面も垣間見えるものが多いのも特徴の一つ。木馬あめこさんが展開するMerry GO Roundのロリータイツでは、大きくフォークがプリントされていて、その裏には「EAT ME」というドキリとする文字が…。
「今は女の子が主張しはじめた時代。いろいろ考えている中で出てくる毒のようなものを表現することで同世代から共感されています。他人とは違った自己表現のための手段として、このようなタイツを着るという行為が広まっているのではないでしょうか」(卞さん)。
画廊も併設しているマッチングモールでは、タイツに限らず若いアーティスト・クリエイターを応援していくとのこと。「タイツの販売を通して、デザイナーの名前を多くの人に知ってもらいたいです」と卞さんは語り、「ものを買うだけでなく、共感をシェアできるような関係を築くことができれば」と期待していました。
少数生産のため、すぐに完売する人気作も多いデザイナーズタイツ。マッチングモールではtwitterで入荷状況を随時発信しているので、気になった方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
前衛派珈琲処マッチングモール
住所:東京都杉並区高円寺南3-45-1永和ビル3F
TEL:03-5378-1517
営業時間:15:00-22:30(火曜定休)
https://twitter.com/_Matching_Mole_
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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