究極の「おうち旅」参加! ルミネ×中之条、グルメと芸術をリモートで満喫
海外はじめ国内の旅行も気軽に行きづらい今、自宅にいながら“旅”を五感で体験しつつ、次の旅への準備という楽しみ方もできる新たな旅スタイルのイベント「おうち旅ルミネ meets 中之条」が先日、リモート開催された。
「旅ルミネ」は、魅力あふれる日本の地域に暮らす人たちと関係値を結ぶ旅“ピープルツーリズム”を創るプロジェクト。特に今のこの時期だからこそ、旅に行く前にリモートで地元の方や素敵な場所に出会える“旅じたくの旅”を提案するために、「おうち旅ルミネ」を始めた。今年9月の第1弾は佐渡島で開催し、49名が参加した。
第2弾となる今回の舞台は、群馬県中之条町。里山文化が根付く美しい田舎町で知られる一方、アーティストが町に移住し、ビエンナーレをはじめ新たな文化や芸術を創造する拠点として注目を集めている場所でもある。今回の参加者は100名。
まず、イベント開催日の前に、参加者の自宅に「旅じたくボックス」が届けられた。
箱を開けると、すべて“秘密”の袋に入っていて、中身がまったく見えないようになっていた。あとで袋を開ける時、そのドキドキ感もとても楽しかった。ちなみに、中身はすべて中之条産で、うどん、こんにゃく、味噌、油揚げ、舞茸、りんごジュース、ビールなどで、まさに“宝箱”のような感じがした。
いよいよ、開催当日。「Zoom」のリンク先をクリックして入室すると、最初に東京駅から始まった。「思い立ったが中之条」とのことで、東京土産を手にリポートする様子から「今から旅に出る!」というテンションが伝わってきた。
続いて、中之条からの中継で、東京から一気に、山や川に囲まれた自然あふれる光景へ。現地の天気が良かったのもあり、温かな日差しや心地よくヒンヤリした風も、画面の中から伝わってくるようだった。
そして、参加者も自宅のキッチンに立ち料理体験。現地からの指示で、ボックス内の袋を開けて一緒に作業。野菜を切って、うどんをゆでて、ちょうどお昼時に出来上がったうどんを前に、画面上の人々と「いただきます!」をして一緒に食べた。慌ただしくも一気に時間が過ぎていった。
画面上のチャットで、次々と表示される参加者の感想を見ながら食べる。この美味しさを誰かと共有できることの楽しさは格別だった。
途中で3度、「A」「B」「C」のコースに分かれての体験があった。
私が体験したBコースでは、干し芋づくりを見学した。ビニールハウスの中に天井まであるかと思うくらい、山積みの芋・芋・芋。その芋を、皮をむいて蒸して干し、「いもっ娘」ができ上がるまでの工程が農家から元気よく伝えられると「欲しい、これは絶対食べてみたい」と本気で思ったほど。紹介のあった一部商品は「旅のつづき」として販売も。
その他、チョコレートを愛する現代芸術家と一緒にガーデナーに「冬枯れ」の庭の美しさを教わり、120年続く老舗醸造舗でこうじの魅力を学ぶコースや、地元で手に入る素材でアートを制作するカナダ人と日本人の二人組と巡る地元の素材を生かした石彫アーティストや木工職人の工房を見学するコース、体験者全員で来年に開催予定の中之条ビエンナーレの作品を一緒に作る特別体験を行った。
旅の最後は、ボックスに入っていたビールとりんごジュースを手に乾杯。画面上で、中之条の人々と参加者が一緒にリアルタイムで「乾杯」するのも、なかなか楽しい体験だった。
旅の途中、カメラがどんどん移動していき、まるで自分の足で現地を歩き回り、見て聞いているかのような感覚。例えば、インターネットの通信販売であれこれ買っても、家族や友人らと一緒に味わって終わりというのがほとんど。
今回、現地の人々や会ったことはなくても旅行が好きな参加者とその楽しみを共有できることがこんなに楽しいのだと、斬新だなと感じた。現地の人々の生の声を自宅にいながら聞けるのもありがたく、旅の準備としても貴重だと思った。
まさに「こんな旅の楽しみ方もある」ということを、じっくり体験して知ることができた、おうち旅ルミネ。次回は3月28日(日)に「おうち旅ルミネmeets最上」を開催予定だ。
■おうち旅ルミネ meets 中之条 特設サイト
https://www.lumine.ne.jp/tabilumine2020/nakanojo/
※イベントの申し込みは終了
■おうち旅ルミネ meets 佐渡島 ダイジェスト動画
https://www.youtube.com/watch?v=Z6nlsGJyHDs
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