最新は空気階段もぐら……歴代「クズ芸人」の系譜と炎上マーケティングの危うさ

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コロコロチキチキペッパーズ・ナダルの仕事の9割はドッキリだという。それは彼の性根が腐っていることに他ならないが、彼を見ている視聴者も、少なからず「小さなウソをついたり」、心の中で「人を見下したり」しているはずだ。


https://twitter.com/keyakky_konoka/status/1323286193082040320

ナダルってほんまクズやな、水曜日で散々見たけど


https://twitter.com/tomoda_t/status/1323576143866286080

ナダルゴミクズでも純度高い綺麗なゴミクズなの笑う

ナダルのどす黒い「本性」をまざまざと見せつけられたとき、視聴者は自分への戒めとともに、「自分はここまでではない」と安心し、笑い、優越感に浸るのである。もちろん腹が立ち、チャンネルを消す者もいるだろうが、「クズ芸人」が一つのジャンルとして成り立っているのは、そんな「人間臭さ」が感じられるからだ。また、たまに「良い人」ぶりが見えると、それがさらに良く見えてしまうという思わぬ効果もある。

こうしたクズ芸人の歴史を開いたレジェンドは、ドランクドラゴン鈴木拓だ。『逃走中』(フジテレビ系)で仲間を裏切って自首し、賞金を獲得。これをめぐってユーザーとネットで中傷合戦を繰り返した挙句、元祖クズ芸人の称号を獲得した。だが今、彼の姿は不思議とあまり見ない。なぜなのか?

それは、彼のリアクションの引き出しの少なさや、色仕掛けに対してよろめきそうにないなど、かけたいドッキリの幅があまり広くないこともある。

そんな鈴木のあと、さらなる強敵が登場する。

陰ではめちゃくちゃ食べておきながら、ウソの食事メニューをTwitterに載せることが多い安田大サーカス・クロちゃん、合コンで来た女性の容姿が整っていないとラップでディスったり、ユーザーとも激しくやりあう芸人とろサーモン久保田かずのぶ、などなど、さらにキャラが濃いメンツが登場した。


https://twitter.com/kurochan96wawa/status/1324194783791738880

お昼ご飯は、牛乳にレーズンサンド。
これは、痩せる案件だしん!!


https://twitter.com/kubotakazunobu/status/1315221992753172480

俺も、まだそんなTVの見方する人、無理ー。

さらに先日5日放送の『櫻井・有吉 THE夜会』(TBS系)では、空気階段・鈴木もぐらが初登場。ギャンブルなどで借金が700万円あるという彼は、番組のロケで大けがをしたトレンディエンジェル斎藤司の賠償金を虎視眈々と狙ったり、家飲みを一緒にしていた鬼越トマホーク・坂井良多が寝たすきに金を盗んだり、とにかく金への執着がすごいことが明かされていた。


https://twitter.com/y_shammmm/status/1324350539673399296

空気階段もぐらさんクズすぎて引いた笑


https://twitter.com/sessounashi_/status/1324350806137561089

もぐらさんのクズエピだいぶギリギリ感あったな〜

とかく清廉潔白だけが求められるこの世界で、貴重なクズ芸人の存在。だが、彼らが乗り越えなければならないのは「炎上マーケティング」だ。クズキャラで人気を博している時はいいのだが、旬がすぎて飽きられたとき、マイナスイメージしか残らず、なんとなく消えていく。いかに寿命を延ばし続けるかは、性根に持っているもの以外に、返す時のフレーズや表情など、高度なものが求められる。クズ道を精進していってほしいものだ。

(執筆者: genkanaketara)

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