広島・宮島 “船で行くスターバックス”、夜の厳島神社へ訪問レポ
広島で、最も有名なスターバックス・・・といえば「厳島表参道店」だと、はっきり断言できる。世界遺産であり、日本三景の1つである宮島・厳島神社の表参道にある、つまり、“船で海を渡らないと辿り着けないスタバ”なのだ。
日本の各地域で、建築デザインや場所にこだわり、その土地の魅力を発信する店舗「リージョナル ランドマーク ストア」(全国25店舗)の1つでもある。
というわけで、陸側の宮島口から、フェリーで向かった。宮島行きのフェリーは何社か運航していて、1時間に数便ペースである。所要10分あまり、運賃は片道180円。日中は観光客が多いが、夜は関係者しか見かけなかった。
とても短い航路とはいえ、海を渡って行くのは、何歳になってもおもしろい。
宮島に着いたのは、すでに日が暮れた18時半ごろ。新型コロナの影響で、表参道の店舗はほぼすべて閉店済みで、人影もまばら。宮島に住みつく「鹿」の数のほうが人間よりはるかに多かった。
こんな暗いのに、スタバはまだ開いているのだろうか・・・やや不安になりながら、足早に向かった。
店舗は軒並みシャッターが閉まる中、電気が灯る唯一ともいえるお店、それがスターバックスだった。
「開いていた!」と喜んだのもつかの間、店内の椅子は半ば片付けられ、床はモップで拭く途中。ここまで来て、すでに早めの臨時閉店だったかと一瞬、ガクッと来たが、恐る恐るドアを開くと「いらっしゃいませ!」と言われて、ホッとした。通常通り20時まで営業していた。
1階が注文するためのカウンター、2階がイートインのスペースだった。
滞在客はなんと自分だけ。とても広く感じたが、日中の客が多くいる時間帯は、それほど広くないかもしれない。特に、訪日客で賑わってきた頃は、椅子の争奪戦だったのだろう、1階に「入口専用」「出口専用」とドアが分けられていた。
厳島表参道店の店内で、最も象徴的ともいえるのが、「しゃもじ」のアートだ。スターバックスのロゴ、サイレンのうろこを表現していると聞いた。
きっと、フォトスポットに違いない。これも独占。
2階にテラスもあり、ここで座ってくつろげる。テラスの椅子は、地元の老舗家具メーカーと開発したものという。
遠くに、厳島神社の大鳥居も見える、のだが、工事中で、足組みともどもライトアップされていた。真っ暗の海の中に光る工事中の大鳥居も、なんだか幻想的だ。
スタバ名物、チョークボード。秋らしく、紅葉が描かれていた。せっかく宮島まで来て、何も見えない真っ暗だったので、この紅葉にはしばし癒された。
チョークボードは、店舗によって個性的で、ご当地らしいアートが描かれていることもあり、ぜひチェックを。
スターバックスの広島限定グッズも、ここで手に入る。厳島表参道店の限定、という商品などはなく、広島県内であればどこでも買えるものばかりだ。
宮島へは、広島駅からもそれほど不便でなく、片道1時間程度で行ける。船で渡って行く非日常、そして、スターバックスの特別な店舗もぜひ体験してみてほしい。
厳島表参道店|スターバックス コーヒー ジャパン
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