エロゲのエッチシーンからシナリオライターが同定できるか調べてみた(前編)
今回はefemeralさんのブログ『spring efemeral』からご寄稿いただきました。
エロゲのエッチシーンからシナリオライターが同定できるか調べてみた(前編)
以前「カミカゼ☆エクスプローラー」で「おっぱい」と「おま●こ」はどっちが多いのか?*1 を調べていた時、エッチシーンでヒロインがやたら「犯されている」のに気づきました。
*1:「「カミカゼ☆エクスプローラー」は「おま●こ☆エクスプローラー」だった」 2011年06月18日 『spring efemeral』
http://d.hatena.ne.jp/efemeral/20110618/1308393080
「犯されている」とはいってもヒロインがガチで陵辱されている訳ではなく、主人公とヒロインがエッチしている時のセリフや地の文に「犯す」という単語が目についたという意味です。そしてこの「犯す」は姫川風花、祐天寺美汐、沖原琴羽、速瀬まなみのエッチシーンでは使用されているのに、宇佐美沙織にはまったく使われていないという特徴がありました。界隈では「宇佐美沙織のシナリオ担当はJ・さいろー氏」というのがデファクトスタンダードですので、グルーピング的に考えれば残りのヒロイン4人は姫ノ木あく氏か冬雀氏が担当したということになります。そこで手元にある姫ノ木あく氏が関わった作品を遡って調べて、氏はエッチシーンで「犯す」という単語をよく用いる傾向があるのではないか?ということを検証してみました。
se・きらら
『se・きらら』
http://www.se-kirara.jp/
この作品は神楽亜矢のシナリオを姫ノ木あく氏が担当したと明言されております。従って、氏のテキストの特徴を確認するにはもってこいな作品なのでまずは調べてみました。
■ 神楽亜矢
と、このようにエッチシーンで「犯す」がかなり頻繁に登場しているのが分かると思います。なので私の仮説は概ね正しいように思えたのですが、一筋縄ではいきませんでした。他のヒロインでも同じようにエッチシーンで「犯す」が用いられていたからです。
■ 秋山望美
■ 志津野泉
■ 藤巻安子
■ 考察
神楽亜矢以外にも秋山望美、志津野泉、藤巻安子に対しても「犯す」が使われておりました。使用頻度が2回の志津野泉と1回の藤巻安子については、数の少なさで除外できると思うですが、秋山望美には5回ほど使われているので、「秋山望美のシナリオを担当した秋史恭氏もこの単語を使う頻度が高いのか?」と、いきなりこの検証の前提条件が崩れかけた訳です(笑)。この件については後述するとして、とりあえずここでは、姫ノ木あく氏が担当したヒロインのエッチシーンには、他のヒロインと比べると「犯す」が頻繁に登場するという結果が得られたとして先に進めます。
絶対可憐!お嬢様っ
『絶対可憐!お嬢様っ』
http://www.sumikko-soft.com/ojo2/
この作品では4人のヒロインに使われていました。
■ 城之崎七星
■ 芦原忍
■ 戸狩志摩
■ 白浜飛鳥
■ 考察
使用頻度がすべてのヒロインにおいて少ないので判別しづらいのですが、氏がエッチシーンで「犯す」を使う時の特徴で判断しました。se・きららの神楽亜矢のエッチシーンで気づいた方もいると思いますが、その特徴とは、ヒロインに「犯されてる」というセリフがあるということです。で、この4人のヒロインの内、セリフに含まれていたのが白浜飛鳥なので、おそらくこのヒロインのシナリオを担当したのではないかと推測しています。
キサラギGOLD★STAR
『キサラギGOLD★STAR』
http://sagaplanets.product.co.jp/works/kisaragi/
この作品では2人のヒロインに使われていました。
■ 蓬田奈々子
■ 羽音々翼
■ 考察
使用頻度とセリフに含まれているという特徴を鑑みると、羽音々翼のシナリオを担当したと思われます。蓬田奈々子については判断にちょっと迷っています。「犯す」の使用頻度は少ないのですが、その他に氏がエッチシーンでよく使う表現方法を考慮すると、蓬田奈々子も担当しているのではないかと推察できるからです。その特徴とは、これもse・きららの神楽亜矢のエッチシーンで気づいたことですが、「膣奥」「膣肉」「膣壁」「秘肉」「秘裂」「鈴口」「秘洞」などのような漢字の性器表現をよく使用するということです。「おいおい、エッチシーンなんだからそういう単語を使うのは普通じゃないのか?」という意見はもっともです。が、この2人のヒロイン以外では漢字による性器表現があまりみられなかった為、ここでは蓬田奈々子も担当したのではないかと推定しておきます。
ダイヤミック・デイズ
『ダイヤミック・デイズ』
http://www.lumpofsugar.co.jp/product/dd/index.php
この作品では1人のヒロインに使われていました。
■ 姫野川かなか
■ 考察
使用頻度が少ないうえに「犯す」ではなく「侵す」いう漢字が使われているのでどうなんだろ?と迷いましたが、ヒロインのセリフに含まれていること、他に使用されているエッチシーンがないという複合要因で、このヒロインを担当したと推定しました。
1/2 summer
『1/2 summer』
http://www.h-comb.biz/product/08/
この作品では3人のヒロインに使われていました。
■ 忍坂つぐみ
■ 詩代叶
■ 久遠寺澄空
■ 考察
ヒロインのセリフとして使われることはなかったのですが、使用頻度が突出しているので久遠寺澄空シナリオを担当したのではないかと推測しました。
DRACU-RIOT!
『DRACU-RIOT!』
http://yuzu-soft.com/special/ja/dracuriot/
この作品では4人のヒロインに使われていました。
■ 矢来美羽
■ エリナ・オレゴヴナ・アヴェーン
■ ニコラ・ケフェウス
■ 稲叢莉音
■ 考察
稲叢莉音のエッチシーンにおける使用頻度が突出しているので一目瞭然だと思います。また、この作品には、J・さいろー氏、天宮りつ氏がシナリオライターとして参加しているのですが、このお二方もエッチシーンで特定の単語を用いる傾向があるので判別が楽でした。J・さいろー氏の特徴は後述するとして、天宮りつ氏は「肉棒」「蜜壺」「肉壷」という性器表現をよく使っているようです。もちろんこれらの単語はエッチシーンで使用されやすい単語ではあるのですが、J・さいろー氏のエッチシーンの特徴から、氏が担当したのは布良梓っぽいこと、矢来美羽、エリナ・オレゴヴナ・アヴェーン、ニコラ・ケフェウスの3人以外ではこの漢字表現が使われていないこと、そして天宮りつ氏の作品におけるシナリオライターとしてのポジショニング的なことなどを総合するとおそらく間違いないと思います。「使用頻度がこの3人のヒロインに偏っているって本当かよ?」と思われる方は、ゲームのシナリオ検索(パッチを適用すると表示されます)でこの単語を検索してみてください。簡単にわかると思います。
■ 閑話休題
さて、とりあえず姫ノ木あく氏が携わった作品を6本取り上げて考察してきました。残るは最近氏のホームグラウンドみたいになっているクロシェットの作品になります。が、クロシェットではどうやら氏がリミッター解除してエッチシーンを書いているらしく、資料が一回で掲載できないほどの長さになってしまいました(笑)。従って残りは後編に続きます。えっ?「ナツユメナギサ」や「聖剣のフェアリース」とかはどうなのか?ですか。すんません私が持っていないので検証できませんでした。持ってらっしゃる方はレポートをお願いします。
「後編もございますのでこちらからお読み下さい」
http://d.hatena.ne.jp/efemeral/20121204/1354628806
執筆: この記事はefemeralさんのブログ『spring efemeral』からご寄稿いただきました。
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